ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
特命戦隊ゴーバスターズ、第20話「Mission20 5体結集! グレートゴーバスター!」

フィルムロイド&フィルムゾード 登場!

<オレが今帰る場所は、そこじゃない!>



亜空間のヒミツが、またひとつ明らかに。

でもそれは、つらい現実だった。



特命戦隊ゴーバスターズ ソングコレクション サウンドミッション 2





深夜だろうか、ヒロム(鈴木勝大)はひとり、テーブルに座(すわ)っている。

オルゴールの小さなハンドルを回すと、音楽が奏(かな)でられた。



気配(けはい)に気づき、ヒロムは振り返りました。

そこにいたのは、眠(ねむ)そうに眼(め)をこすっているパジャマ姿(すがた)のヨーコ(小宮有紗)に、ウサダ。


「どうしたの? こんな暗(くら)いところで」

ヨーコはあくびをしながら聞きました。


「ちょっとボーッとしてた」と、ヒロムは笑う。

「もう、寝(ね)るわ。じゃあ、お休み」

そう言って帰って行ったヒロムですが、まるで隠(かく)すかのようにしてテーブルの上の物を持って行った。


寝ぼけ眼(まなこ)のヨーコですが、それが何か見逃(みのが)しませんでした。

あれは陣が亜空間で拾(ひろ)ったという13年前のクリスマスプレゼント。


ヒロムは何を思いながら、メロディーを聞いていたのだろうか?



モノクロ画像の中に現れたのは、エンター(陳内将)?

ひとりきりの映画館。一番前の中央に、陣取(じんど)っています。

ポップコーンを手にして、スクリーンを見上げている。

「映画――つまり、娯楽(ごらく)。アミューズモの提供(ていきょう)」

「人間たちが、己(おのれ)のくだらなさを、ほんの一瞬(いっしゅん)忘(わす)れるための」


エンターはポップコーンを指でつまむとニヤリと笑い、それを食べずにカップに戻(もど)した。

「トレビア~ン」

席(せき)を立つ、エンター。

ちょうど映画が終わったところで、スクリーン上で幕(まく)が閉まり、<La fin>との文字(もじ)が浮(う)かんだ。

「そう、我(わ)がマジェスティ・メサイアにも、ぜひ」

エンターが例(れい)のチップを貼(は)りつけたのは、映写機(えいしゃき)だった。

インストールしたメタウイルスは、<見せる>。

いったい、何を見せるつもりなのだろう?


こうして、フィルムロイドが生まれた。

むむ?

この造型(ぞうけい)は、音声合成の女の子?

あるいは、火玉のつぐみ?

つーか、声は仲間を釣るために地球に来た魚の宇宙人。

いや、入野自由さんじゃなくて、鈴村健一さんだった。




まくた地区 M-193ポイントで、エネトロンの異常消費反応(いじょうしょうひはんのう)をキャッチ。

敵メガゾードの転送反応も見られる。

タイプはβ(ベータ)で、転送完了までの時間は5分30秒です。


都市(とし)に張(は)り巡(めぐ)らされている秘密(ひみつ)の通路を走り、ゴーバスターズの3人は現場(げんば)に急行(きゅうこう)。

そこにはフィルムロイドの姿(すがた)が。

「う~ん、遅(おそ)い~! 遅い、遅い、遅い! 何やってんの、まったく、もう!」

何だか知りませんが、怒(おこ)ってます。

なぜか、地団駄踏(じたんだ ふ)んで、かわいい感じ。

「今から、おもしろいもの見せるから、ちゃ~んと見てよ。いい? いいね?」

「はい、3、2、1、スタート♪」


胸(むね)の映写機が光りました。

すると何と、空中に象(ぞう)が浮かび、ある3人が出てきた。

レッドバスター、ブルーバスター、それにイエローバスター。

って、ゴーバスターズ?


