ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 

帰国したタケシに待つドラマとは?

気になる彼女、淑江さん登場。

特撮ヒーローらしくない敵と、タケシは戦う。



レインボーマン 第3話 レインボー・ダッシュ・7




第3話「レインボー・ダッシュ・7」


たみが眠っていると、不思議なことが起こった。

夢枕に、白髪の老人が現れたのだ。


老人は、語り掛けました。

「タケシの母上…」

「わしは、インドの、ダイバ・ダッタという、老いぼれじゃ」



「では、タケシのお師匠様…」

たみはその名を、堀田から聞かされていました。


「タケシは間もなく、元気で戻ってくる」と、ダイバ老人は言う。


たみは安心しました。

「タケシが元気でさえいてくれれば、もうなにも…」

「ありがとうございます」


深く深く、頭を下げるのだった。


「タケシをよろしくたのむ…」

そう言うと、老人は消えてしまった。


たみとダイバ老人


あれは、夢だったのだろうか?

たみには分かりません。


(ともかく、通報はしなかった)



ダイバ老人の予言通り、タケシは日本に戻ってきた。

ダッシュ・7の姿で、ビルの屋上に降り立ちました。

インドから日本まで、飛んできたのだ。


ん?

じゃあ、出国記録があるのに、入国記録がないんじゃね?



「とうとう日本へ帰って来たぜ」

ビルから飛び降りると、くるっと回転。

着地と共に、ヤマトタケシの姿に。

「久しぶりだ~」

「歩こう」



タケシはどこに向かうんだ?


にしても、髪がボサボサだ。

無精ひげも生えてる。

(職質、大丈夫か?)



プロレスの道場。

スパーリングか?

にしては、一方的です。

白いタイツのレスラーが、覆面レスラーに、痛めつけられてる。

(寺西勇とマスクド・スーパースターじゃないぞ)


とうとう、白いタイツのレスラーは、担架で運ばれてしまいました。



どうやらこれ、一種のゲームらしい。

ひとりフォールすれば、100万円もらえる。

しかも、世界のレスリング界にデビューするチャンスでもある。


川田という若いレスラーは、乗り気です。


しかし、トレーナーであるレスキの正造は、渋い顔。

(レスキとは、おそらく、レスリング○○○○。釣りキチみたいな感じなんでしょう)

川田を説得しようとします。

「オレが今、この手で、世界チャンピオンに育てたい男は、ふたりしかいない」

「ひとりは日本にはいないが、残るひとりは、川田、おまえなんだ」

「おまえに、もしものことがあったら…」


挑戦した白いタイツのレスラーは、病院送りにされてしまった。

このままでは、川田も。


「オヤジさんの気持ちは、よ~く分かってる」と、川田。

「だが、このチャンスを逃す手はねえ」

目が、ギラギラだ。

「オレには、絶対フォールできる自信があるんだ!」


「いや、いかん!」

レスキの正造は、顔を歪めます。

「これは、まともな試合じゃないんだ!」


リングの上から、帽子をかぶった背広の男が声をかけました。

「さあ、ひとり勝てば、スカウト料が100万円」

「3人勝てば、300万円」


この男は、カリモス。

この試合の仕掛け人だ。


「オレがやる」

川田が立ち上がりました。


「やめろ!」

レスキの正造が止める。


が、川田はやめない。

「オヤジさん、オレは金が欲しいんだ!」

レスキの正造の手を振り払って、リングに上がてしまったぞ。



おっと、カリモスはリングサイドで、覆面レスラーに不穏なことを指示してる。

「いいか、ここがリングである以上、相手が死んでも罪にはならないんだ」


レスキの正造と川田とカリモス


正造は、必死に止めます。

「川田、たのむ、今のうちにリングを降りてくれ」

「でないと、おまえは…」



ああ、ゴング代わりの笛が鳴ってしまった。


川田がリング中央へ突進する。


若いが、川田は将来を嘱望(しょくぼう)されたレスラー。

もちろん、腕に覚えがあります。

マディソン・スクエア・ガーデンでメインイベントを張る一流どころのプロレスラーならともかく、名前も知らないような覆面レスラーに後れを取るとは、1ミリも思ってません。


が、その思いは、一瞬で砕け散った。


組むや否や、ぶん投げられ、背中をしこたまマットに打ちつけられたのでした。

この相手、やはりレベルが違う。

レスキの正造は、それを見抜いていたのだ。


それにしても、この覆面レスラーたちは、何者なのだろう?

