ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
エウレカセブンAO 第1話「ボーン・スリッピー」より。

[ episode:01 Deep blue ]


<これは絶対、渡さない!>






西暦2025年4月――


廃墟のような街がある。

信号機は傾き、ビルのガラスはすべて割れていた。

主を失ってどれくらい経つのか、もう分からない。

全部が全部、朽ち果てたようになっていて、やたらとホコリが舞っている。

そこに、蝶のようなものが飛んでいた。

キレイに光っていて、非常に場違いです。


場違いといえば、こちらも。

背広姿のメガネの男が、ホコリだらけの大地をゆっくりと上ってゆく。

男は少し先に人影を感じ、視線を上げた。

そして声をかける。

「何か探しものか? イビチャ」


双眼鏡を覗いていた男は、振り返って返事をした。

「それが待たせた相手にかける言葉か? ブラン」

ヒゲをたくわえていて、サングラスの奥の目も迫力があります。


イビチャの傍まで来ると、ブランは謝った。

「すまない。何しろこの国の役人ときたら、この期に及んで料金を値切ろうとするんでね」


「外人が怖いのさ」

そう言って、イビチャは再び、双眼鏡を覗いた。


「うちは単なる民間企業なんだがねえ」

ブランは額を指でかきます。

それから街のあり様について言った。

「しかし、ひどいもんだなあ」


現場はいつもこうだと、イビチャは言う。

「残された者の宿命だな」


そんなイビチャに、ブランは言った。

「待っているのか? あの青い髪の少女が戻って来るのを」


イビチャは廃墟の真ん中で言う。

「この惨状を、他にいったい誰が止められる?」


「死んだ子の歳を数えても何も始まらんよ」と、ブランは静かに返した。

「だからこそ我々は…」

そう言いかけたブランは、物音に振り返りました。


赤い飛行物体が、ビルの陰から姿を現した。

側面に<piedpiper>と書いたロゴがある。


飛行物体は、ふたりの真上を飛んだ。

驚いて、鳩や小鳥があわてて飛び立つ。


「まったく、こんな低空を」

頭を押さえながら、ブランが文句を言った。

「帰ったら叱りつけてやらんといかんな」

そう言って、拳を二度鳴らします。


廃墟の中で天に向かって立っているのは、東京タワー?

