ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
前回からの続き…)

「人間と象徴」の序文において、ジョン・フリーマンは以下のように述べています――


『無意識界の言語と“住民”とが象徴であり、そのコミュニケーションの手段が夢なのである』





無意識の世界は「あちらの世界」であって、
「あちらの世界のもの」は「こちらの世界のもの」では語れません。

「こちらの世界」に存在しない未知なるものに対して、語りようがないのです。

「あちらの世界」のものは「こちらの世界」にはないので、
直接的に「こちらの世界」の言葉で表すことはできません。

すごくヘンテコな例になるかもしれませんが、
江戸時代の人間が時空を超越して今の時代の自動車を見た場合、、
江戸時代には自動車は無いので、指差して「これ」というような言い方はできないわけです。

その当時、自動車は存在しないわけで、自動車そのものを示す言葉も無い。

あえて説明しようとすると、何かしらの代替の表現が要るわけです。
自動車を説明するにピッタリの、代替の何かが要るわけですね。

江戸時代にある、自動車を表すに相応しい、ピッタリのものを探さないと、
うまく説明できません。



意識の世界と無意識の世界でも、このような問題が生じるわけで、
「こちらの世界」に無い、「あちらの世界」にあるものを、直接には語れないわけですね。

また、言語という捉え方をするならば、
「あちらの世界」と「こちらの世界」では、
言語――コミュニケージョンの手段――が違うので、
直接的には語り合うことができないわけです。

あちらの様式で囁かれても、こちらの世界の我々は、何のこっちゃ分かりません。

そもそも、囁いていることすら、意識できないかもしれません。



だいたいが、人間同士であっても、
共有するものがない場合、うまく伝わらなかったりするでしょ?

例えば、「クリック」というものを知識や体験として共有している場合、簡単に話は通じますが、
「クリック」というものが知識や体験として無い人には、うまく伝わらなかったりします。

その言葉を聞いたとしても、
その言葉を知っている人は文脈から耳にすっと入ってくるかもしれませんが、
それを知らない人は「?」となって、言葉自体も耳に入らず、
聞きなおすかもしれません。(*1


同じように、
同じ時代や文化背景に生きた人同士では簡単に伝わることも、
その背景が違う人との間では、うまく伝わらなかったりします。

意識の世界でもこういうギャップが生じるわけですね。



で、「あちらの世界=無意識の世界」というのは、意識できない世界。
広く、多様で、曖昧、混沌としていてつかみどころのない世界ですから、
それをカタチとして捉え、意識化することは、なおのこと困難です。

そんな中で、無意識の世界のものは『象徴』という表現手段を使って、我々に何かを伝えようとするんですね。

故に、無意識の世界を探求しようとするものは、象徴というものを理解する必要が生じるのです。





「共通言語としての象徴②」に続く…)




(*1
人間は、多少あやふやなものでも、文脈からそれを理解し、飲み込んでいきますが、
逆に言えば、それを知識としてもたず、文脈に組み込めないものは、なかなか飲み込めません。

ここでまたヘンテコな例を挙げますが、
目の前に黒い液体を出されて、「こうらです」と、
例えば訛った感じで言われても、我々は、
ああ、コーラだな、と思えるわけですが、

コーラというものをまったく知らない人に、はっきり「コーラです」と言ったとしても、
相手は「?」となって、説明を求めたり、それを不思議そうに眺めたりするかもしれません。
あるいは、はっきり言ったにもかかわらず、聞き取れなかったりもするのです。

あるいは、「シャア専用だから3倍」みたいな言葉を誰かが話しているのをふいに耳にしたような場合、
それを既に知っている人は、容易に耳に入ってくるのですが、
それを知らない人は、「ん? 何専用?」みたいなことになるわけです。





アマゾン:人間と象徴 上巻―無意識の世界

「人間と象徴の目次」




関連記事
[サイト内タグ]:  人間と象徴  象徴



ブログランキング・にほんブログ村へ
BlogPeople「人間・哲学/人間考察」
blogram投票ボタン


ランキングに参加しています
よかったらクリックしてね


秋だから、実をためる


↑ページトップへ


■ 最近のエントリ

■ 人気ページランキング


↑ページトップへ




// HOME //
Powered By FC2ブログ.
copyright © 2005 枕石漱流 日記(ユング心理学の視点から) all rights reserved.
ブログパーツ アクセスランキング
■ Amazon
■ 注目記事
■ アーカイブ
■ カテゴリ

■ 月別アーカイブ

■ 検索ぷらす


【注意】 ENTERキーだとうまく表示されないようです。申し訳ございませんが、ボタンを押してください。

■ キーワードハイライト機能

検索時、検索語句がハイライトされます。

■ BlogPeople リンクリスト

リンク集と更新状況↓



☆登録する by BlogPeople☆

■ RSSリーダーに登録

 RSSリーダーで購読する

 メールで購読する


(リンク切れを修正しました)


■ 最近のトラックバック
■ スポンサードリンク

■  
■ スポンサードリンク



■ 最近の記事
■ カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

■ FC2カウンター



現在の閲覧者数:

■ プロフィール

南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


日記について


拍手する

プロフ
電脳露店マイアソシエイトストア
おバカ映画

■ リンク
■ RSSフィード
■ インフォメーション


検索サイトiscle
(検索サイトさんです)

■ QRコード

QRコード

携帯でも御覧になれます。

■ 地域情報



ジオターゲティング





■ にほんブログ村

■