ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
振り返れば、2014年は、「よゐこ」飛躍の年でした。

テレビをつければ、いたるところで、「有野~! 有野~!」という声が聞かれた。

気がかりなのは、歌っているのが濱口くんではなくて、女性であること。

何でも、紅白にも出るのだとか。

有野係長のサプライズ出演は、あるでしょうか。



さて、今日は、クリスマスイブ。

ということで、名作アニメの心温まるクリスマスの風景を、レビューしたいと思います。




『巨人の星』

第92話「折り合わぬ契約」


巨人の星 クリスマス


父・一徹の英才教育と、血のにじむような努力により、星飛雄馬は念願の巨人軍に入団。

目覚ましい活躍を見せたのでした。

まさに、血染めの手で、栄光をつかんだのです。


ところが、疲労は頂点に。

その年のオフシーズン、飛雄馬は入院し、ベッドで過ごすことになったのでした。


原因は、日米野球での、オズマとの死闘。

何とその、オズマ自身が、飛雄馬の病室へやって来ました。

どんな温かい言葉を送るのか。

そう思った矢先、こう言い放ったのでした。


「おまえは、最終的には、オレに勝った」

「何が握手だ。好敵手だ」

「野球ロボットが、人間並みの口など、きくな!」



なんと、見舞うのではなく、罵ったのです。


さらに、オズマは続けた。

「オレには、恋人がいない」

「おまえには、いるか?」



いるはずも、ありません。

いつも一緒にいるのは、伴宙太ぐらいのもんです。


オズマは、さらに聞きました。

「オレは、野球以外の夢を持つことがない」

「おまえは?」



ベッドの上で正座しながら、体を振るわせ、飛雄馬は「ない!」と答えた。

星家には、野球とちゃぶ台以外、ろくなものがないのです。


オズマは前のめりになり、さらに聞くのでした。

「オレには、野球に関係ない友人は、ひとりもいない」

「おまえには?」



飛雄馬は叫んだ。

「もう、聞きたくない!」

「たくさんだ!」

「とっとと、消え失せてくれ!」



オズマ

もう聞きたくない!


ゆっくり心身を休めるはずだった、星飛雄馬。

オズマの訪問により、それはもう、ボロボロに。

病室のベッドの上で、シーツを頭からかぶり、枕を何度も叩くのでした。

「オレは、ロボットなんかじゃない!」

「ロボットなんかじゃない!」






脱・野球ロボットを誓う龍馬は、寮の倉庫を掃除。

街に出て、クリスマス・グッズを、買いそろえました。


どうだい、オズマ。

オレだって、クリスマスを楽しく過ごすことができるんだぜ。

そう勝ち誇る自分の姿を、想像します。


手書きの招待状を、友人たちに送付。

その日を待ちます。


キャッホ、ルンルン。

ウキウキして、飛び跳ねそうな、飛雄馬でした。

飛ぶ雄馬(おすうま)は、脳内で、スキップする勢いなのであります。



そして迎えた、クリスマスイブ。

現実が、飛雄馬を襲うのでした。



さびしく鳴る、柱時計。

今は殆ど見ることのないネジ巻き時計が、ボーン、ボーンと、10回鳴りました。


ケーキにプレゼント。

ローストチキンにシャンパン。

準備万端なのに、誰も来ない。


ひょっとして、事故だろうか?

もしや、(木曜スペシャルで特集していた)四次元に迷ってしまったのか?

我慢強い飛雄馬は、血が出るほど唇を噛みしめながら、待ち続けます。





ついに、ドアが開いた。


けれど、そこにいたのは、チームの先輩。

昼間届いたハガキを、今になって、届けてくれたのです。


左門からのハガキには、こう書かれてあった。

<星くん。来年は、この左門、命ばかけて、大リーグボールば、打ち込んでみせますたい!>

<パーティーは、それからでん、遅うなか!>



遅いよ、左門。

クリスマスは12月25日、イブは24日なんだよ。


もう1枚のハガキは、花形からだ。

<メリークリスマス!>

<こんなことは無用だ>

<キミとボクとの間に交わされる言葉は、これのみ>

<勝負!>



勝負じゃねえよ、花形。

庶民はな、滅多にケーキなんか食えないんだよ。

キャンセルするならキャンセルするで、当日にするなよ。

おまえ、金持ちだろ。

マナーも一級品なんだろ?


ライバルであると当時に、親友だと思っていたのに…。

飛雄馬の心の中から、大事な何かが消えていくような気がしました。

代わりに、ギシギシと、歯車が回る音が聞こえる。

ヤバイ!

これでは、野球ロボットに逆戻りだ。



でも、飛雄馬は思い直した。

本場、欧米のクリスマスは、家族で過ごすもの(らしい)。

思えば、幼少の頃、星家にクリスマスはなかった。

ニッカポッカの一徹親父が、一升瓶片手に、湯呑みで酒を飲んでたぐらいだ。

贅沢は、正月に。

家庭をやりくりしてくれた明子姉さんも、クリスマスを祝う余裕はなかった。

そもそも、星家にある外国語と言えば、アウト、セーフ、ボール、フィルダースチョイスなど、野球用語ばかり。

小学生の頃、学校でサンタさんの話をする級友を見て、悪魔王サタンの話をしているものだと勘違いしたほどなのです。


でも、今は違うぞ。

プロ野球選手になって、いっぱい稼いだんだもんね。

頼れるものは、やっぱり家族。

明子姉ちゃんと祝えばいいんだ。

姉ちゃんさえいれば、他に誰もいらない。


左門?

カバみたいな、メガネ野郎じゃないか。

花形?

前髪切れよ。


その時、ドアをノックするものが。


「姉ちゃん!」

闇夜に、キリストが到来した。

そんな思いでドアを開ける、飛雄馬なのでした。


けれど、そこにいたのは、寮の管理人さん。

「星さん。あんたに電報じゃよ」


その電報が、これだ。


ザンネン ユケヌ アキコ

<ザンネン ユケヌ アキコ>


なんで、無駄にリアルなんだ!





飛雄馬は静かに、三角帽を、テーブルに置きました。

用意していたプレゼントのサンタ人形が、笑っているように見えます。

「結局、誰も来なかったというわけか…」


飛雄馬の中で、何かが壊れた。

何が、クリスマスだ。

何が、プレゼントだ。

テーブルクロスを思い切り引き、グラスも皿も、ケーキもメチャクチャに。


散乱した部屋で、泣きながら、飛雄馬は打ち震えた。

「チクショウ!」

「オレは、人間なんだぞ」

「人間なんだぞ…」



チクショウ!


野球ロボットという、一徹が仕込んだ呪い。

それが名投手を生んだと共に、ひとりの青年を苦しめる結果に。





巨人の星 Special Blu-ray BOX 1(期間限定生産版)



スヌーピーのクリスマス・プレゼント 特別版 [DVD]







というわけで、メリークリスマス!

(どういうわけだよ!)





 → 「フランダースの犬 最終回 レビュー」




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生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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