ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
前回からの続き…)

このように、象徴は自我の範囲では「ひとつのもの」であったり「ひとつの言葉」として表されますが、その奥・背後・源流では、多くのものを包含する存在なのです。

言葉や認識としてはひとつなんですが ―― ひとつのカタチを借りているんですが ―― 本来の「それ」はもっと広いものを含みます。

つまり、奥へ行けば行くほど、広がりを見せ、多くのものを含み、多様的で、その分、曖昧ではっきりせず、故に無意識です。

意識できる範囲では限定されており、(→故に把握できて)
奥へ行くほど、広く無限で、はっきりしません。(→故に意識化が困難です)

象徴は、このような二面性を持つんですね。

本来様式の違うふたつのもの(あるいは、ふたつの世界)をつなぐんですから、
どうしても、そうなってしまうのです。



自我は「絞る」ことで「それ」を明確に把握します。
範囲を狭めること、限定することで、それをはっきりとさせます。
(細分化することで、よりそれを明確にします)

しかし、それは同時に、限界を設けることでもあり、
限界を超えた「それ以上」の部分を、無視すること、放棄することにもなるのです。



例えば、夜空を見上げる時、我々は見える範囲で、それを認識します。
宇宙は無限で、我々にはとても把握しきれませんが、
「見える範囲」という限界・限定範囲を設けることで、我々は夜空を認識します。
(それ以上の宇宙は無意識です。意識の埒外にあります)

あるいは、自分の腕の産毛(うぶげ)を認識するような時、
我々は範囲を狭めて、産毛を認識します。
腕全体では広すぎるので、範囲を限定し、半ば凝視し、
そうやって、うすい産毛を認識します。

また、細かく見すぎても産毛は見えないわけで、
産毛を見るにちょうどいい具合に限定します。
(当たり前ですが、細胞だの何だのは無視されるわけです)
(あるいは、角質を意識する時、産毛に関しては半ば無意識になったりもします)



このように、意識が何かを捉える時というのは、
マクロなものも、ミクロなものも、そこにあるもの、その背後にあるもの、
それらをある程度無視することで、認識します。
(意識が把握できないから、結果、無視することになる、ともいえますが)

分かりやすい例だと、何かにピントを合わせれば、その他のピントはズレるのです。何かに焦点を合わせれば、他の焦点はぼやけます。

そこにあるもの全部、その背後にあるものまで全部、それらはとてもじゃないですが認識できないわけで、それらを取り除き、限定することで、我々は初めてそれを意識化することができるのです。

つまり、他のものを、ちょうどいい頃合いに無視し、棄て去っているわけですね。
(無意識に)



しかし、だからといって、棄て去ったり無視したものが無くなったのかというと、そうではありません。

我々の把握しきれない範囲で、宇宙は広がっているし、細胞の一つひとつは生きています。
マクロでも、ミクロでも、我々の意識しきれない領域で、何かが存在し、生きているんです。



で、こうした世界・宇宙の中で、
――我々の意識の範囲を超える広がりを持つ、世界の中で――
限界を超えた広がりを持つものを、何とか意識的に把握しようというのが、象徴の試みなんですね。

本来意識できないものを、意識できるものとして、伝えようとしているのです。
本来分かりづらいものを、分かるようなカタチで、何とか伝えようとしているのです。





(「伝えるもの――知覚」に続く…)





アマゾン:人間と象徴 上巻―無意識の世界

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Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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