ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
加藤諦三 著「自分に気づく心理学」(PHP)より。



第6章 自然の感情が あなたをよみがえらせる

(P198)辛い時に辛いと感じられる人は救われる



これはもちろん、「つらい」の方です。「からい」ではない。

ちょっと脱線すると、「辛」という字には、「刺されたような痛み」という意味があるそうな。

刺されたような痛みを感じるがごとく、耐えがたいのが、「つらい」。舌を刺すような感じがあるのが、「からい」。


で、話を元に戻します。



感情は時に、「流れ」として表現されます。この流れは、内から生じて、外へと向かう。「好きや嫌い」「美しいとか醜いとか」「嬉しいと悲しい」「満足と不満」、それらは内から生じます。そして、それを口にするとか、表情に出すとか、そうすることで、外に出される。

が、人間には、その流れを止めねばならない時があります。

不満だけど、顔に出すわけにはいかない。悲しいけど、内にしまう。好きだけど、それを隠す。このように、自ら流れを止めて、対処することがある。

これも、多少のことなら、問題ないのでしょう。問題になるのは、それが「いつも」になる時。


「つらい」とか「楽しい」というのは本来、「感じる」ものです。でも、時に、「決めてしまう」ことがある。

 「××とは、つらいものだ」
 「××するなんて、つらかったろう」

 「○○されると、嬉しいはずだ」
 「○○したなら、きっと楽しかったに違いない」



前に書いたように、感じ方なんて、人それぞれ。万人が同じように感じるとは、限りません。また、同じ人だって、置かれた状況が変われば、感じ方が変わることだってある。

人気のある食べ物だって、中には苦手な人もいるかもしれない。また、お腹が空いている時に出される食事と、満腹時に出される食事とでは、満足度は違ってくるでしょう。

この違ってくるのは、「感じ方」なわけですが、それをうまく理解できない人がいる。「え? 決まってるでしょ?」と、決めつけてしまうんですね。


健全な人は、修正することができます。

 「○○を好きな人は多いけど、あなたは苦手なんですね」
 「いつもは喜ぶ○○なのに、嬉しそうじゃないのは、体調が悪いからだろうか?」


でも、時には、こういう人もいる。

 「○○を嫌いだなんて、おかしい」
 「○○を喜ばないなんて、けしからん」


これはもう、「感じ方の否定」ですね。



規範意識により、感じ方を否定してしまう場合もあるでしょう。

 「○○はいいものだから、喜ばないと」
 「○○を嫌いだなんて、おかしい」
 「楽しいはずだ、つまらないなんて、おかしい」



そう、感じ方が違うと、「おかしい」と思ってしまう。

でも、本当は、感じ方なんて、違って当たり前です。同じ時もあれば、違う時もある。それが好みだし、ある意味、パーソナリティなんでしょう。



「同じでないのは、おかしい」という締め付けが強すぎる時、個性が殺されてしまいます。本来ある自分が否定されてしまう。そうなると、やがて、生きた心地がしなくなるでしょう。

なぜなら、自然のまま、ありのままの自分が認められないのだから。

前述のとおり、社会で生きていく上で、人は自分の感情を偽らねばならない時があります。それはそれで、間違っていない。ただ、「いつでも」「どこでも」、それを強要してしまうと、疲れて当たり前です。

問題は、ホッとできる場所があるかどうか。素の自分を出せる場所が、あるかどうか。今回の記事なら、自分の感情を加工なしに出せる場所が、あるかどうか。


人間というのはある意味、外(社会)に出る時、制服を着ているのです。この場合の制服は、「その場に合った、適切な態度」のこと。これを仮面に例えると、ユング心理学の「ペルソナ」になります。

お医者さんは白衣を着るし、警察官は制服を着る。先生は先生らしい仮面をかぶり、社長さんは社長さんらしい仮面を(ある程度)かぶります。(もちろん、例外もある)

ただ、家に帰ると、制服は脱ぐものです。先生や社長さんだって、家に帰れば、お父さんやお母さん、夫や妻に戻る。(家で先生や社長として振る舞うと、問題が生じることがあります)




辛いことを辛いと感じていい環境で育つことができた人は幸せである。どんなに仕事が辛くても、辛いと感じることが許される人には救いがある。救いのないのは、心の底で辛いと悲鳴をあげているのに、辛くない、素晴らしいと意識している人である。このような人が消耗し、やがてアパシーにおちいっていくのである。

アパシーは自己防衛である。もはやこのようなかたちでは生きていけないというサインである。

(P201~202)





【アパシー】

心理学で、感情鈍麻。普通なら感情が動かされる刺激対象に、何の反応も示さないこと。(大辞泉)


【無気力症】

勉学や仕事などへの意欲が乏しく、無気力な状態。アパシー。(大辞林)





あまりに「いい子」でありすぎると、正体をなくすのかもしれません。

「素直に感じてみること」

「それを表現してみること」

これもまた、練習。


できれば、大丈夫そうな場所で。

それが見つかれば、幸せの第一歩。





自分に気づく心理学



図解 自分の気持ちをきちんと「伝える」技術―人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ






家に帰ったら、制服を脱いだり、仮面を外したりするといい。

ただ、外でやる時は、注意が必要な時もある。

やり方を間違えると、街の真ん中で、裸になることになるから。

でも、これ、自分を縛りすぎた反動でこうなることもあるので、なかなか難しいですね。



 → 「ユング心理学 ペルソナ」





<<「第48回 満足とストレス、感情は用意されているものではない」│「第50回」>>


 → 「自分に気づく心理学の目次 前半 第1章~第3章」




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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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