それをかすめるようにして、飛行物体は飛んで行った。


「さあ帰ろう」と、ブランは言う。

「我々には、やるべきことがあるからな」


「そう、もはや待っている余裕はない」

イビチャは厳しい視線を空に向けた。

「しかしそれでもなお、人は待ちたくなるのだよ」

「我々の元に、希望の木の枝を携えた鳥が戻ってくることを」



彼のスコープは、青い鳥を捉えていた。

その鳥は、曇った空の、それでも光がさす方へと、飛んで行きました。



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舞うカモメ。

エメラルドブルーの澄んだ海。底まで透けて見えます。

海の上、といってもその1メートルほど上を、少年は乗り物を走らせていた。

FP、フライング・プラットホームという小型の空中移動体です。

ただし外見は、自動車とあまり変わらない。

少年は、気持ちよさそうにFPを走らせている。

まるでカモメと並走するかのよう。


ここは、沖縄の離島、磐戸島。

少年はFPを、砂浜へと着陸させた。


と、少年の携帯が鳴りました。

着信画面には ふざける女の子の画像があって、<ナル>と表示されている。



夕暮れになった。

迎えに行ったのだろうか、少年はFPの後部座席に、着信画面の女の子、アラタ・ナルを乗せています。


後から、ナルは言った。

「ヘンな夢だった。世界が変わる感じがした」


「変わるって、どう変わるんだよ?」

運転する少年が振り向く。

彼の名は、フカイ・アオ。13歳。

不思議な、赤い目をしていた。


「よく変わるのか悪く変わるのかは分からないけど…」と、ナルは話します。

が、調子が悪くなったのか、酸素吸入器を手にした。

「ふべんな体だわ、まったく」

ウンザリしたように、そう言います。



FPを停め、ふたりは木々の中を走る階段を上る。

そうしながら、アオは言った。

「でもそれって、ユタの力がナルに見せた夢だったんじゃないの?」


ユタとは、沖縄にいる霊的な能力を持つ人。

多くは女性です。


「わかんない」と、ナルは言う。


そんなナルの手を引きながら、アオは森の中に分け入った。

「いつもの予知夢じゃないかもしれないのに、それでもノアを避難させるつもり?」


「火事になるって言ったでしょ!」

ナルはイラついたように言った。

「放っておける?」


「やっと森に慣れて来たところなのに…」

小さなライトを照らしながら、ナルの手を引き、アオは進む。


手を引かれながら、ナルはややうつむいて言った。

「家族もいない所で、ひとりぼっちにさせてはおけない」

「その気持ち、アオなら分かるでしょ?」



その瞬間、ナルの手からアオの手が離れた。

ハッとして上を向くと、アオは何とも言えない目でナルの方を見ていました。


「ごめん…怒った?」


そう言うナルの方に、アオはライトを向けました。

「あそこ」

「あそこにいる」



ナルの向こう、高い木の枝に、ノアがいました。

ナマケモノだった。

愛嬌のある顔で、ふたりを眺めます。



ノアを胸に抱き、ナルがブーたれた。

アオはこれから、海マンゴーを獲りに行くらしい。

ナルが言うには、密漁です。


ナルとノアを残し、アオは海へと向かいました。



この世界では、海上にも道があるらしい。

海にポールが立っていて、その間をFPが走ります。


黒いFP3台が、通信で話していた。

「しっかし、あれだな。IFOのECUを運ぶだけで、10万沖縄ドルとは。毎回、こんな仕事してえなあ」


「でもさあ、ガゼル」と、通信が入る。

「本当に大丈夫なのか?」

「日本軍なんか、信用して」


ナビゲーションシステムに、細身の男が映っています。


さらに重なるように、通信が入った。

今度は、ガッチリした男が映る。

「しかも、見たこともない機械、取り付けられてさあ」

「騙されてんじゃねえの?」



「っせえな!」と、ガゼルは顔を歪めた。

「おまえらだって、これ、確認しただろうが!」

そう言って、カーナビの下を指さします。

「最新型のビーコン・コントローラー」

黒い装置で、真ん中に三角のクリスタルみたいのが埋め込まれていた。

さらにその中には、緑っぽい球体が見えます。

「こいつの電波がありゃ、日本軍はオレらをさして誘導してくれる、そう言ってたじゃねえか」

中の緑は、球体ではなかった。

液体のようでもあり、光のようでもあり、魂のようでもあった。


「おいしい話には裏があるんじゃないの?」と、細身の男、ハン・ジュノは言う。

彼もまた、運び屋であるガゼルの仲間です。


はん! と、ガゼルは吐き捨てました。

「のらねえんなら、とっとと帰んな。10万沖縄ドルは、オレが頂くからよ!」

そう言うと、黒い装置に手をかけた。

すると、黒い外殻が開いて、円形のクリスタルがむき出しになりました。


それは意識してやったことではなかったらしい。