でも何か、様子(ようす)がおかしい。

レッドはめんどくさそうだし、イエローは陽気(ようき)すぎます。

でも、見た目はそっくりそのまま。


実は、フィルムロイドの胸についているのは、実体再生映写機(じったいさいせいえいしゃき)。

映(うつ)し出した映像を、そのまま実体化(じったいか)させることができるのです。


これに面食(めんく)らう、本物のゴーバスターズ。

幻覚(げんかく)かと思いましたが、敵の攻撃は本物だった。

すべて実体です。


「フハッ、そのとおり!」と、フィルムロイドは はしゃぐようにポージング。

「ボクちゃんの映像は、常(つね)に本物。う~ん、サイコー!」

そう言って、飛び跳(は)ねます。


ここでヒロムたちは、変身。

モーフィンブレスをかまえた。

<イッツ・モーフィンタイム!>

「レッツ、モーフィン!」


先に、ニセモノが動きました。

ニセイエローとニセブルーが、突(つ)っ込(こ)んできます。

ニセレッドは、イチガンバスターをイジってる。

が、すぐに撃(う)ってきた。

これが最初の攻撃になったぞ。


格闘戦(かくとうせん)に入る、ブルー vs ニセブルー、イエロー vs ニセイエロー。


レッドはイチガンバスターをトランスポートし、ニセレッドに向かう。

こちらは銃撃戦(じゅうげきせん)です。

射撃(しゃげき)の腕前(うでまえ)は、どうやら互角(ごかく)。

ならばと、レッドバスターは超スピード能力を発動させました。

が、なんと、ニセモノも、超スピードで動いた。

能力までもコピーしてるのか。


組み合う、ブルーとニセブルー。

超パワーを発動するも、ニセモノも互角に渡(わた)り合(あ)っている。

一度 手をはなし、なぐりつける。

すると腕をとって、一本背負(いっぽんぜお)いに。

さらには、後ろから両手をとり、逆巴投(ぎゃくともえな)げのようなかっこう。

って、どっちが本物で、どっちがニセモノ?


イエローは、ソウガンブレードで斬(き)り合います。

こちらも互角だ。

ここは超ジャンプで、一度 離(はな)れる。

と、ニセモノも超ジャンプで追いついてきた。

ソウガンブレードで斬りつつ、キック。

でも、足癖(あしくせ)の悪さまで同じときている。

これは相当(そうとう)、やっかいですね。


で、元凶(げんきょう)のフィルムロイドですが、「ハ~イ! もっとやって、もっとやって!」と、はしゃいでいます。

「ガンバレ、ガンバレ!」と、おどっている。


それを見たイエローは、「なに、アイツ! ウザすぎっ!」とお怒(いか)り。


そうしている間に、時間が来た。

敵のメガゾードが、転送されます。


空中にゲートが開かれ、フィルムゾードが降下(こうか)してきた。

タイプβをベースにしつつ、頭部に映写機が備(そな)わっています。


その映写機から、空に向かって何か映し出された。

黒い光線のようなものが発射され、それが街を覆(おお)っていく。

やがてそれは、巨大(きょだい)なドームのような形状(けいじょう)になった。

街を包み込んで、隠(かく)してしまっています。


ニセモノと戦うレッドですが、謎(なぞ)のドームに驚(おどろ)いた。


するとフィルムロイドが、文句(もんく)を言い出しました。

「ちょっと、ちょっと、ちょっと! よそ見しない!」

「もう、どっちも本物でいいから」



「いい加減(かげん)にしろ!」

レッドバスターはニセレッドを、フィルムロイドの方に向かって蹴った。


飛ばされたニセレッドが、フィルムロイドに命中。

さらには、ニセブルーとニセイエローまで飛んできて、4体は もつれながら転がるかっこうに。


「それのどこが本物だ?」と、レッド。

ブルーも、「納得(なっとく)できない作りだよね」と言う。

イエローは、「しぐさが、かわいくなさすぎ」と注文(ちゅうもん)をつけた。

最後は3人声をそろえて、「正真正銘(しょうしんしょうめい)、ニセモノだ!」と。


そう言った途端(とたん)に、ニセゴーバスターズは消えてしまいました。

フィルムロイドが実体化したものは、相手がそれをニセモノだと認識(にんしき)して存在(そんざい)を否定(ひてい)すると、消えてしまうのです。


「おまえら、ボクちゃんの傑作(けっさく)を」

頭を抱える、フィルムロイド。

「もういい、本日終了! ハアッ!」

フィルムのような残像(ざんぞう)を見せて、消えてしまった。


vs ニセゴーバスターズ




さて、フィルムロイドは去りましたが、フィルムゾードの方をどうにかしないといけない。

でも敵は、見えないドームの中です。

そもそも、あの黒いドームは何なのか?


