ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
別にマスコミが「さあ、騙してやろう」としているとは思わないのですが、結果としてそうなっている部分があるように思います。

特に、ニュースのワイドショー化が進んだように感じたり、バラエティーとニュースの垣根が曖昧になっている昨今、視聴者は知らず知らず、その影響を受けているのではないでしょうか。

マスコミは、「伝える人」です。というのも、我々はいろんなものについていちいち調べる(確認する、見に行く)わけにはいきませんから、その仕事をマスコミがやってくれる。その代わりに我々は、新聞を購読したり、テレビを視聴したりします。それによって、向こうにも利益が出て、生活もできるというわけ。

この場合、伝える人は最低限まともであるという前提のもと、関係は成り立っています。ただ最近、果たして最低限まともなのだろうか? という疑問も出てきている。いろんな問題がある中で、「マスゴミ」というマスコミを揶揄する言葉までが出てきています。これはそれだけ、信用を失っているということなのでしょう。



本題に入りますが、伝える人の認知に問題があると、非常に困るわけです。なぜなら、間違った伝え方をされるから。大きい物を小さく伝えられたり、小さい物を大きく伝えられたりする。伝える人の間違いで、社会の多くが事実誤認してしまう可能性だってあります。童話の「オオカミ少年(オオカミが来た少年)(イソップ童話の「嘘をつく子供」)」みたいなことが起こらないとも限らない。

また、そんなに悪くないのにすごく悪いように言われたり、そんなに罪のない人が悪者にされることもあるかもしれない(これは、マスコミに対しても適用せねばなりませんが)。


というわけで、気をつけたい物の見方を、ざっと箇条書きしてみます。



(1) 「全か無か思考」「オールオアナッシング」


マスコミが煽る時に、1つ悪いとみんな悪いみたいに言うことがあります。あるいは、集団の一部に不正があった時、その集団の全てがあたかも不正を行っているかのような印象を抱かせることがある。

伝える方にその気がなくても、そう思い込んでしまう人が出ることもある。また、コメンテーターの一部が報道をそう解釈してしまい、煽るような伝え方をすることもあります。

こういうことは自分に置き換えれば分かることで、自分の所属する業種で誰かが問題を起こしたからといって、何もしてない人まで同じように言われたら、さて、どう思うか? 業界全体、それに関係する人まで悪く言われたら、どんな気持ちがするか?

この考えは、マスコミに対しても適用されねばならず、マスコミという一括りで非難するのはどうかということになりますが、影響力を持つ伝える人の役割と責任は何か? ということになると思っています。

その上で、一人ひとりについて検証し、判断すべきなんでしょうね。

例えば、同じコメンテーターでも、専門性を持ち分かりやすく事実を伝えてくれる人もいれば、認知という点においてすごく問題があるのではないか? と思えるような人もいます。人間なのだから完璧にいかないのはしょうがないとして、はたして最低限とは何なんだろう? と思ってしまう。

(好きなコメンテーターだっているし、問題ない人も多いんですけどね)


オールオアナッシングに話を戻すと、情報に接する際に、「その割合は?」と立ち止まった方がいい時があるように思います。

「みんなが悪いかのように言うけど、それは本当か?」「悪いことをしたのは誰で、全体のどのくらいなのか?」「問題は、全体のどの程度の割合なのか?」

これらが無視されると、悪くない人まで悪人にされる可能性がある。



(2) 「過度の一般化」


これは、1回あったことを広げて、いつもそうなるかのように言うこと。また、個人的にそうなったという経験を、「みんなそうなる」みたいに言うこと。

「自分が成功したから、みんなも成功する」とか、「自分がダメだったから、みんなもダメだろう」とか。「1回成功したから、これからも成功するだろう」とか、「○○さんがうまくいったから、こっちでもうまくいくだろう」とか。

あるいは、「あのカテゴリの人が××するのを見た。だから、あのカテゴリの人はだいたい××するのだろう」とかいうもの。個人がしたことが、カテゴリ全体にまで広げられたりする。これもある意味、割合無視です。


物事には「場合場合」があって、成功にしろ失敗にしろ、そうなるだけの条件があったりします。なのにその条件を無視してしまうと、よろしくないことになる。


例えば、Aさんは、その分野に関して頼りになるXさんを頼って、成功したとしましょう。

それを見たBさんは、(頼りさえすればいいのだと思い)その分野とは関係ないYさんを頼って、失敗した。

このケースでは、「その分野に関して頼りになる」という条件を無視したため、おかしなことになりました。


成功にしろ、失敗にしろ、それには何らかの理由があるものです。何らかの条件により、成功したり、失敗したりする。なのでその条件を無視すると、思ったような結果が得られません。