おそらくは、外国人レスラー。

(少なくとも、設定ではそうだ)


ロープに振られ、ドロップキック。

無理やり立たせて、腹に膝蹴り。

執拗な胃へのパンチから、ハイキック。

もう、川田はボロボロだ。


リングサイドの二人も一緒になって、攻撃。

最後は、トップロープから、フライング・ボディープレス。


3人で、蹴って殴って、川田はもう意識がないかもしれない。


川田 vs 覆面レスラー


戦意のない川田を、まだ覆面レスラーたちは、弄(もてあそ)んでいるぞ。

3人で上に乗り、腕を締めあげる。

折るつもりか?


「くそ~!」

ついに、レスキの正造が、リングに上がりました。

「こんな汚いことして、それでもおまえらは、プロレスラーの端くれか!」


と、その様子を覗いている者がいた。

髪ボーボー無精ひげのヤマトタケシが、ふらりと現れたのだ。


最初は、スパーリングかと思った。

でも、様子がおかしい。

そうしているうちに、レスキのオヤジさんまで。


「やめろ!」

いいようにやられているレスキの正造を助けるため、ついにタケシが飛び込みました。

「そこのヘンなマスクさんよ」

「おろしてやんなよ」



すると、覆面レスラーのひとりが言った。

「<ピー>の出る幕じゃねえ」

「けえんな!」



なんと、いきなりの放送禁止用語。

乞○、他の言い方では、ル○ペン。

時代を感じさせるぜ。

レスキもヤバイ気がするが。



フッと、タケシは笑いました。

「<ピー>が怖いのか?」


(繰り返さなくてもいいだろ、もう)


カチンときた覆面レスラーは、持ち上げていたレスキの正造を、リングに下ろしました。

「なにを~、この野郎!」

リングを降りて、タケシにつかみかかる。


が、タケシは以前のタケシではなかった。

もともと下町の黒ヒョウと呼ばれていたが、それを完全に超えた。

なんてったって、あのダイバ・ダッタのつらい修行に耐え抜いたのだ。


確かに、相手は一流のレスラーかもしれない。

しかし、今のタケシに敵うはずもなかった。

なんと、蹴り一発で、失神させたのだった。


さらには、蹴りと投げで、残りの二人まで倒してしまった。


これに言葉を失ったのが、カリモス。

が、すぐに笑顔になった。

「ああ、素晴らしい技だ!」

タケシに歩み寄ると、両手で握手したぞ。

「私はプロモーターのカリモスです」


しかし、タケシはすぐに、手を振り払った。

鋭いまなざしで、カリモスを睨みつけます。

「あんた、何の目的で、こんなことやったんだい!」


「これは私のビジネス」と、カリモス。

目が、宝物を見つけた子どものように光っています。

「あんたのような素晴らしいレスラーを、スカウトするためなんだ」


タケシは怒鳴りつけた。

「ひどいじゃないかよ!」


「仕方ない」と、カリモスは笑う。

「みんな弱すぎた」

「でも、あんたは違う」

「あんた、私のショーに出るつもりはないか?」

「賞金5万ドル出すよ」



タケシはきっぱりと言いました。

「オレは、金につられてリングに上がる気はない」

「第一、プロレスなんて興味ないね」



(お金が必要だから、プロレスラーになるため、インドに渡ったことは、内緒だ)