バスターマシンの出動要請(しゅつどうようせい)をする、レッドバスター。

そこに、陣マサト(松本寛也)がやって来た。


「ダメダメ、今はやめとけ!」

陣によると、あの中は亜空間になっているというのです。

といっても、本物の亜空間ではありません。フィルムロイドは、映した映像を実体化させた。そしてフィルムゾードの方は、さらに大がかりなことができるらしいのです。街一体に亜空間を映して、ニセモノとはいえ亜空間を作り出しました。

「で、おまえたちのバスターマシンじゃ、あん中はキツいってわけよ」と、陣は説明します。


陣の話すことを、司令室の黒木(榊英雄)も聞いていました。

くわしい説明が聞きたいと、陣を呼び出します。


「おっ、ようやく黒リンも、オレたちを司令室に入れる気になったかい?」

ビート・J・スタッグと肩(かた)を組み、陣はご機嫌(きげん)です。

たんまりとエネトロンをいただけそうだぜ。



エンターは、疑似亜空間(ぎじ あくうかん)ともいえるドームの中にいました。

ビルの屋上(おくじょう)ヘリポートにいるのですが、それはまるで生贄(いけにえ)を捧(ささ)げる祭壇(さいだん)のように見えた。

「我がマジェスティ、メサイア! 感じていただけてますか?」

「あれほど望(のぞ)まれた、人間たちの苦(くる)しみを!」



ドームの中の人たちが、苦しみはじめていました。

息(いき)ができないのか、ノドもとをおさえ、ヒザをついている。

たくさんの人が苦しそうに、倒(たお)れていきます。


メサイアは、歓喜(かんき)した。

「何かが満(み)ちてゆく…何かがっ!」


エンターは、「ウィ!」と返した。

「かりそめであっても、今はご存分(ぞんぶん)に!」


メサイアであるドクロのイメージが揺(ゆ)れながら、喜(よろこ)びます。

「ああ…これこそ、わたしがいずれ、手にする世界!」



司令室で、陣は説明する。

「亜空間はとにかく、すべてが重すぎる。人間は満足(まんぞく)に動くこともできねえし、息をするのも苦しい」

それはまるでゼリーの中にいるようなもので、動くにはすごいパワーが必要(ひつよう)なのです。

そして、これはバスターマシンにもいえる。ゴーバスターオーでも、亜空間の中では満足に動けないという。

さらには、中にフィルムゾードがいるかぎり、外から破壊(はかい)してもすぐに修復(しゅうふく)されてしまいます。

やっかいな敵です。ユニークなキャラなのに。

「これは困(こま)ったねえ。困ったねえ、みんな?」と陣は言いますが、あれ? 声の調子が…。


さすが同期(どうき)ということで、黒木司令は気づいているようです。

「陣! ふつうに話せないのか?」と、指(ゆび)さした。


後輩(こうはい)であるリュウジ(馬場良馬)も気づきました。

「何か対策(たいさく)があるんですね?」と、ややあきれながら聞きます。

「言いたいんですね?」


「ピンポーン!」と手を上げる、陣。

これでも天才技術者(てんさいぎじゅつしゃ)だ。

「なんと、すべてのバスターマシンを使った特別な対抗策(たいこうさく)がある」と、自信満々(じしんまんまん)に手を広げた。

でも、ここからはちょっと、シリアスモード。

「ただし、メインとなるエースのパイロットには、かなりの負担(ふたん)がかかる」

「なあ、ヒロム」


陣はヒロムと相対(あいたい)するように立った。

「オレがおまえに強くなれって言った理由(りゆう)のひとつは、それだ。できるか?」


「やります!」と、ヒロムは力強く答えた。

目に迷(まよ)いはありません。


ちなみのこの時、ビート・J・スタッグは正座(せいざ)してエネトロン缶(かん)を飲んでいたぞ。7時38分頃をチェックだ。ゴリサキの差し入れだな。



BC-04とSJ-05も、ゴーバスターズ基地(きち)に搬入(はんにゅう)された。

これから、対亜空間用バスターマシンのチューンアップが行われます。

チューン、チューンナップ♪ よろしくオレにチューンナップ♪

指揮(しき)はもちろん、陣マサト。


メガゾードの技術者で、彼の名前を知らない者はいない。

多くが、尊敬(そんけい)の対象(たいしょう)だ。

あんな性格でもな!