逆に、その条件に気づけば、同じ失敗はしないし、成功の確率はグンと上がることになるでしょう。


そこで、情報に接する際は、「本当にそうなるのか?」「どういう仕組みで、そうなるのか?」「どんな順序で、そうなるのか?」と考えた方がいい。

特に、「○○すれば すべてうまくいく」という謳い文句は、安易にのってしまうと危ないように思います。もちろん、そうなるだけの条件がそろっていれば別ですが。


また、「みんなそうなるというけど、本当か?」「あの人は個人的な経験を広げているのではないか?」「それは全体に適用されることなのか?」、こうしたことも考えた方がいい。




(3) 「心のフィルター」


これは、マイナス面だけ抽出してしまうこと。

伝える人にこの認知の歪みがあると、特定の人や集団に対し、よいことや問題ないことを無視し、マイナス面だけを取り上げることになります。

好きな人の失点は無視するのに、嫌いな人のプラス点はスルーし、マイナス面だけを拾い上げて、伝える。

これでは、そんな情報に触れた人は、その人に対し悪い印象を持ってしまいます。実際には、よいところも悪いところもあって、その上で判断すべきところなのに、悪い材料だけで判断されてしまう。

もちろん、この点も、マスコミに対して適用されるべきです。実際、マスコミというのはなくてはならないものだし、役立つものです。ただ、それ故に、余計に、しっかりしてもらわないと困るわけですが。


情報に触れる際は、「本当に悪いことばかりなのか?」と立ち止まった方がいい時がある。今はインターネットがあるので、マスコミが伝えないことに対しても、調べようと思えば調べられます。すると、失点ばかり報道されている人が、実はそうでないことが分かったりする。

その時に、各人が判断すればいいのです。

残念ながら、テレビだけを見ている人は、テレビで伝えられたことだけに心が反応し、印象を持ってしまうようですが。




(4) 「マイナス化思考」


これは、何でも悪い方に受け取ってしまう認知の歪み。本当はよいことだったり、そうでなくても問題ないことだったりするのに、否定的なこととして受け取ってしまう、変換してしまう。

人間ならまあ、誰でも勘違いはあるのですが、マスコミの場合、その影響力の大きさから、事情が違ってきます。「こんな悪いことをした」とか「こんなひどいことをした」と報道すれば、受け取った視聴者は、それを元に反応することになります。

その道にある程度通じていたり、事情をある程度知っていればまた別ですが、「こんな悪いことをした」「こんなひどいことをした」と聞けば、どうしてもそれを前提にしてしまう。その他の報じられてない部分については、知りませんからね。

というわけで、これも悪者作りに使われたり、仮に意図してなくても、結果的にそうなってしまいます。


なのでこれも、報道に際しては、注意が必要です。「どうも、この人については何でもかんでも悪いことのように報じているなあ」とか、「あまりに一方的だなあ」という場合は、要注意。伝える人の目がマイナス化思考に汚染されていれば、何でもかんでも否定的なことにされてしまいます。




マスコミの全てが悪いとは思わないわけですが、近年、どうも情緒に溺れ、煽情的なやり方が横行しているように思います。「こんな悪い人がいますよ!」「こんなひどいことが行われてますよ!」と、火をつける。

その結果として、国民が実際以上に悲観し、希望を持てなくなってきている部分があるように思います。

感情は反応ですから、世の中はこんなにひどいとか、悪人がいっぱいだとか、そういうことばかり言われると、当然、気分は落ち込むわけです。

事実ならそれでいいわけですが、それにしても、「それは本当か?」とか「その割合はどのくらいなのか?」とか、それを無視すると、どんどん気分は悪くなり、希望も持てなくなってしまう。


マスコミに態度を変える気配がない以上、今のところ、それを受け取る側が気をつけるしかないですね。

怒るのもいい、悲しむのもいい。でもそれは、事実を前提としてやらないと。

大きく膨らまされたり、時には隠されたり、そんなことされたら、たまらん。





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判断力はどうすれば身につくのか―アメリカの有権者教育レポート (PHP新書)





ある部分では、情報が(反応としての)感情を生み出す。

なので、伝える人が最低限ちゃんとしてないと、困るわけです。





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生息地:関西
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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