ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
加藤諦三 著「話が通じない人の心理」(青春文庫)より。



「ナルシストの最大の問題は、他者に対する関心の欠如である」と、加藤さんは言う。(P176)

が、逆にいえば、ここにヒントも隠されています。

相手に興味を持ち、関心を持てれば、だんだんと変わってくると。


よく心理の話をしていると、「気づき」という言葉が出てきます。これはある意味では、自分を疑うことでもある。努力しても努力しても、うまくいかない。そんな時は結果に嘆くだけでなく、疑ってみる。検証してみる。

ここでいえば、自分はナルシストではないか? と疑ってみる。独りよがりになっていないか? 相手の気持ちを無視していないか? と、もう一度考えてみる。


ナルシストが何をやっても うまくいかないのは、ズレを認識できないから。思っていることと結果、自分の気持ちと相手の気持ち、そこにあるズレを見ようとしないから。努力が報われないのは、そのせいなのです。


献身的なナルシストもいます。人のために、積極的に物事を引き受けようとする。でも、うまくいかない。何でもハイハイと引き受ける。自分の技量を超えても、引き受ける。

結果、仕事が雑になったり、中途半端になったりする。相手はそれで困ったりするわけですが、本人は「こんなに頑張った」と思っている。「こんなに頑張ったから」「こんなに頑張ったのに」

で、本人が望んでいる評価は、相手から得られない。


努力したからといって報われるとは限らない。苦しいことをしたからといって、必ずしも相手が評価してくれるとは限らない。(といっても、努力が無駄だという話ではありません)

加藤さんは、『無理しないほうが愛される』という本を書いたことがあるのだという。多くの人は無理して努力するから、かえって拒否されるのだと。頼まれてもいない努力を己に課し、その過程で、やさしさを失ってしまう。

立派さを売り物にしているから うまくいかないのであって、やさしさをもっと大切にすべきだと。


世話すること、人の面倒をみることは、基本的にはよいこととされます。でも、「基本的には」とつく以上、例外も存在する。その一つが、恩着せがましさだという。

「恩着せがましい」とは、恩恵を施すものの、いかにも感謝しろと言わんばかりの態度をとること。そして、恩着せがましいことをされると、人は反発してしまう。そんな世話ならいらないと、言いたくもなってしまいます。

ということで、せっかく世話しても、恩着せがましくすることで、自ら台無しにしてしまうのです。


ナルシストの世話は、一見、相手にしてあげているようで、実のところ、自分のためにしているのだという。世話することで自分に足りない何かを埋めようとしたり、感謝してもらおうとしたりする。それが意識化されているかどうかは別にして、深層的にはそういう思いがあると。


「誰も来てくれない」と、嘆く人がいる。でもそれは間違いで、「来てくれそうな人を呼んでない」場合も。自分の立場を考えずに、周囲から見れば来てくれなさそうな人にわざわざ声をかけ、結果、来てくれないと怒ったり恨んだりする。

しないでいい努力をし、結果、損してしまいます。


何度も言われているように、話が通じない人=ナルシストは、人を見ない。なので、成功した人やその努力、やり方は見ずに、結果だけを見ようとする。そして、うらやましがったり、ねたんだりする。成功にたどり着くまでの努力や工夫も、見ようとはしません。


努力というのは、その状況にバチッとハマった時に、すごい効果を発揮します。よい結果を生んでくれる。逆にいえば、状況にハマらない努力をしても、効果が薄かったり、思うような結果が得られなかったりする。

そこには「違い」があるわけですが、ナルシストはそれを見なかったり、認めなかったりする。一見すると同じように見えるけど実は違う、それを無視するから、努力が空回りするのです。


人を見る人は、相手の努力も見るし、工夫も苦労も見る。そして、違いにもやがて気づくでしょう。なので、それまで結果の出ない努力をしていたとしても、やがては実を結ぶような効果的な努力をするようになる。

見て、違いに気づいて、修正して。そうやって、間違った努力を捨て、効果的な努力へとたどり着く。


こういう人は、相手を見て、相手を認める。相手のしたこと、成功を認め、それを参考にして、取り込みます。一方、ナルシストは、相手を見ない。したことや工夫は見ずに、結果だけ見て、妬みがち。

これではやっていることはずっと変わらないので、結果も変わりません。まるで昔話(のイジワルじいさん)のようになってしまいます。


ナルシストは幼児期に褒められた経験がない(少ない)のではないかと、加藤さんは言う。なので、褒められることに慣れてない。で、物事を極端に受け取りがち。

褒められるにしても、けなされるにしても、極端に受け取って、周囲とのズレを大きくしてしまう。

けど、これ、本人を責めることはできませんよね。誰だって、経験のないことには慣れない。その人云々よりも、与えられなかったわけだし。



次回からは、話が通じない人への処方箋。





「話が通じない人」の心理 (青春文庫)




無理しないほうが愛される―同じ努力で幸せをつかむ人、逃す人 (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)






<<「第8回 感謝の押し売り」「第10回 ナルシシズムを解消する方法(1)」>>




関連記事
[サイト内タグ]:  話が通じない人の心理



ブログランキング・にほんブログ村へ
BlogPeople「人間・哲学/人間考察」
blogram投票ボタン


ランキングに参加しています
よかったらクリックしてね


秋だから、実をためる


↑ページトップへ


■ 最近のエントリ

■ 人気ページランキング


↑ページトップへ




// HOME //
Powered By FC2ブログ.
copyright © 2005 枕石漱流 日記(ユング心理学の視点から) all rights reserved.
ブログパーツ アクセスランキング
■ Amazon
■ 注目記事
■ アーカイブ
■ カテゴリ

■ 月別アーカイブ

■ 検索ぷらす


【注意】 ENTERキーだとうまく表示されないようです。申し訳ございませんが、ボタンを押してください。

■ キーワードハイライト機能

検索時、検索語句がハイライトされます。

■ BlogPeople リンクリスト

リンク集と更新状況↓



☆登録する by BlogPeople☆

■ RSSリーダーに登録

 RSSリーダーで購読する

 メールで購読する


(リンク切れを修正しました)


■ 最近のトラックバック
■ スポンサードリンク

■  
■ スポンサードリンク



■ 最近の記事
■ カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

■ FC2カウンター



現在の閲覧者数:

■ プロフィール

南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


日記について


拍手する

プロフ
電脳露店マイアソシエイトストア
おバカ映画

■ リンク
■ RSSフィード
■ インフォメーション


検索サイトiscle
(検索サイトさんです)

■ QRコード

QRコード

携帯でも御覧になれます。

■ 地域情報



ジオターゲティング





■ にほんブログ村

■