ヘルメットに作業着姿(さぎょうぎすがた)の技術者たちが、集結(しゅうけつ)します。

あの伝説の技術者・陣マサトはどんなチューンアップをするのか、興味津々(きょうみしんしん)です。

緊張(きんちょう)してこわばる者もいれば、うれしくてニヤけそうになる者までいる。


「な~に、あいさつは抜(ぬ)き抜き」

陣は設計図(せっけいず)を広げた。

まずは、ゴーバスターオーから作業に入ります。


ヒロム、リュウジ、ヨーコも、作業を手伝うことを申(もう)し出た。

しかし、黒木司令はそれを制(せい)しました。

パイロットは、休むのも仕事。

今の内に食事をとって休んでおくように命(めい)じた。


その仕事、オレが引き受けた!


森下(高橋直人)とミホ(西平風香)は、逃げたフィルムロイドの探索(たんさく)を続けます。

それぞれの部署(ぶしょ)、それぞれの人たちが、自分のやれることをしっかりとやる。



すっかり日が暮(く)れました。

ビル街(がい)の奥に、黒いドームが見えます。

「ニャハハハハハ、いいドームだね~」と、フィルムロイドは笑う。


そこにエンターがやって来ました。

「あなたの能力なら、他にもっと有効(ゆうこう)な攻撃があるはずですよ」

どうやら、作戦を授(さず)ける気のようです。

「例(たと)えば、人間が心から欲(ほ)しいものを映しだしたとしたら?」

あやしく微笑(ほほえ)みます。



深夜まで、作業は続く。

陣は各部署(かくぶしょ)に、指示を出します。

ビート・J・スタッグは、力仕事を手伝う。重いドラム缶も運べるぞ。


ゴーバスターオーのアームパーツが、ジョイントオフされる。

フロントパーツとヘッドギアも、外(はず)された。


いそがしく動き回る、作業員たち。

その様子を、黒木司令は見守(みまも)る。



やがて、朝が来た。希望の朝だ。喜びに胸を開け、大空仰げ。ラジオ~の声に~、健や~かな胸を~。この香る風に開けよ、それ、一! 二! 三!

疑似亜空間のドームにも、朝日が降(ふ)り注(そそ)ぎます。

そんな風景を、ヒロムはけわしい表情で、屋上から見ていた。


と、そこに、ヨーコも来ました。

「ヒロム。やっぱり、目が覚(さ)めちゃったんだ」

ドームに目をやり、「なんか、ちょっと怖(こわ)いね」なんて言う。


「らしくないな」と、ヒロムは返した。


「戦いは平気(へいき)だけど」と、唇(くちびる)を尖(とが)らせたヨーコですが、その後はしずんだ調子で言った。

「ああいう亜空間みたいなよくわかんないとことか…。ヒロムの負担(ふたん)が大きいとか…」


何だかんだいって、心配してくれてたようです。


「オレは、だいじょうぶだよ」と、ヒロムは言う。

ほら、レッドって一応、主人公だろ? むしろ他のメンバーが危ないんじゃないかな? 来週の予告、見てみなよ。

「13年間 目指(めざ)してたのは、そこだしな」


「そうだけど…本当にだいじょうぶ?」

知らないの? レッドだって、交代した例があるんだよ。


小さく笑ってから、ヒロムは言った。

「おまえにウソついても、しょうがないだろ」

え? マジ? レッドも交代あるの?


ヨーコは、あのことが気になっていた。

13年前のオルゴール。

それをひとりで聞いていたってことは…。

「なんか、うまく言えない」と、ヨーコ。

「やっぱもっと、本とか読まなきゃ」


「そこいくんだ」と、ヒロムは笑った。

でも、心中(しんちゅう)は複雑(ふくざつ)でした。


陣は言っていた。亜空間ではすべてが重くて、人間は満足に動くこともできないし、息をするのも苦しい。

そうなると、13年前に亜空間に転送された人々は、どうなっているんだろう?