<ピピピピピ>とアラーム音が鳴ると、ガゼルは驚きの表情を見せました。


装置から、黒いガスが噴出。

車内が煙に包まれ、窓から漏れ出す。

異常事態です。

ガゼルの車は、海上を暴走した。


何とか体勢を取り直しますが、どうやらジェネレーターがやられたらしい。

ガゼルは砂浜に、車を着地させようとしました。


と、その前に少年が。

少年もガゼルも、声を上げる。

とっさにハンドルを切ったため、ガゼルの車は砂浜の上でひっくり返りました。

ただし、少年は無事です。

そして少年とは、アオだった。


車からはい出たガゼルは、アオの胸ぐらをつかみました。

文句を言いますが、アオも負けていません。

「何だよ! こっちはアンタのヘタッピな運転で死にそうになったんだぞ!」と、言い返す。


もめているところに、体格のいい男、ピッポがやって来た。

彼もガゼルの仲間ですが、体の大きさに反して、気は小さい。

「子どもを相手にしている場合じゃない」と、ガゼルを止めようとします。

が、砂に足をとられて転んだ。

抱えていたアタッシュケースから、中身がこぼれます。


運び屋にとってブツはお宝。

ガゼルはアオを突き飛ばすと、荷を拾いに駆け寄った。


突き飛ばされ砂浜に尻もちついた、アオ。

その際、緑色に光るリングが手に触れた。


一方、ハンはガゼルの車を見ていました。

これがどうも、ダメらしい。

メカに強いハンにも、お手上げです。

車のECUが、緑の苔のようなもので覆われていました。


こっそり逃げようとしたアオでしたが、ガゼルに声をかけられた。

ガゼルはアオのことを知っているらしい。

フカイのジジイんとこのガキだよな? と言う。

そして、FPを貸せと要求しました。

「どうせ、FPの1つや2つ、あまってんだろ?」

「身寄りのない外人の子を育てるくらい金持ちなんだからよぉ」



「なにぃ!」

アオが険しい顔で身構えたその時、ガゼルの車に異変が起こった。

ECUが暴走したらしい。


その異変を、山にいるナルも目にしました。

オーロラのような光の柱が、天に向かって伸びてゆく。


光の柱、曼荼羅のような円。

立ち上る粒子。


それを眺めるアオの腕を、ピッピがつかみました。

「何、ボサッとしてるんだ!」

「学校で習ってるだろ? これはスカブバーストだろうが!」



そう聞いて、アオはハッとした。

が、ピッピの腕を振りほどくと、どこかに走って行ってしまいました。


ヤバイよ、たいへんなことになっちまう。

そう言うハンの後ろで、光の柱を見上げながら、ガゼルは言った。

「たいへんなこと? そんなことはとっくに始ってたのかもしれねえな」



スイス、ゲネラシオン・ブル本社。

スクランブル待機室。

そこで、イビチャは電話を取りました。


すぐに、発令所・解析室に向かう。


「すまんな、スクランブルだ」

ブランが声をかけた。


レベッカ・ハルストレムは、スカブコーラルの反応が現れたことを告げる。

それ自体はいつものことだけれど、現れた場所が特別らしい。

また、5分前から急激に反応を増大させており、シークレット出現の可能性は、現段階で98%。


出撃を渋っていたイビチャですが、その場所を聞いて表情を変えました。



アオは、山を駆け上がっていた。

必死に、ナルの名前を呼びます。

倒れそうになったナルを、アオは支えました。


「大丈夫だよね? わたし、大丈夫だよね?」

ナルはアオに、涙ながらに訴えます。


その時、光の柱が輝きを増した。

そして急激に、収束しました。

と思ったら、地面を砕くように大爆発が起こった。


ガゼルらは車に乗り、退避していました。

上空から、砂浜の方を眺める。

「これが、スカブコーラル…」


ガゼルの視線の先には、緑色の輝きを持った胞子のカタマリのようなものが。

巨大なキノコ? あるいは、サンゴのようにも見えます。

それが、粒子をまいているように見える。



日本軍特命輸送艦しもきた。

日本軍も、スカブの輝きを視認していました。


一時撤退を勧める艦長に対し、将校らしき男は「待ちましょう」と言った。

「リスクは承知です。ですが、動かない巨人を持って帰って、誰が喜びますかねえ」

「沖縄の人を信じましょう」


そう言いながら、誰かを信じているようには見えない。

「どうせ我々は、待つほかにない」

将校は、そう言った。



車を走らせる、アオ。

アオはスカブの光の中に、不思議なものを見た。


車は事故りましたが、アオ、ナル、ノア、全員無事です。

ホッとしたその時、轟音と共に、山の向こうが何度も光った。

それが続いたのち、閃光のあと、大きな爆発が起こりました。


いったい何が起こっているのか、アオにも分からない。

でも、なぜだか、すごく悲しい気分になった。



エウレカセブンAO 第1話 ボーン・スリッピー





エウレカセブンAO クリアファイル



 


