ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス 著、石井千春 訳。

「子どもが育つ魔法の言葉」より



「誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ」 (P139)



誉める、評価する。誉められる、評価される。

それを受けて人は、大丈夫だと思う。これでいいのだと思える。

大丈夫だから、自信が出る。これでいいから、迷わない。

こう考えると、ちゃんと誉めること、ちゃんと評価することの大事さが分かります。

それはきっと、人間の基盤になる。


誉めることを阻害する心理としては、「つけ上がってしまう」「思い上がる」とか「調子にのる」「増長する」とか、そういう思いがあるでしょうか。

でも、これ、どうだろう?

きっと子どもの方の思いは、「ちゃんと見てほしい」とか「ちゃんと評価してほしい」なのでしょう。それは思い上がりでも何でもなく、正当な思いですよね。

だって、ちゃんと見てもらえない、ちゃんと評価されないなんて、誰だって嫌でしょうから。そんなことされたら心砕かれるし、やる気なんて出ません。


「子どもは親の姿勢から学ぶ」ということを考えても、誉めることは大切なようです。

自分が誉められることで、人を誉めることを自然と学べる。友達など他人をフェアに評価し、認められる人間になります。仮にそういう人が増えれば、互いを誉め合い評価できるような世の中が生まれることになるわけで、こんないいことはありませんね。


親が子の理想像を設定したり、高い期待を抱いてしまったりすると、あれが足りないこれがダメと、悪いところばかりに目が行くことがあります。

でも、子どもは悪いことばかりしているわけではなく、けっこうおもしろいことや、感心するようなこともしてたりする。

なのにそれを見る余裕がないと、イライラするばかりになってしまうんですね。

そんな時はちょっと待って、しばらく観察していると、意外とおもしろい面が見えてくるかもしれません。また逆に、それが待てないというのは、何か別の不安や問題があるのかもしれない。


人間は何らかの優れた点、長所を持つものです。でも、評価する方がそれを認めないと、せっかくの長所が無いものとされてしまいます。これは、もったいないですね。

小さい子などは誉められると喜んで続けるわけで、長所を伸ばすことと誉めることは大いに関係しそうです。よい意味で「調子に乗る」わけ。(この辺は、ユング心理学でいうところの「ペルソナ」とも関係しそうです)

逆に、せっかくの長所が評価されないと、やる気も伸ばす気も出ませんわな。


ここで問題になりそうなのは、日本人は――特に身内を――誉めることに慣れていないこと。慣れていないことをすると、当然、無理が出ます。

そして無理して誉めていると、子どもはそれを見抜いてしまう。

なので難しいですね。しないわけにはいかない。でも、いい加減なやり方だと逆効果にもなり得る。そんな中で練習しなければならないわけで、困るのではないでしょうか。見本もあまりないわけだし。

ここで完璧さにこだわると身動きがとれないわけですが、慣れてない以上、不器用なのは当たり前。それなりの時間をかけて、身につけるしかないですね。

親も子も、両方たいへんです。


誉めることがなぜ必要なのかといえば、身近な人に誉められることで、子どもが自分を愛せるようになるから。

自分で自分を愛せることは、安定した人間に育つ上で、欠かせないことです。こういうのは目に見えませんが、生きるエネルギーや基盤として、内面に存在しているのです。


「誉めて! 誉めて!」とねだる子どもを煩わしく思うこともあるかもしれませんが、そんな時は、「十分に誉めたかしら?」と振り返ってみてはどうでしょう。

子どもは「お腹空いた」と同じように、そう言っているのかもしれません。ということは、食事をちゃんと与えるのと同じことを、した方がいいことになる。


「世の中は捨てたもんじゃない」「世界はなかなかいいものだ」、そう思えるのはフェアな目を持っているから。ちゃんと評価する能力が備わっているから。

ということは、絶望しない人間は、誉めることで育つと言えるのかもしれません。



[ 分けて考える ]

無理やり誉めようという話ではありません。

評価すべき点は評価しましょうという、ただそれだけのこと。

それには急がないことが肝要で、ようく見ないといけない。

できれば余裕を持って、じっくり観察する。



[ しないほうがいいこと ]

あるかないか分からないような理想像に左右されすぎない。

幸福像にばかり一生懸命になると、人間を見ることを忘れるから。

ダメ出しばかりするのは、評価する方に余裕がないから。


[ したほうがいいこと ]

のんびり眺めているだけでも、おもしろい点が見えてくる。

「それはいいことだ」「それはおもしろい」と、口に出す。

結果だけでなく、過程にも、誉めるべき点はあるもの。



誉められることで人は、自分自身を愛せるようになる。

それが生きる活力となり、絶望に打ち勝てる人間を育てる。





子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)




あたりまえだけどなかなかできない ほめ方のルール (アスカビジネス)






[ つけ上がるという心理 ]

人間には投影という心理作用があって、自分が持っているものを相手に投影し、相手のこととして認識してしまいます。

そう考えると、相手がつけ上がっているという認識が、果たして相手を観察したものなのか? それとも自分が投影したものを見たものなのか? そういうことも言えるわけですね。

調子に乗りたいという心理を無意識に抱える人は、誰か絶好の人を見つけては、あの人は調子に乗っていると非難するわけです。

そういうことは、そこかしこであるものです。





<<「(09) 広い心で接すれば…」
   「(11) 愛してあげれば、愛することを学ぶ…」>>


 → 「魔法の言葉の目次」





【関連記事】
「自分を好いてくれる人を好きになれない理由」

 → 「Q6 世の中は悪くなったか?/こころの子育て」




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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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