「はやく助けないとな」と、ヒロムは言った。


「うん」と、ヨーコもうなずく。


リュウジもやがて、合流(ごうりゅう)しました。

「よっ! おはよう!」と、ふたりの肩に手を置(お)きます。



ミホが、メタロイドを発見した。

岩谷地区 I-347ポイント。


チューアップ完了まで、まだ時間がかかります。

まずはメタロイドを完全に削除(さくじょ)せねばなりません。


行け、ゴーバスターズ!





本体が亜空間にいる陣マサトによると、亜空間ではすべてが重いらしい。

目の前の戦いも心配ですが、そうなると13年前に亜空間に転送された人も心配です。

過酷な状況に、13年も。

はたして、無事だろうか?


そして気になる、エンターの言葉。

「例えば、人間が心から欲しいものを映しだしたとしたら?」

いったい、何をたくらんでいるんだろう?

人の心を利用する?





スーパー戦隊シリーズ 特命戦隊ゴーバスターズ VOL.1【Blu-ray】



テレビマガジン 2012年 08月号 [雑誌]



 


現場に駆(か)けつけた、ゴーバスターズ。

でも、フィルムロイドの姿がありません。


「グッモーニン♪」

そこに突然(とつぜん)、フィルムロイドが現れた。

「遠いところまで、ごくろうさま」と、おおげさな礼(れい)をしてます。

「そのかわり、今日は昨日より、もっといいもの見せちゃうよ」なんて言ってる。


「せっかくだが、ことわる」と、ヒロム。


3人はモーフィンブレスを掲(かか)げた。

<イッツ・モーフィンタイム!>

「レッツ・モーフィン!」


一方、フィルムロイドはバグラーを召喚(しょうかん)する。


まずは、こちらとの戦いだ。

「バスターズ、レディ、ゴーッ!」


レッドバスターはバグラーの腕にとびつき、回転しながら関節を極(き)め、組み伏(ふ)せる。

倒したところで、ソウガンブレードで斬った。


ブルーバスターは後方から羽交(はが)い絞(じ)めにし、こちらも自分の体を回転させて、相手を転がせる。

倒れた相手の、首をかっ切ったぞ。


イエローバスターは蹴(け)ろうとした相手の足を持ち、そのまま下をくぐった。やわらかい体を活(い)かして、開脚(かいきゃく)。そうしながら、相手を斬った。


三人三様の戦いで、あっという間に、バグラーたちは倒された。

さあ、あとはフィルムロイドだ。


バスターズ、レディ、ゴー!


フィルムロイドは、ゴーバスターズの背中に何か投射(とうしゃ)した。

すると、体から何か出て行ったように見えました。


倒れたイエローバスターに、声をかけるものが。

「ヨーコ♪」

そう呼ぶのは、ウサダ?

しかも、かわいく花が装飾(そうしょく)されている。

「もう勉強なんかいいから、遊ぼう♪」と、らしくないことを言っています。


ブルーバスターを起こしたのは、陣先輩?

「おまえはもう、エンジニアとしてオレをこえた」なんて言ってますよ。

「これからは、師匠(ししょう)と呼ばせてくれ」と。

なんか悪いものでも食ったのか?


ブルーもイエローも、悪い気はしてないようです。


そして、レッドの前に現れたのは、懐(なつ)かしい人たちだった。

桜田ヨウスケ(山中聡)、ミチコ(細越みちこ)、リカ(水本凜)。13年前に転送されたはずの父母と、その頃の姿のリカ姉さん。

こっ、これは、どういうこと?


「ウサダ、うれし~!」と、勉強嫌いのイエローバスターはウサダに抱きついた。


ブルーバスターは、陣先輩に肩もみさせています。陣も、ハイ師匠! と素直(すなお)に従(したが)っている。

(リュウジはこれを心から望んでいたわけか)


