ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
海賊戦隊ゴーカイジャー、第50話「決戦の日」

マンモスレンジャー・ゴウシほか、懐かしい人たちも登場!



宇宙最大のお宝を手に入れ、インサーンを倒したのも束の間(つかのま)、空を埋(う)めつくすようにして現れたザンギャックの大艦隊。

どうする、ゴーカイジャー!



スーパー戦隊シリーズ 海賊戦隊ゴーカイジャー VOL.8【DVD】





信じられないような数の、ザンギャック艦隊。

それが一斉(いっせい)にビームを発射します。

街は破壊され、人々は逃げ惑う(にげまどう)。

海賊たちは走りながら豪快チェンジし、それぞれのメカに乗り込みました。


並び立つのは、ゴーカイオーと豪獣レックス。

「いくぜ、おまえら!」

ゴーカイレッドの声に一同、「おう!」とこたえる。



まずは、ゴーカイスターバーストを発射。

脚から砲弾が送り込まれ、胸の巨砲(きょほう)で連続して撃ち出します。

一撃一撃が、敵艦を破壊してゆく。


豪獣レックスは、口から豪獣レーザーを発射。

敵艦を焼きつくしていく。


確かに敵艦は破壊されます。

しかし、いかんせん、数が段違いです。

一方を攻撃すれば、残った艦から攻撃を受けてしまう。

また、攻撃を避けても、別の艦がビームを発射してくる。


バク転で避(よ)けたゴーカイオーですが、すぐに別の艦がビームを放った。

それを豪獣レックスが盾(たて)になり、守ります。


倒れる、豪獣レックス。

ゴーカイオーもまた、ビームの一斉攻撃を受けました。


劣勢(れっせい)のゴーカイジャーたち。

が、イエローは言った。

「まだまだ! あたしたちには、これがあるじゃん!」

そう、34のスーパー戦隊の大いなる力があります。


レンジャーキーをセット。

まずは、デカレンジャーの大いなる力だ。

ゴーカイフルブラスト!

両手両足から、ガトリング砲を発射。

さらには分離したパトストライカーが、ドリフトしつつ車輪からガトリングガンを撃っていく。


お次は、ガオレンジャーの大いなる力だ。

ガオライオン、召喚(しょうかん)。

鋭いツメで、敵を斬り裂け。


ハリケンジャーの大いなる力からは、風雷丸を召喚。

無限手裏剣で、敵艦を撃墜(げきつい)していく。


ゴセイジャーの大いなる力は、ゴセイヘッダーだ。

ゴーカイオールヘッダー大進撃!


ゲキレンジャーからは、ゲキビーストの力を借りる。

獣(けもの)の姿をしたエネルギーで、ゴーカイ大激激獣!


ゴーオンジャーからは、頼もしい仲間が次元の壁を越えて駆けつけてくれた。

炎神マッハルコン、ここに参上。

ゴーオンゴーカイオーに合体だ。

ザンギャック艦に一発入れると、分離して、あとはマッハルコンに任せます。


今度は、マジレンジャーの大いなる力を使う。

マジドラゴンと合体して、マジゴーカイオーに。

空を駆けて、敵を焼きつくせ!


海賊合体


「みなさん、すごいです! アハッ!」と感動する、ゴーカイシルバー。

「オレも飛びます!」と、レンジャーキーをセット。


インストール、メガレンジャーの大いなる力!

完成、ウイング豪獣神だ!

メガウイングを装備し、空を飛んだぞ。


敵に突っ込み、ドリルで破壊しまくる。

ゴーカイスパルタン!


マジドラゴンと分離したゴーカイオーも、魅(み)せます。

「ド派手に行くぜ!」

レッドは、伝説の戦士 ゴレンジャーの大いなる力を使う。


飛び出したるは、バリブルーン。

犬の顔に、巨大なプロペラ。

白い巨体に、炎のペイントが光る。

バリブルーンを背中に装着し、これがゴレンゴーカイオーだ!

高速移動で、無数の敵を撃破した。


が、快進撃はまだまだ終わりません。


ダイナマンの力で、炎の球と化す。

ゴーカイスーパーダイナマイト!


球の次は、鳥だ。

ジェットマンの力で、炎の鳥と化す。

ゴーカイジェットフェニックス!


