ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス 著、石井千春 訳。

「子どもが育つ魔法の言葉」より



「励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる」 (P115)



そもそも、「励ます」とはどういうことなんでしょう?

一般には、元気や勇気を出すように力づけること。気持ちを奮い立たせてあげること。類語にも、いろいろあります。激励、鼓舞、声援、鞭打つなど。英語では、encourage(力づける)とcheer up(元気づける)があります。


励ますとはどうも、人に影響を与えることのようです。それも、気持ちにプラスになる影響を与えること。やる気にさせる。前向きにさせる。もう一度やろうと思わせる。そんなサポートや手助けになるでしょうか。


ただ、「程度」というものを考えると、悩んじゃいますね。類語にもありますが、「鞭打つ」までになると、やる気をなくしそうです。支えや後押しである以上、ある程度の手出しはありそうですが、それもやり過ぎると、逆効果になりそう。

それについて本には、頭では考えられないことだと書かれています。むしろ、心で考えることであり、心を与えることであると。(P115)

ただ、心は見えないので難しそうです。なので、心が出てくる表情に注目するのも、いいかもしれません。言う方は励ますつもりでも、相手はやる気をなくしている場合があるから。


ライフサイクルについて考えると、やる気の基盤は基本的信頼にあるといえそう。あなたはあなたで大丈夫という信頼が、失敗に負けない心、くじけない心を育ててくれる。一度くじけても、また立ち直れます。

ただ、それでいて、それぞれの子どもには個性もありますよね。

放っておいても前向きな子。ひとりでするのが好きな子。どちらかといえば消極的な子。助けを必要としている子。いろんなタイプがあるだろうし、同じ子でも成長の過程で変わるかもしれない。

なので、相手によって、やる気にさせる言葉や態度は変わりますね。サポートを受けて伸びる子もいれば、口出しされることを嫌う子もいる。いろいろなので、場合や相手を見ないと、逆効果になるかもしれません。

ここでも、場合場合を忘れては危なさそう。


やる気は、成功体験の積み重ね。やればできる、こんなにできた、そんな経験が後押ししてくれます。でも、人間は、いつも成功するわけではありません。時には失敗し、心をくじかれる。

で、そんな時こそ、サポートが必要だといいます。

例えば、できるようになる方法を教えたり、一緒に考えたりする。あるいは、結果が思ったようなものではなかったとしても、その過程を認め、褒める。ちょっとしたヒントを与えるとかも、あるかもしれません。


ただ、気をつけたいのが、代わりにやってしまうこと。子どものやろうとすることを奪うことです。「自分でやった方がはやい」、そう思うことはあるにしても、毎度毎度そうだと、やる気も成功体験も、奪うことになりかねない。

とはいえ、子どもが自発的にやるかというと、そうでもありません。どちらかといえば、なかなかやろうとしないことも。なので、難しいところですね。思うようにはいきませんが、それが子育てなのかも。

子育てには、「待つこと」と「耐えること」がつきまとうのかもしれません。できるようになるまで、待つ。なので、過程での失敗には、耐えなければなりません。我慢できずに叱るばかりだと、恥や疑惑を育ててしまう。かといって、代わりにやったり、失敗を恐れてやること自体を取り上げれば、やれるようになる可能性や未来を奪ってしまいます。

待つこと、耐えることは、かなりしんどいですが、避けられないようですね。


本では、自主性を奪うことも、戒めています。親が人生を決めてレールの上を走らせようとしても、いつかは無理が出る。親と子は家族ではありますが、別々の人間でもあります。子はやがて、自分の人生を歩むもの。それは避けられなさそう。

ここでも極端になり、小さい頃に無理に(関係を)切ろうとしたり、大きくなっているのにつなげようとすると、あとからツケを払わねばならなくなる場合も。

励ますとは、やる気を起こさせること。引っぱりまわすことでは、なさそうです。


よく日本人は褒めるのが下手だと言われます。他人を褒めるのはけっこううまいのですが、身内となると、途端に下手になる。これは文化的なところもあるので、もはや癖ですかね。

でも、この習慣の積み重ねが、やる気を損なわせている面もあるのかもしれません。

これで大丈夫、できるだけのことはやった、なかなかうまくいった、あれでよかった、そんな体験が人間を支え、前に進ませます。

なのでちゃんと褒められるようになることも、そろそろ覚えた方がいいのかもしれません。



[ 分けて考える ]

必要であればサポートを ⇔ でも、やり過ぎも禁物。

正しい助言を ⇔ でも、口出ししすぎも困りもの。


励ましにセオリーはなく、相手や場合場合で、効果は違ってくる。



[ しないほうがいいこと ]

やろうとしていることを奪わない。

失敗を過剰に怖れない。
(そこから学べることもある)

過剰な期待と諦めといった、極端さを慎む。

子どもの人生全般を、勝手に強要しない。


[ したほうがいいこと ]

努力ややる気を褒める。

必要であれば、助言を与える。

やり切るまで、待つ。



やる気を出すには、何が必要か?

それを時には、考える。





子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)




あたりまえだけどなかなかできない ほめ方のルール (アスカビジネス)







<<「(07) 叱りつけてばかりいると…」
   「(09) 広い心で接すれば…」>>


 → 「魔法の言葉の目次」





【関連記事】
「自分を好いてくれる人を好きになれない理由」

 → 「コンプレックスに関する記事」




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生息地:関西
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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