ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス 著、石井千春 訳。

「子どもが育つ魔法の言葉」より



「『かわいそうな子だ』と言って育てると、子どもは、みじめな気持になる」 (P65)



「みじめ」とは、見てられないほど憐れ(あわれ)なこと。

「かわいそう」とは、不憫(ふびん)に思ったり、同情したりすること。


でも、誰が思うの?


赤ちゃんは生まれた時、真っ白だから、いろんなことを教わり、成長していきます。

あれは山、これは海、あそこにあるのが川で、あそこに見えるのが空、など。

知らないものを、教えられる。

それと同じように、「あなたはかわいそう」だと教えられたら?


頑張る子は、「ぼくはやれる」「わたしはやればできる」、そういうことを知っています。何らかの成功体験を糧に、多少不安でもやる気を起こし、前に進もうとする。

でも、その代わりに、「ぼくはかわいそう」「わたしはかわいそう」、そういう気持ちがあったら?

やる気なんて、起きるでしょうか?


人間の感情は、反応だという。

きれいなものを見れば、それに見合った感情が生じます。また、嫌なものを見れば、それに見合った感情が生じる。

同じように、「自分はかわいそう」だと思えば思うほど、それに見合った気分になるものなのです。

だから、うつ症状の治療などでは、思い込みと実際のギャップを修正していくとか、小さな成功体験を認識していくとか、その過程で体を動かすとか、そういうこともやるようです。(一概にどうとは言えませんが)


繰り返しになりますが、赤ちゃんは真っ白だから、まず身近な大人から学んでいきます。そして特に幼い頃は、あまり疑いません。よいものだと教えられればよいものだと思うし、悪いものだと教えられれば悪いものだと思う。検証したり考えたりはせずに、まずは信じて受け入れ、学ぶのです。

このような状態で、「あなたはかわいそうな子」「おまえは何もできない」「あなたはきれいじゃない」、そんなことを言われたら、どう思うか。

成長したら反発するようなことでも、子どもが幼ければ幼いほど、信じてしまいます。また、繰り返されれば、なおさらでしょう。

大人はたいしたことないと思うかもしれません。実際、「大人にとって」は、大したことないのでしょう。

でも、子どもなら?


「同情」とは、その人の身の上になって考えること。特に、不幸や苦悩を、まるで自分のことのように思いやること。

でも、これ、自分の気持ちですよね。相手の身になって考えるわけですが、それを確認するわけではなく、むしろ自分の奥底から湧いてくるもの。

これを誤認して、「自分の気持ち」と「相手の気持ち」をまったく同じにされると、困るかもしれない。

同情は一般に美しいものとされますが、事実誤認に基づいた同情となると、また違ってきそうです。


また、「相手のためを思って」というのも難しくて、「思ったこと」と「実際」がどうなるかも分かりません。思った通りにはならなかったとか、思っていたのとは違っていたとか、そういうことは多々あるようです。


「あなたはかわいそう」、この言葉は同情からきているのかもしれませんが、それは「あなたはみんなとは違う」ということに、つながる可能性もある。

確かに、ある部分は違うかもしれない。でも、他の部分は同じ。そんな場合でも、「あなたはかわいそう」と言い続けられたら、他の同じ部分までまるで違うかのように思いこんでしまうことも。


同情は相手の身になって考えることですが、その考えが独りよがりになることもあります。イメージと現実の間に大きなギャップが生じることが、あるのです。

本では、「同情するのではなく、一緒に考える」ことをすすめています。

親が答えを与えるのではなく、話を聞いて、答えが出るまで待つ。

それによって、子どもは自分で解決する力をつけると。

そしてそれには、親が子どもを信じることが大切なようです。



[ 分けて考える ]

たった一つのことが、人間全部を包み込んでしまうのだろうか?

何かが無いことは、すべてが無いのと同じだろうか?

持っているものは、何だろう?


相手の気持ちなのか? 自分の気持ちなのか?



[ しないほうがいいこと ]

「かわいそう」だと決めつけない。
「できない子」だと決めつけない。

マイナスイメージのループに陥らない、陥らせない。

相手の気持ちまで決めない。

同情して、できることまで奪わない。


[ したほうがいいこと ]

子の手本になることを考える。
子どもを信じる。

(マイナス思考に陥ったら)気分転換に体を動かす。
(ただし、可能なら)

相手の気持ちを決める前に、自分の気持ちに気づく。

どうすればチャレンジする気になるか、説教するのではなく、一緒に考える。


成功体験の積み重ねが、やる気につながる。

同情するのではなく、一緒に考える。





子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)






[ 教育 ]

こういうことを考えると、教育って大切だし、同時に恐ろしいですよね。

何かを悪いと教えれば、子どもは悪いのかなと信じ、それを前提とする。

何かをかわいそうだと教えれば、かわいそうなんだと信じ、それも前提にする。

いちいち調べたり検証したりしないで、そういうものだと学んでしまいます。


悪いものだと教える前に、それは本当なのか確かめないとね。

そうでないと、悪くないものを悪いと決めつけ流布するという、とんでもないことが行われてしまう。


ああ、やだやだ…





<<「(03) 不安な気持ちで育てると…」
   「(05) 子どもを馬鹿にすると…」>>





【関連記事】
「あるがままに/と思ったという方法」

 → 「動くことで気分を変える、虚無主義・ぐずぐず主義」




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生息地:関西
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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