「ああ、もったいない」

カリモスは、かぶりを振りました。

「君のその腕があれば、いくらでも贅沢(ぜいたく)ができますよ」


タケシはもう何も言わず、リングへ。


すると、カリモスが言った。

「ああ、君キミ、お金 欲しくないのか?」

「契約してくださいよ~」



それをタケシは、どやしつけた。

「うっせえなあ!!」

「それどころじゃねえんだ!」



「OK! OK!」

カリモスは、笑顔を崩しません。

「金が欲しくなったら、ここに電話してください」

タケシの手に、名刺を握らせるのでした。

「待ってますよ」


それをタケシは、放り捨てた。

トップロープをジャンプで越え、リング内へ。

レスキの正造の肩を揺らします。

「オヤジさん! オヤジさん!」


タケシが軽く頬を叩くと、レスキの正造が目を覚ましました。

しかし、頭でも打ったのか、目の前が少しぼやけているようだ。

「ああ…おまえ…タケシか?」

そう言いかけて、気を失ってしまった。


レスキの正造とタケシ


「しょうがねえなあ」と、タケシ。

救急車を呼んで、レスキの正造を病院へと運んだのでした。



ついに、この時が来た。

たみが準備している小料理屋「おふくろ」の戸が開いたのです。


立っている男は、髪はボサボサ、無精ひげ、服は破れて汚れている。

「母ちゃん!」

しかし、この声と顔を忘れるはずがありません。

「ただいま」


駆け寄る たみの目からは、今にも涙があふれそう。

「タケシ、帰って来たんだね」


「ああ、心配かけてごめんよ」

タケシも人の子。なんて、やさしい声なんだ。


「いいんだよ、そんなこと」

たみは上から下まで、息子のことをじっくりと眺めた。

みゆきも元気かい? とタケシが聞くと、うなづきました。

「ああ、しょっちゅう、おまえのことばかり気にしてねえ」


と、間がいいことに、みゆきが帰って来たぞ。


目の前の現実を呑み込むのに、すこし時間がかかったようだ。

やがて驚き、そして泣いた。

不自由な脚で駆け寄って、待ちに待った兄と抱き合いました。


兄帰る


やっと、やっと、家族3人、そろったのだ。



タクシーから降りてきたのは、脚を引きずるレスキの正造と若い女性。

(おお、ミニスカート)


女性の方が、あきれるようにして言った。

「とんでもないお父さん」

「タケシ君だったかどうだったか、分からないなんて」



正造は弁解します。

「それがおめえ、ひっどいボサボサ頭のかっこうだったもんだから…」

「タケシだと思ったんだがな~」



「さ、もっと早く歩いてよ」と、女性はせかします。

「電話するんだから」


「ああ、いてて」

レスキの正造は、顔を歪めた。

「コラ、淑江(よしえ)!」

「もっと娘らしく、親を丁寧に扱え!」



そう、この女性は、レスキの正造の娘、淑江だ。

どうも、タケシのことが気になってるらしい。


ん?

正造は保育園「どんぐり園」も経営しているのだが、保母さんと子どもたちの様子がおかしい。


原因は、すぐに分かりました。

見るからにヤクザな3人が出てきたのだ。


兄貴分らしき男が言った。

「レスキの正造ってのは、あんたかい?」

「オレは任侠一家(にんきょういっか)のヤッパの鉄ってもんだが、300万円、すっぱりと けえしてもらいてえ」


懐から証文を取り出して、広げました。


しかし、おかしい。

正造には、身に覚えがありません。


すると、ヤッパの鉄が言った。

「借りた人間は川田っていう駆け出しのレスラーだが、保証人があんたの名前だ」

「幸い、これだけの土地家屋がありゃ、こっちも とりっぱぐれがねえってわけだ」



このレスキの正造、弱点があったようだ。

そう、お人よしなのです。

「よし、分かった」

「その借金は、オレがしきうけよう(引き受けよう)」

「その代わり、1週間だけ待ってくれ」

「その間に金は作る」



金が入るなら、悪い話じゃない。

ヤッパの鉄は、条件を付けました。

「1週間たってダメだったら、このどんぐり園をいただくことにするぜ」

そして、なめまわすように淑江を見て、笑うのでした。

「へっへ。かわいい姉ちゃん、泣かせないように、したいよな」


正造が前に出ます。

「おい! 娘には手を出すな! 金は払わんぞ!」


と、鉄がすごんだ。

「借金のかたに、姉ちゃん預かってもいいんだぜ!」

正造をどかすと、淑江の手をつかみました。


「なにするの、よしてよ!」


抵抗する淑江ですが、ヤッパの鉄は笑うばかり。

「へっへっへっへっへ」


ヤッパの鉄 淑江のピンチ


こりゃ、ヤバい。



って、何のドラマだ?

