ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス 著、石井千春 訳。

「子どもが育つ魔法の言葉」より



「不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる」 (P52)



大人だって、生きていると怖い目に遭いますよね。子どもだって、同じです。あるいは、慣れてない分、大人よりは敏感かもしれない。

そして度々出てくる「たまにか? いつもか?」。いつも恐怖にさらされるなら、不安になったり、おどおどしたり、消極的になってしまう場合も。


時に大人は、子どもの恐怖をたわいも無いことだと笑ったり、ウソだとさえ言うことがあります。でも、人はウソで怯えるでしょうか? 笑ったり否定したりする前に、顔をよく見る方が大事なのかもしれません。

人間、見てみないと分からないし、聞いてみないと分からない。

ここでも、「どうしたの?」と聞くことが大切なようです。


またこの本では、子どもの言うことを聞き入れるのが甘やかしにはならないかとの危惧に対し、心配無用だと言っています。(P54)

前に書いたことを考えれば、まず、幼い頃に十分甘えることが、基本的信頼を築くことにつながります。

また、不安の正体が「あるはずのものが無い」ことだとすれば、自ずと答えは出そうです。


このように、甘え癖は、(特に幼い頃は)あまり考えないでよさそうです。それよりも、「不安癖」に注意したほうがよさそう。

身近な人が何度も不安を口にすると、それは「いつも」になります。遠く離れた人なら「たまに」ですが、身近な人は「いつも」に関わって来るのです。


といっても、今の時代、昔のようにはいきませんよね。様々な事件が起きているので、子どもの安全には気を遣います。

ただ、自由が無いと子どもも息が詰まるし、自主性や自立心の問題だってある。また、安全への意識が過剰になりすぎて、監視や抱え込み(締め付け)になれば、それはそれで問題が出てきますよね。

なので親や大人は、ここでも「場合場合」や「場合分け」について、考えねばならなくなります。

どこまで、ゆるされるのか? どんな場合にはよくて、どんな場合には危険なのか?

しても大丈夫なことと、してはいけないことのルール作りが、必要なのかもしれません。でないと、本来していいことまで、取り上げることになるから。


ただ、ルールも、細かすぎるとややこしいかも。親が先回りして「すること」まで決めてしまうと、「やる気」まで取り上げてしまうかもしれない。

本でも、「こうしなさい」と言うより、話を聞くことを勧めています。そうすれば自分で考え、やがて答えを出すから(P61)。ただし、聞くことは待つことで、けっこうたいへんなようです。

大人が不安だと、どうしても先回りしようとしてしまいます。それが過ぎると、「本当の気持ち」や「解決方法」、「したいこと」まで取り上げてしまうかもしれない。

なので、それが出てくるまで待つというのは、大切なようです。逆に、なかなか待てないというのは、大人が不安なのかも。


とはいえ、大人も子どもも、不安になります。それは避けられない。とすれば、不安を避けることはなく、要は、付き合い様なのかも。

不安にも2種類あって、流れるタイプの不安もあれば、溜まるタイプの不安もあります。

流れるタイプとは、例えば、慣れれば無くなってくる不安。これは時間が解決してくれます。心細い時に寄り添ってさえいれば、やがて慣れてきて、不安は消えてしまう。

一方、溜まるタイプの不安はこの逆です。時間が経てば経つほど、蓄積してしまう。これは前述の、「あるはずのものが無い」場合など。そんな時は、与えることを考えた方がいいかも。


大人だって、不安になります。大人の不安は、蓄積してくる不安が多いのかもしれません。慣れるくらいなら、とっくに慣れているだろうから。

不安は感情。とすれば、溜まったものは流すに限る。内にあるものを、外に出す。

その方法とは、不安を否定せず、何らかのカタチで表現すること。それによって、外に流し出し、溜まらないようにします。

また、そうすればやがて、答えだって出てくるかもしれない。



[ 分けて考える ]

幼い頃の甘えと、成長してからの甘えを、混同しない。

子どもの頃十分に甘えた子こそ、卒業すると考える。

逆に、幼い頃の甘えが足りないと、大人になってからツケを支払うことになる場合も。


子どもの安全を守るため、最低限のルールは決める。

ただし、細かいところまでは口を出さない。



[ しないほうがいいこと ]

不安を笑ったり、ウソだと決めつけない。

先回りして、気持ちや答えまで奪わない。


[ したほうがいいこと ]

不安であることを認める。

甘えは我慢させるより、満たさせる方が卒業が早いと考える。

必要なら、寄り添う。

できれば十分に聞いて、何か出てくるまで待つ。


大人が自身の不安に向き合うことが、自身の、そして子どもの、不安解消につながる。





子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)






[ 甘え? ]

大人でも甘える場合がありますが、それは厳しさが足りないというより、幼い頃満たされなかったツケがきていることがあります。

甘えが愛情や信頼への要求だとすれば、それが渇望なのか? それとも過度の要求なのか? それも考えたいところです。

さらにこれが人間の根本に関係する欲求ならば、それはまるで食欲や睡眠欲に近いものだろうから、我慢にも限界があるのでしょう。

飢えていれば欲しくなるし、多すぎれば拒否反応も出る。

ごはんを食べているから、ごはんを我慢できる。

そして時々、自我はそれを間違える。

(というのは、思考の癖で、「(飢えているのに)飢えていない」とか、反対に「(あまり欲しくないのに)欲している」とかと、思い込むことがある)

(あるいは、相手を間違える)





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【関連記事】
「人は何もしないで時間を潰すのが怖い」

 → 「学齢前期――遊戯期、幼児期初期、乳児期――」




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