そんな様子を、フィルムロイドは勝ち誇(ほこ)るようにして眺(なが)めていた。

「どうよ~! これがボクちゃんの新しい攻撃。名付けて『いい夢見ろよ』だ」

「しかし、地味(じみ)な夢だな。アハハハハハ」
と、笑っています。

「色は派手(はで)なのに」なんて言いながら。


「あっそう、悪かったねえ」

そう言ってブルバスターは立ち上がった。


「しかけ知ってるんだから、ひっかかるわけないでしょ!」と、イエローバスターもそばに立つ。


ふたりとも、ひっかかったフリをしていたようです。

それを明かした途端(とたん)、ニセのウサダも陣も、消えてしまった。

陣は消える際に、Vサイン。ニセモノまで、ファンキーだ。


しかし、レッドだけは様子が違ってました。

家族を前に、立ちつくしている。


レッドにはそれが、部屋の中のように見えていた。

13年前のままの姿の、お父さん、お母さん、お姉さん。

白いテーブルには、ケーキが用意されている。


「ヒロム、さみしかったでしょ?」と、母ミチコが声をかけた。


これでヒロムは、変身を解除(かいじょ)。

イメージの世界に、埋没(まいぼつ)しています。


現実世界では、仲間が呼び戻そうとしていた。


ブルーバスターが叫ぶ。

「ヒロム、それはメタロイドが作った幻(まぼろし)だ!」


「分からないの? ヒロム!」、イエローバスターも叫ぶ。


「いいシーンなんだから、お静かに!」

フィルムロイドは杖(つえ)を振(ふ)るって攻撃。


ブルーとイエローは、ダメージを受けた。


サンタさんがのった、イチゴのケーキ。

13年前、みんなで食べるはずだったものだろうか。

父ヨウスケは、申し訳なさそうに言った。

「ヒロム、小さいおまえに重荷(おもに)を背負(せお)わせた」

「つらかったろう?」



姉のリカ(13年前の姿)も言った。

「ヒロムのことは、お姉ちゃんが守るよ」


母ミチコが呼びます。

「ヒロム、いらっしゃい」


そしてヒロムもまた、13年前の姿になりました。

今のヒロムから、子どものヒロムが飛び出した。

あどけない頃(ころ)にもどって、母の胸の中へ。

それを、今のヒロムが見ている。



現実世界では、ブルーバスターとイエローバスターが、フィルムロイドと戦っている。

おちゃらけているフィルムロイドに対し、ふたりは怒(いか)り心頭(しんとう)です。


「あんなニセモノ、見せるなんて! また消えちゃうのに!」

イエローはソウガンブレードで斬りかかる。


「今までで一番頭にきたメタロイドだよ、おまえ!」

ブルーもそうとう怒っています。



この状況(じょうきょう)は、司令室でもモニターされていた。

ヒロムの気持ちを知るだけに、黒木司令も何とも言えない気持ちになります。


と、そこに陣から通信が入りました。

「おい、もうすぐで完成だ! パイロットたち呼んでおけ!」


が、今はこの状況。

ミホは「それが…」と言い淀(よど)んでしまった。


が、黒木は言いました。

「もどってくる。3人とも。必(かなら)ず」



ユニークキャラなフィルムロイドですが、手ごわい。

ふたりがかりでも、何ともなりません。

逆に、跳(は)ね飛(と)ばされてしまった。


「あ~あ、めんどくさい」と、フィルムロイド。

「消してやるよ、あいつごと」

そう言って、ヒロムを指さした。


杖にエネルギーが注がれます。

「う~ん、バイバイ!」

フィルムロイドが杖を振るうと、いくつかの光の球(たま)がヒロムに向かって飛んでいった。


盾(たて)になろうと飛び込む、ブルーとイエロー。

初弾(しょだん)は防(ふせ)いだものの、その後の光球(こうきゅう)は まともに喰(く)らってしまいました。

激しく転び、倒れる、ブルーとイエロー。


しかし、ヒロムは母のぬくもりの中で気づかない。


「ヒロム、もどってこい!」

ダメージを負いながらも、ブルーがうったえる。


「ヒロムに言いたかったことが分かった」と、イエローバスターは言った。

「怖くなくても、さみしい時あるでしょ? 言ってよ! いつもひとりでガマンしないで!」


そんな雰囲気(ふんいき)をぶち壊(こわ)す、フィルムロイド。

スキップしながらヒロムに近づいて、言いました。

「ほ~ら、呼んでるぞ、ヒロムちゃん」

そして、ヒロムの顔を覗(のぞ)きこんでから、言った。

「ハハッ、もうこいつは、もどれないみたいだよ」

「おまえたち、さっきから、うるさすぎ。消えろ!」


倒れているブルーとイエローに、杖を振るいます。


光の球を喰らい、ブルーとイエローの周辺で、地面が大きく爆発した。

それを見て、フィルムロイドは高笑(たかわら)いします。


が、土煙(つちけむり)の向こうにあったのは、フィルムロイドが思っていた風景ではなかった。


!!