ヒーロー番組じゃなかったのか?





あの日が甦る! 昭和の外国テレビドラマ完全保存版 (エンターブレインムック)

懐かしの昭和こども新聞―昭和38年~昭和53年編





<Bパート>


淑江のピンチ。

しかし、レスキの正造は若くないし、ケガもしてる。

ヤクザ3人を相手に、どうしたらいいんだ?


おっ!

甘く見ていたようだ。

2人に抱え込まれていたレスキの正造でしたが、娘のピンチに力を発揮。

「おい、コラ! よせ!」

ヤッパの鉄の背中を、蹴ったぞ!


不意を突かれたか、吹き飛ばされる、ヤッパの鉄。

尻もちをついたのだが、懐から物騒なものを取り出しやがった。

「ちくしょ~~」

「相手さしてもらおうかい!」


短刀を抜いて、すごんできたぞ。


通常、ヤクザの武器は脅しの道具ですが、蹴られただけに、どうかな~。


!!


そこに、ヒーロー登場。


もちろん、タケシだ。

散髪し、ひげも剃って、きちんとした身なりになってるぞ。

(もう、職質はされない)

「おい、弱い者イジメはよせよ」

鉄の腕をねじ上げ、ヤッパを落とさせました。


「タケシさん」

淑江の顔が、パッと輝いた。


タケシはあっという間に、ヤクザをノックアウト。

これには幼児たちも、大喜び。歓声を上げたのでした。


「野郎、覚えてやがれ!」

ヤクザの常套句を残して、3人は逃げ去りました。


(しかし、覆面プロレスラーにヤクザと、特撮ヒーローが何と戦っとるんだ)


「タケシさん…」

駆け寄る淑江の顔には、ホの字が書いてあるかのよう。


タケシはちょっと照れてる?


「いや~助かった」

レスキの正造は、満面の笑み。

「今日はこれで、二度助けられたことになるな」



実はこれを、陰から見ている男がいました。


カリモスが、ヤッパの鉄たちの前に、さらりと現れたのだ。

「見ましたよ」

「タケシって若造に、やられましたね」



「てめえ、因縁つけんのかよ!」

当然、ヤッパの鉄がすごむ。


が、厳しいビジネスの場でもまれているのか、どんな時でも、カリモスは笑顔になれる。

「いや~、ノー、ノー」

「実は、私もあの男に、借りがありましてね」

「どうです、私に手を貸していただけませんか?」



何をするつもりなんだ?



淑江は、タケシに事情を話しました。

300万円の借金を肩代わり。

返す当てがない以上、このままでは保育園を手放すしかありません。


と、タケシがポツリと言った。

「オヤジさん、オレのプロ入り、期待してたんだろうな…」


「ダメよ、そんな」と、淑江は言う。

「そんなことで、タケシ君あてにしちゃ、いけないの」

「あなたがもし、川田さんみたいにひどいケガでもしたりしたら…私…」


下を向いてしまいました。


「大丈夫だよ、オレは」と、タケシ。

「もう、やめるって決めたんだから」


「本当よ?」


「うん」

淑江に、タケシは約束した。


(何のドラマだ?)