沖縄消防庁のヘリが飛ぶ。

海岸線の森に、火の手が上がっていました。

街の消防団や救急車も出動し、作業に当たっている。


車を走らせながら、アオは情報を集めようとしていた。

「さっき見たのが、やっぱり、Gモンスターだったんだ」

「やばいなあ。じっちゃんに、何て言い訳しよう」



そのじっちゃん、フカイ・トシオは、医療バッグを手に出かけるところでした。

気骨のありそうな、白髪の老医師。

「おそかったな」と、トシオはアオに声をかけた。


アオは玄関に突っ立ったままで、ただいまと返事した。

イタズラした小僧のような振る舞いです。

何か言う前から、悪さをしたと顔に書いてある。


中央医院に呼ばれたと、トシオは告げました。

帰りは朝になるから先に寝とけと言う。

明日は入学式らしい。

それ以上は言わなかった。


「やっぱり、それだけか…」と、アオは言った。

「もう、無理に世話しなくたっていいんだよ」

「オレだってもう、働けるんだしさ」



「くだらんことを言うな」と、トシオは返す。

「子どもを学校に行かす、それが親の責任だ」

「たとえ血がつながってなくてもな」


当たり前のことのように、そう言う。


ウソ偽りないことが、アオにも分かった。

「じっちゃん」、そう呼ぶ顔が自然とほぐれます。

「オレのFP、貸そうか?」


「年寄りに、あんなもん、運転させる気か?」

そう言って、トシオは仕事へと向かった。



輸送艦上では、取引が行われようとしていました。

ガゼルたちが、到着したのです。


「オレらはヤマトンチュとは違って、約束は守るんだよ」

そう言いながらガゼルは、甲板上にあるシートを気にしていました。

明らかに、何かを隠してある。


取引成立、と思われましたが、中身が1つ足りない。

例のリングが、それだった。

アオはあのドサクサで、家に持って帰ってしまったのです。

別に考古学者だから何でも持ち帰る癖があるわけではない。

あれ? 次の掲載は5月だっけ?



アオのための食事が用意されていました。

アオとトシオ、ふたり分。

生い立ちの事情で、アオはよく引け目を感じる。

でも、それをトシオにぶつけると、(表面的にはそうでもないけれど)愛ある言葉が返ってくる。

それを確かめることで、アオは何とかやって来れた。

キレそうになっても、キレずに何とかおれました。


食事を見て酒のつまみばかりじゃないかと言いつつも、そんなに悪い気はしない。

柱に掛けてある制服を見上げて、アオはつぶやいた。

「たかが制服を着るようになるだけなのに、何で、何かを負っちゃう気分になるんだろうな…」



6時間以内に、足りなくなったブツを持って帰る。

新たか契約が、ガゼルと日本軍の間で結ばれました。


そのブツ、リングを手に、アオはナルに電話していた。

幼なじみだけあって、悪態をつきながら、心配し合っているようです。


アオは話しながら、リングを月にかざしました。

それはまるで、深い緑をした目のようにも見えた。

そんな様子を眺めるアオの目は、赤い。


アオは、ナルの家に行くことを遠慮しています。

ナルはそのことについてこう言った。

「アオのお母さんが何をしたのか、わたしは知らない。でも、それって、アオと関係ないでしょ? アオはアオじゃない。そんなこと いちいち気にして、どうすんのよ」


「だけど…」と、アオは言う。

「オレ、やっぱり、違うしさ」


このやり取りは何度となくあったのか、ナルは「はあ?」と言ってから話した。

「あのねえ、そりゃアオは外人だけどさあ、でも、死ぬわけじゃないでしょ? わたしに比べりゃ、どれだけマシなのよ」

でもを連発するアオに呆れたか、「もう寝る!」と言って、ナルは電話を切りました。


ワケありのふたり。

危うい心を、何とか支え合います。


明日、これあげたら機嫌なおしてくれるかな?