そこにいたのは、レッドバスター。

彼が盾となり、攻撃を防いでいたのです。


レッドバスターは静(しず)かに振り返ると、イチガンバスタースペシャルモードを、腹の前でかまえた。


フィルムロイドは笑いながら、ヒロムの家族の後ろに隠れます。

「アハハハっ! おまえに撃てるわけ、ないだろ?」


この期(ご)に及(およ)んで、ふざけています。


レッドバスターは――それがニセモノだと知りつつ――家族に声をかけた。

「父さん、母さん、姉さん。ゴメン、オレが今帰る場所は、そこじゃない!」


そう言い放(はな)った瞬間、家族はまるで幻影(げんえい)であったかのように消えてしまった。

光の粒子(りゅうし)となって、空気に溶(と)けていきました。


こうして、フィルムロイドを隠すものはなくなった。


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~!!!」

怒りをのせ、イチガンバスタースペシャルモードが発射される。


<イッツ・タイム・フォー・スペシャルバスター!>


「おしま~い!」

そう叫びつつ、フィルムロイドは大爆炎(だいばくえん)と共(とも)に消し飛んだ。


「削除…完了!」


幻影との戦い


もどってきたレッドを、ブルーとイエローがむかえます。


森下とミホは、やった! と笑った。

黒木司令も、深い安堵(あんど)の息を吐(は)きました。


が、敵はまだ残っている。

さあ、一度もどって、出撃だ。


黒木司令が、現場の作業員に声をかけます。

「パイロットたちが、もどってくる。徹夜(てつや)で厳(きび)しいだろうが、システム完成までもうひと働(はたら)き、たのむ!」


了解!

スタッフたちは、胸の前で親指を立てた。


終わったら、飲み会だ! 指令のおごりで!



格納庫(かくのうこ)に、ヒロムたちがもどってきた。

陣とビート・J・スタッグは、もう準備(じゅんび)しています。


完成間近のメカの前を、リフトが昇(のぼ)ってゆく。


そこで陣が声をかけました。

「ヒロム、ひとつ強くなったみたいだな」


でも、ヒロムは首を振った。

「逆ですよ。自分でもあんなに弱(よわ)いとは思わなかったです」


「それだ」と、陣は言う。

「強さってのはな、弱さを知ることだ」

「まっ、これで迷いなく、新マシンをあずけられるな」

「驚異(きょうい)の、バスターマシン5体合体」

「名付けて…」



もったいぶった陣でしたが、今まで空気だったビート・J・スタッグが前に出てきた。

「グレートゴーバスター!」


「何でおまえが言うんだよ!」

陣先生、決まりそうで、決めきれません。

最後は漫才(まんざい)になってしまう。


メカの頭部に、マスクがジョイントされました。

こっ、これは、造型が昔のロボットだ!

いや、いいんだ! 開発者が13年前の人だから!



5人はリフトの上で変身。

さあ、新メカ、グレートゴーバスターに乗り込む。


メーンシステムのスキャンが完了。

全回路(ぜんかいろ)の動力伝達(どうりょくでんたつ)、問題なし。


作業員たちが声をそろえて叫んだ。

合体完了!