淑江と別れると、タケシは堀田のもとを訪れた。

「どうも、挨拶が遅れまして」と、頭を下げます。

「いろいろ、ご心配かけました」


再会を喜ぶと、堀田は聞いた。

「ダイバ老人には会えたのか?」


「はい。1年間、修行してきました」


「プロレスラーとしての腕を、磨いてきたってわけか」


堀田がそう聞くと、タケシは言いにくそうに言った。

「それが…」

「プロレスはやめました」

「お師匠さんにはものすごく絞られましたが、本当に人間修行の面だけで…」



これに驚いた堀田ですが、やがて笑い出しました。

「ハハハハハ」

「そうか」

「どおりで、下町のジャガーの雰囲気がなくなって、おかしいとは思ってたんだ」

「ハハハハハ」



確かに、第1話のタケシは、誰にでも噛みつきそうだった。



夜になって、ようやくタケシは我が家に。


と、店の前に、ヤッパの鉄が現れたぞ。


「何だ、まだ用があんのか?」


タケシが聞くと、鉄は笑った。

「へへへへへ」

「あんたの大事な人を、お預かりしてるんで」


小指を立てたぞ。


タケシの顔が曇ります。

「何!」


「ちょっと顔貸してもらえませんかね?」

ヤッパの鉄は、タケシをどこに連れていくつもりだ?


(アンパンマンなら、顔だけ貸せるのに)




車の後部座席には、淑江が。

隣ではヤクザが、ドスを突き付けてるぞ。


「さあ、どうぞ」

ヤッパの鉄は、タケシを車に乗せた。



夜道を走って、車は埠頭(ふとう)へ。


「さあ、降りろ」

ヤッパの鉄が促した。

「お客さんが、お待ちかねだ」


タケシを待ち受ける敵とは、誰だ?


向こうから、大男が3人歩いてきます。

あれは、あの覆面レスラーたち。


ああ、こういうことかと、タケシは思った。

車から降りると、タケシはヤッパの鉄に言いました。

「おい、もう、淑江さんを放せ」

「オレは、逃げも隠れもしないぜ」



「ダメだ」と、ヤッパの鉄。

「おめえが徹底的に痛めつけられるまでは、この娘は手放せねえな」

「約束だからな」


悪いやっちゃ。

へへと笑うと、ヤッパの鉄は車をバックさせた。

高みの見物を決め込むつもりか。


タケシに襲い掛かる、覆面レスラー。

ひとりは、チェーンを振り回しています。


それをタケシは、バク転でよけた。

それも、2連続。

続いて、大ジャンプで距離を取る。


おっと、別のレスラーは、ドラム缶を持ち上げてるぞ。

頭の上から、投げた!


これもタケシは、何とか避けました。


が、ドラム缶 第2弾が飛んでくる。

第3弾も。

第4弾まで。


ジャンプで避けていたタケシですが、おっと、ドラム缶の上に乗ったぞ。

まるで、サーカスのピエロだ。

そのままドラム缶を転がせて、相手の方へ。


投げたレスラーの方が、転がされてしまいました。


そこへダッシュし、タケシがキック!


が、今度は、チェーンの覆面レスラーが襲い掛かってきた。


!!


チェーンがタケシの腕に、絡まってしまったぞ。


タケシ vs 覆面レスラー


ああ、ついに、捕まってしまった。

チェンを首に巻かれ、羽交い絞めのような格好。


が、それでもタケシは負けなかった。

苦しみに耐え、背負い投げのように、脱出。


あっと!

3人目の覆面レスラーまで出現。

今度は、ロープを投げ縄のように投げてきた。

着地の瞬間を、狙いやがったな。


完全に捕まってしまった、タケシ。

残り2人も復活し、3人になぶられる格好になった。

こりゃもう、リンチだ。


ヤッパの鉄は、淑江を車から降ろし、子分たちと、これを見物。

「なるほど、あちらさんのやることは、徹底してやがる」


あまりの惨劇に、淑江は気絶してしまいました。


タケシへの私刑は続きます。

もう、やりたい放題。

普通の人なら、死んでそうだ。


さっきまで笑ってみていたヤッパの鉄も、これには引いてしまいました。

「関わり合いになるのはよそうぜ」

そう言うと、淑江を残し、子分たちと消えてしまった。


覆面レスラーたちが、ロープでタケシを、道の真ん中に固定。

何をするつもりだ?


おいおい、そりゃ、ヤバいだろ。

あいつら、車で轢(ひ)き殺すつもりだ。


「いよいよ、オレの力じゃ、どうにもならん」

タケシも腹を決めたか?