リングを手にして、アオは夜空を見上げた。



ガゼルは、失くしたブツを探します。

砂浜に来てみたものの、デカい穴があるだけ。

底が見えないような深い穴です。

これでは見つかるはずがない。


でも、ガゼルは、別のことを考えていました。

やっぱ、おかしい。

ブツを運ぶだけだったはずなのに、スカブが出て、Gモンスターが出て、おまけに日本軍の軍用FP。

やばいことに、巻き込まれたのかもしれない。

いつもうるさいほどなのに、この砂浜周辺だけは、鳥や虫が鳴いていませんでした。



今日は、入学式。

ナルは制服を着て、家の前で記念写真を撮る。


その時、昨日と同じ印が現れた。

空に向かって伸びる光の柱。

そこから生える、曼荼羅のような円。


スカブバースト?

一度出たところには、二度と出ないのではなかったのか?


が、柱は海にも現れた。



沖縄県知事からだろうか、ブランは出動要請を受けていました。

民間企業ゲネラシオン・ブル。

想定外に出現する未知の存在から人類を守るのが仕事です。

ブランは、その社長。

民間だから、金をとります。


空中強襲揚陸艦 トリトン号。

衛星軌道上に浮かぶこの艦も、ゲネラシオン・ブルの所属です。

契約を結んでないのに出撃するなんてと、チーム・パイドパイパーの作戦参謀、レベッカは怒っています。

今から駆けつけても、シークレット戦に間に合うはずもない。

無用な戦いに出て子どもたちに何かあったら、どうするつもりかと。


が、イビチャは言った。

「今何かあっているのは、磐戸島の子どもたちだと思うがな」


レベッカは、何も言えなくなりました。



その磐戸島。

光の柱が収束すると、爆音と共に、空に穴が開いて、スカブが落ちてきた。

地面に接したかと思うと、まるで津波のように、隆起した地面が押し寄せてきます。

それは島の半分を呑み込む勢いだった。


入学式に向かおうとしていたアオの背後にも、土煙が迫ります。

アオを土煙が包んだ。

遠くには、巨大なスカブが鎮座している。


ナルとじっちゃんを心配するアオは、携帯を手に取りました。

けれど回線が混み合い、通じません。

ネットにも、接続できない。


そんなアオに、近隣の人が声をかけてくれました。

早く逃げろ、Gモンスターが出てくると、軽トラの上から叫んでいる。


また、例の光の柱が立った。

収束した後、空に穴が開く。

あの時のGモンスターが、穴から飛来しました。

いくつかの図形が、飛行体を形成している。


光を発したかと思うと、それはビームのようなものを発射した。

それが、アオのすぐそばに落ちてきました。

地面が砕け、アオは吹き飛ばされた。


さっきの軽トラが、めくれ上がったアスファルトの下敷きになっている。

腰を抜かしながらも、アオは悲鳴を上げ、逃げ出しました。


Gモンスターは、海上からビームを発射。

街を焼いた。

次々に、島の施設や民家が破壊されてゆきます。


ウソだ、ウソだ、ウソに決まってる。

そう唱えながら走るアオでしたが、目の前には現実が広がっていた。

見慣れた石垣、電柱、家々、どれも無残な姿に。


「そうか…仲直り…できなかったんだ」

アオは、あのリングを握りしめました。

それを額に当てた後、思い直して海上からビームを発射する物体に目をやる。

「あいつが、あいつが!」


その時、アオの手が光った。

いや、あのリングが、緑色に光っている。

チクッとしたかと思うと、リングが閃光を発した。

アオは思わず、手を離してしまいました。


もう一度手に取りよく見ると、文字が浮かんでいます。

<EUREKA AO>


アオの脳裏に、あの人の姿が浮かぶ。

幼かったアオが見つめる、あの背中。

緑の髪の女性。

手には、このリングが。


そこにガゼルが降り立った。

「やっぱ、おまえが持ってたんだな」と、仁王立ちします。


ガゼルはリングを奪おうとしましたが、アオは手を離さなかった。

抵抗し、ガゼルの腕に噛みつく。


「渡せない!」と、アオ。

「約束したんだ。これが何なのか知らない。だけど、これは渡さない」

アオは吠えた。

「これは絶対、渡さない!」



エウレカセブンAO 第1話 ボーン・スリッピー






<つづく>





コンティニューvol.45






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南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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