ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
加藤諦三 著「自分に気づく心理学」(PHP)より。



第6章 自然の感情が あなたをよみがえらせる

(P192)なぜ自然の欲求を おさえるのか



人は時に、感情に流されることを怖れます。日本人は特に、怒ることに対して、怖れを感じるようです。いかに怒らないようにするか、いかに平静を保つか、それを頑張ったり、方法を調べたりもするのでしょう。

が、どうも、肝心なことを忘れているようです。感情に流されないように頑張りすぎると、自然な感情の流れまで失ってしまう、ということを。


感情は反応です。悲しい場面に触れると、勝手に悲しくなる。自然と悲しくなると言ってもいい。不愉快な目に遭えば、自然と不愉快にもなります。そして、おかしければ、笑う。

とはいえ、社会に生きる我々は、全部が全部、それを素直に出すわけにはいかないので、時にそれを隠します。「ここで怒ってはまずい」とか、「ここで笑うと失礼だ」とか、その場に適した仮面を被るんですね。(それをペルソナと言ったりしますが、それはまたの機会に)


喜怒哀楽、いろんな感情があるわけですが、その出方には個人差があります。例えば、犬を見るだけでニッコリする人もいれば、ひどく怖れる人もいる。何かを見てウットリする人もいれば、不愉快になる人だって、いるかもしれない。

快・不快なんて、人それぞれ。美醜もそう。ある対象に満足する人もいれば、不満に感じる人もいます。つまり、違って当たり前なのです。

しかし、これを理解できない人もいるようです。そして、そんな人を親に持つと、子どもは困ってしまう。


感情は本来、観察するものなのでしょう。「ああ、あれが好きなのか」「これは嫌いなのか」「こういうことを不満に感じるようだ」「これは満足らしいな」。出てきた感情を、顔色や言葉、態度などから読み取り、判断します。

時に間違えるかもしれませんが、それはご愛嬌。(いつも間違うなら、困るけど)


困った親は、この観察を頑なにしません。それよりは、「べきだ思考」に支配される。「これは好きになるべきだ」「こんなものは嫌うべきだ」「これには満足すべき」「あれは不満に感じるべき」。

頭の中の思い込みが、非常に強い力を持ってしまうようです。


加藤諦三さんはこんな親を、「我執の強い親」と呼んでいます。

「我執(がしゅう)」とは、自分中心の狭い考えや、それに囚われること。思い込んだことに囚われたまま、離れられない状態。修正できない状態のこと。

頭の中のイメージが勝ちすぎて、実際を見ようとしません。実際の子どもの感情を無視し、頭の中のイメージに近づけようと、頑張ってしまう。

こうなると、子どもは困ってしまいます。なぜなら、本来の自分ではない像に、無理やり押し込められるから。自然な感情を否定されたり、無視されるから。

そして悲しいことに、やがて、自分の感情を素直に表現することに、罪悪感を感じるようになってしまう。こうして子どももまた、「好きになるべきだ」「嫌うべきだ」「満足すべき」などと、頑張るようになってしまうのです。


我々は時に、感情に対し、こうあるべきだと考えますが、それは間違いです。なぜなら、「感情は出てくるものであって、作り出すものではない」から。

なので、こうあるべきだと感情を作り出そうとしたり、修正したりする必要はないのです。感情なんて、勝手に向こうから出てくるもの。

そして、それに対し、罪悪感を抱く必要もない。自分の好みや心理的反応が、そうなだけなのだから。


上に書いたように、時には、場違いな感情を隠そうとしたり、仮面を被らなければならないことも、あるでしょう。いつもいつも、ストレートに感情を出すわけにはいきません。

でも、それもまたOK!

感情を全面的に否定するのではなく、時にそれを隠したり、いなしたりすればいいだけです。これは、服を着るのと同じ。どこでも裸でいるわけにはいかないのだし、その場に合った服装を着るのは、何も間違ったことではありません。


ルールを守ること、約束を守ることなど、人はいろんなことを要求されます。また、それを社会に出るまで、主に親に教えられる。それを、躾(しつけ)と呼ぶのでしょう。

ただ、ものの感じ方まで、要求されることはありません。それはさすがに、人それぞれ。変えろと言われても、無理です。というか、これを変えることは、自分ではなくなることなんでしょう。


時に、我執の強い親は、それを「子どもの甘えだ」と言うかもしれません。でも、それは、とんだウソッパチです。甘えているのは、親の方。

「どうして、わたしの思ったように感じてくれないの?」「どうして、期待通りにしてくれないの?」「どうして、満足させてくれないの?」と、甘えたことを望んでいるのだから。



「わたしは、わたしでいい」

「わたしは、わたしのままでいい」



その根源は、自然な感情にあるのでしょう。

それを否定し、せき止めることはありません。


付き合い方を考えればいい、だけのことなのだから。





自分に気づく心理学



子どもと悪 (岩波現代文庫〈子どもとファンタジー〉コレクション 4)







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 → 「自分に気づく心理学の目次 前半 第1章~第3章」




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生息地:関西
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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