「お師匠、レインボーマンに化身するぜ」


覆面レスラーたちは、車に乗り込んだ。

ライトをアップさせ、走って来るぞ。


後ろ手に縛られているタケシですが、そのまま印を結びました。

「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたら さんみゃく さんぼだい)、阿耨多羅三藐三菩提、阿耨多羅三藐三菩提」

「レインボー ダッシュ・7!」


変身と共に縄が解け、脱出!

ジャンプから着地すると、そのまま攻撃姿勢に。

「レインボーフラッシュ!」

合わせた手のひらから、黄金色の光線を発射。


ピンチに変身 ダッシュ・7


車はコースを外れ、ぶつかって、大炎上。

脱出しようにも、3人は外に出られないようだ。


と、レインボーマンが変化した。

「ダッシュ・3!」

水の化身になるや、海の水を操り、燃える車を消火。


水で消火だ ダッシュ・3


ドアを開けると、3人の覆面レスラーを外に引きずり出しました。


悪人といえど、人間。

見殺しにする気はないようだ。


ダッシュ・7に再び変化したのち、変身を解除。

人間の姿に。

タケシは、淑江を見つけ、駆け寄りました。

「淑江さん、大丈夫か? 淑江さん!」


互いに無事を喜び合ったのでした。



タケシは黒幕・カリモスのもとへ。

拳を握り、迫ったぞ。


「まっ、待ってください」

「ゆんべのこと、私、何にも知らない。関係ない」


白を切る、カリモス。

「あのレスラーたち、すぐクビにした」

「私、本当に、何も知らなかった」



「ようし、今度だけは信じてやろう」

タケシは、胸ぐらをつかんでいた手を放しました。

「その代わり、さっさと日本から出て行ってもらおうか!」


「分かったよ」と、カリモス。

「でも、マカオで、レスリングの試合があるんだ」

「あんたのような強い日本人に、出てほしかった」



タケシは声を荒げて聞いた。

「どうして、日本人じゃなきゃいけねえんだい!」


「日本人、強い」

「力道山のような強い日本人、私、新人で発見したかったんだ」

「賞金 は、5万ドル」

「どう? あんた、出ない?」


この期に及んで、商売とは。

カリモスの奴、やりおる。

「あんたの腕なら、大丈夫」

「マカオ見物しながら、どう?」

「1500万円」


タケシの心が動いたのを、カリモスは見逃しませんでした。

「契約書も、あります」

「すぐ出します」



1500万円。

これだけあれば、レスキのオヤジさんの借金も返せるし、みゆきの手術代も楽に出るだろう。

タケシの心が揺らぐのも、無理ありません。






結局、タケシは、マカオでの賭け試合を契約した。

試合に勝つ自信はあったが、やめたはずのレスラーの道を、一歩でも歩むことが、タケシの心を暗くしました。



タケシが帰ると、カリモスは意気揚々と電話。

「ああ、ミスターK! 素晴らしい獲物を見つけましたよ」

「ええ。必ず、ご満足していただけるものと思います」


そう言って笑うのでした。



タケシは、行く手に待ち受ける罠を、予想だにしなかった。

二度と生きて帰れぬ、死のリングが、マカオに待っていようとは…。




つづく。





愛の戦士レインボーマンVOL.1 [DVD]





今週も、本当の敵は出てこんかった。


ヤクザと戦うとか、と思ったけど、ズバットも戦ってたな。

レスラーだと、アステカイザー?





(エンディングより)

原作:川内康範

ヤマトタケシ:水谷邦久

母 たみ:本山可久子

妹 みゆき:石川えり子


堀田:黒木進(小野武彦)

レスキの正造:村田正雄


淑江:伊藤めぐみ

ヤッパの鉄:山崎純資

カリモス:中村哲


チム・ザンバ・グループ

ダッシュ・3:阿部徳久次

マー坊:梶浩昭

川田:遠矢孝信


ダイバ・ダッタ:井上昭文

ナレーター:納谷悟朗




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生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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