支えてくれるみんなが見守る中、いざ、発進だ。



静かに進んでゆく、グレートゴーバスター。


ビートバスターが説明します。

「こいつはふつうの空間より、亜空間が得意(とくい)だ。そのまま突っ込め!」


まずは、左手の銃(SJ-05)で攻撃。

さらには、右手のバスターランスを振るう。

するとドームに、亀裂(きれつ)が入りました。

グレートゴーバスターは、そこから疑似亜空間に侵入する。


「まさか、ゴーバスターズ?」

おどろく、エンター。


フィルムゾードが、目から光線を発射する。

グレートゴーバスターは、バスターランスでそれを防御(ぼうぎょ)した。


「この空間でまともに動けるとは、トレビア~ン…」

エンターも評価(ひょうか)せざるを得(え)ません。


バスターランスを振るう、グレートゴーバスター。

フィルムゾードの前面で、激しく火花が散った。


が、この時、コックピットにも変化が。

レッドバスターの体が、エネトロンの緑色に包まれている。

これが負担なのか。

長丁場(ながちょうば)は不利(ふり)そうです。一気に片(かた)をつけた方がいい。


レッドはグレートゴーバスターを操作(そうさ)し、バスターランスで突いた。

これを、フィルムゾードは両腕で受け止めようとします。


その時、ビートバスターが指示(しじ)を出しました。

「リュウジ、ヨーコちゃん、援護操作(えんごそうさ)だ!」


ブルーとイエローがレバーを引くと、胸のエンブレムが光った。

中央から光線が発射され、フィルムゾードに命中すると、激しく火花が散りました。


今がチャンス!


ニックとヒロムが、呼吸を合わせる。

ランスの先に、エネトロンが注がれていきます。

が、同時に、コックピットのレッドバスターにも多大(ただい)な負担が。


<イッツ・タイム・フォー・バスター!>


出た、デモリッションスラスト!!

バスターランスが、フィルムゾードを貫(つらぬ)いた。


疑似亜空間の中で、フィルムゾードは爆発しました。

それと同時に、投影されていた疑似亜空間が消えていく。


「シャットダウン、完了!」


グレートゴーバスター

フィルムロイド&フィルムゾード


格納庫の作業員が、歓声(かんせい)を上げる。

オペレーターのミホと森下も、立ち上がった。

黒木司令は、小さく息を吐きました。


と、その時、消え去ろうとする亜空間の中に、ドクロのイメージが。

「ゴーバスターズ! ゴーバスターズ!」と、憎々(にくにく)しく叫んでいる。


「メサイアだ」と、ビートバスターが教えてくれた。

「あのガイコツは飾(かざ)りだけどな」


レッドバスターたちははじめて、敵の首領(しゅりょう)を目にすることとなった。


天を仰(あお)ぐ、エンター。

「マジェスティ、ここはお静(しず)まりを」

そう言った後、ニヤリと笑う。

「この手はまた使いましょう」と。

そしてあいさつします。

「サリュ、ゴーバスターズ」

その顔には、恨(うら)みの色がありました。


街の人々は、疑似亜空間から解放された。

息ができるようになって、ホッとしています。


ヘルメットをとり、ヨーコは心から言った。

「よかった」


リュウジもヘルメットを脱(ぬ)ぎます。


「はじめてにしちゃ上出来(じょうでき)だ」と、ビートバスター。

「けど、さすがにキツかったろ?」


「全然(ぜんぜん)…だいじょうぶ…です」

そう答えるヒロムですが、ゼーゼーいって、肩で大きく息をしています。

そしてそのまま、シートで気を失ってしまった。


でもその、満足気な顔ときたら。


勝利





クールに見えるヒロムですが、家族のこととなるとそうもいかないようです。

だいたいが、戦う原動力でもある。

それだけに、敵につけ込まれましたね。


にしても、初めはギクシャクしていた3人ですが、いつの間にか絆が深まってます。

あのヨーコが、ヒロムをすごく心配した。

そしてヒロムも、ずいぶんとやさしい表情に。


弱点を突いてくる、策士エンター。

またこの作戦を使ってくるつもりでしょうか。

その時は、誰に、何をしてくるだろう?


油断できません。





特命戦隊ゴーバスターズ バスターマシンCB-01 DXゴーバスターエース




特命戦隊ゴーバスターズ 特命合体 DXバスターヘラクレスセット




海賊戦隊ゴーカイジャー公式読本 豪快演義 SUPER SENTAI 35th UNIVERSE (グライドメディアムック73)





今週のオマケ。

ゴーバスターズのオマケ

左上:パジャマのヨーコちゃん。
右上:スクリーンが様になる、エンター。

左中:今週のメガネっ娘。
右中:ファンキーな亜空間兄弟。

左下:縁の下の力持ちの活躍も光りました。
右下:ヒロムの家族。




来週のゴーバスターズは――

来週のゴーバスターズ

第21話「Mission21 さらば ブルーバスター」

リュウジに限界がきてる?

このままでは、もたない?

これが最後の変身だって? 




特撮仕事人(仮) (マーブルブックス)






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Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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