ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
加藤諦三 著「自分に気づく心理学」(PHP)より。



第2章 「甘えの欲求」は心の秘密をとく鍵である

(P62)防衛本能のつよい人は、「愛」の幻影で自分を守ろうとする



誰しもが尊いと感じる、「愛」。でも、愛は時に、逃げ道になるといいます。

社会的に挫折する。自分に失望する。でも、それを認めるわけにはいかない。そんな時に、愛が使われる場合があるというのです。

愛こそがすべて、愛が何よりも大事だ! そう主張することで、愛を最上位に置き、他の価値を下げる。

例えば、社会的な成功などくだらないとすることで、社会的な挫折やもろもろの葛藤から、自分を守ろうとする。



さて、ことさら愛を強調する、その裏には、どんな心理があるのでしょうか?


少し、話をズラしてみます。

「食物繊維は大事だ」、この主張には、どういう意味があるでしょう?

おそらく、このような意味が含まれる。

(1) 食物繊維は身体に必要なのに、不足しがちである。
(2) 意識しないと、必要な分の食物繊維を摂取できない。


ということは、愛を強調する裏には、愛の不足がありそうです。

なぜなら、愛が足りているなら、愛を強調し声を上げる必要はないから。


とすると、ふたつのことが見えてきます。

愛を強調する人には、以下の傾向があるのかもしれない。


(a) 愛を強調することで、心の葛藤を解決しようとしている。
(b) 意識できない愛の飢餓を、それは表している。
(c) 社会全体で、愛が足りない。


(a)でいえば、愛こそがすべてなんだ、愛が一番なんだ! そう言うことで、「○○なんてくだらない」とか「○○なんて大したことない」と、自分に言い聞かせようとしている。

ということは、反発せずにはおれない何かが、そこにはあるんでしょう。反発や葛藤を避ける手段として、愛が利用されています。

(b)は、愛に飢えているんだけど、それを認めるわけにはいかない。でも、意識できないから、たまるばかり。そのたまったものの表現方法として、愛の強調が使われていると。

(c)は、社会全体で足りないという問題提起。



愛を強調する人たちが集団を形成することもあります。その集団について、加藤諦三さんは、以下のよな特徴を挙げている。


・個性が理解できない。
・お互いに無関心。



好きな個性は無条件で褒め称えるのですが、嫌いな個性に対しては冷徹です。また、関心のある事と無い事でも、すごく極端。

その裏には、自分の心の傷を守ろうとする強い防衛心があるという。その一方で、自分が深く傷ついていることには気づかないし、認めようともしない。


・変化を怖れる。
・一定の見方しか許さない。



これらは、不安に対する防衛であるといいます。

変わるのが怖い。気づくのが怖い。

今、あまりよくない状況なのだけれど、それを認められないので、変わるわけにも動くわけにもいきません。



これらの根源には、「愛が満たされていない」ことがあると、加藤さんは説明する。

でも、それを認められないので、抑圧することに。

結果、甘えに厳しくなり、甘えようとする者に対しては、厳しく叱責します。


そして、もうひとつの傾向には、「人を愛することができない冷たい人」というのがあるのだという。

うまく人を愛することができない。

なので、「愛すべきだ」とか「愛さねば」と主張しなければならなくなる。


愛で満たされていれば、そんなに主張することもないわけですね。

うまく愛せるならば、そんなに主張することもない。


そして、ここにひとつ加えるならば、

愛されているし、愛せてもいるけれど、世の中にそれが欠けているのがたまらない、

そういう場合も、あるのかもしれません。

そんなに満たされた人がどれくらいいるのか、分かりませんが。





自分に気づく心理学




愛するということ







愛が、葛藤を避けるために使われることがある。

でも、悲しいかな、そのような防衛が葛藤を解決することはないようです。


むしろ、葛藤の先に答えがあることの方が多い。

ただし、葛藤に耐えきれない時は、逃げたり防衛したりするのも、ひとつの手。

長期と短期で、対応は違ってくるようですね。





<<「第15回 自分への評価が低いわけ」「第17回 甘えと依存」>>




関連記事
[サイト内タグ]:  自分に気づく心理学



ブログランキング・にほんブログ村へ
BlogPeople「人間・哲学/人間考察」
blogram投票ボタン


ランキングに参加しています
よかったらクリックしてね


秋だから、実をためる


↑ページトップへ


■ 最近のエントリ

■ 人気ページランキング


↑ページトップへ




// HOME //
Powered By FC2ブログ.
copyright © 2005 枕石漱流 日記(ユング心理学の視点から) all rights reserved.
ブログパーツ アクセスランキング
■ Amazon
■ 注目記事
■ アーカイブ
■ カテゴリ

■ 月別アーカイブ

■ 検索ぷらす


【注意】 ENTERキーだとうまく表示されないようです。申し訳ございませんが、ボタンを押してください。

■ キーワードハイライト機能

検索時、検索語句がハイライトされます。

■ BlogPeople リンクリスト

リンク集と更新状況↓



☆登録する by BlogPeople☆

■ RSSリーダーに登録

 RSSリーダーで購読する

 メールで購読する


(リンク切れを修正しました)


■ 最近のトラックバック
■ スポンサードリンク

■  
■ スポンサードリンク



■ 最近の記事
■ カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

■ FC2カウンター



現在の閲覧者数:

■ プロフィール

南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


日記について


拍手する

プロフ
電脳露店マイアソシエイトストア
おバカ映画

■ リンク
■ RSSフィード
■ インフォメーション


検索サイトiscle
(検索サイトさんです)

■ QRコード

QRコード

携帯でも御覧になれます。

■ 地域情報



ジオターゲティング





■ にほんブログ村

■