歴代のスーパー戦隊の力を、巨大メカで具現化(ぐげんか)。

そらを覆って(おおって)いたザンギャック艦隊は、ついに撃滅(げきめつ)されました。


ウイング豪獣神、ゴレンゴーカイオー


コックピットで、シルバーが拳(こぶし)を握り(にぎり)ます。

「見たか! これがレジェンド大戦を勝ち抜いた、スーパー戦隊の大いなる力だ!」



しかし、皇帝アクドス・ギルは、少しもあわてない。

「フン、悪あがきが二度通用すると思うな」

蚊(か)に刺された程度にしか、思っていない様子。


そこに イエ~イ! と、ダイランドーが現れました。

「我らが大艦隊なら、まだまだいるっちょいね!」


その言葉通り、空はまた、ザンギャックの大艦隊で埋めつくされました。


雨のように降ってくる、ビーム砲。

ゴーカイレッドは舵(かじ)を取り、ゴレンゴーカイオーを何とか避けさせた。


が、風雷丸、マジドラゴンが、撃墜されてしまいます。

ガオライオン、パトストライカーも、被弾(ひだん)した。

マッハルコンまでが集中砲火を浴(あ)び、マシンワールドへ消えてしまいました。


あまりに敵の数が多すぎて、キリがありません。

倒しても倒しても、敵の数は減らない。

アリとゾウの対決と言いますが、今回は、アリの数のゾウがいる。


司令席で、アクドス・ギルは言いました。

「貴様らも、派手に散るがいい」


白い2頭の馬で飾られた、旗艦(きかん)ギガントホース。

その艦底から、巨砲が出現しました。


放たれたのは、追撃(ついげき)ミサイル。

避けようとするウイング豪獣神ですが、自動追尾(じどうついび)され、被弾(ひだん)しました。

豪獣神はコントロールを失い、街の中に墜落。

ゴレンゴーカイオーも、撃墜されてしまった。


「しぶといやつらよ…」

アクドス・ギルの魔の手が迫ります。


「お前ら生きてるか?」

傾いたコックピットの中で、レッドは声をかけました。


みんな、何とか無事です。

グリーンは、「死ぬかと思った」と。


何とか立て直そうとゴーカイオーを操作すると、すぐそこにザンギャック艦隊が迫っていました。

中心では、ギガントホースが砲撃体制を整えている。


「今度こそ、死ね」

アクドス・ギルの言葉と共に、ギガントホースからミサイルが発射されました。


一斉放射により、ゴーカイオーは爆発。

変身を解除させられた海賊たちが、街に投げ出されました。

ゴーカイオーはゴーカイガレオンの形に戻り、火に包まれる。

ナビィも悲鳴を上げました。


破壊された街の中で、海賊たちは倒れ伏した。


「ハハーン!」と笑う、ダイランドー。

「海賊たち、もう反撃は無理しょ!」

「この調子で一気に蹂躙(じゅうりん)するしかない」
「イッツ・ショータイム!」



が、アクドス・ギルは「待て」と制します。


やがて、ギガントホースに重なるようにして、アクドス・ギルの立体映像が現れました。

ザンギャック皇帝は、地球人に対して宣言する。

「聞け、地球の愚民(ぐみん)どもよ。我が宇宙帝国ザンギャックの侵攻(しんこう)を阻んで(はばんで)いた宇宙海賊どもを、たった今、ねじふせた。もうこの星には、我らに抵抗できる者はいない。明日の夜明けとともに、地球全人類を皆殺しにする」

「我らに逆らったことを、じっくりと後悔(こうかい)せよ」



そう言うと、ザンギャック艦隊は消えた。

アクドス・ギルはあえて時間を与えることで、地球人をなぶったのです。

明日に迫った死を突きつけ、それまで大いに苦しませようとした。


意識を取り戻した海賊たちですが、空を見上げ、にらみつけることしかできませんでした。



「ふざけるな! そんなこと、させるか!」

そう言った鎧(池田純矢)ですが、あの大艦隊が相手では、戦う術(すべ)がありません。


アイム(小池唯)やハカセ(清水一希)も、力なくヒザをついた。

ルカ(市道真央)やジョー(山田裕貴)も、どうしていいか分かりません。


空をにらみつける、マーベラス(小澤亮太)。

「何か、ねえのか…。あいつらに勝つ方法は…」


バラバラになっている6人ですが、同じことに気づき、ハッとしました。

手に入れたばかりの宇宙最大のお宝。

あれを使えば、ザンギャックを一掃(いっそう)できる。


宇宙最大のお宝は、自ら言いました。

「全宇宙を好きなように作り直せる」

しかし、それを使えば、34のスーパー戦隊の力は消滅し、存在そのものまで消えてなくなるのです。


どうすればいいのか?

みんな、立ちつくしてしまった。

答えが出ないまま、それぞれゴーカイガレオンを目指します。



ひとりガレオンに向かおうとする鎧でしたが、男の子と母親の声が聞こえた。

見ると、母親がガレキの下敷き(したじき)になっています。

男の子は、そのそばで泣いている。


鎧はすぐにガレキを、どけようとしました。

鉄骨を、持ち上げる。

何とか持ち上がりましたが、手が滑ったか、あるいは傷が痛んだのか、鎧の手から鉄骨が離れました。


あっ!


そう思った時、すばやく何かが動いて、鉄骨を受け止めた。


「どりゃ~!」

男は受け止めた鉄骨を、むこうに投げ飛ばしました。

また、母親に覆い(おおい)かぶさっているコンクリートを持ち上げ、脱出させた。


男の子と母親は抱き合い、喜びました。

鎧も、ひと安心です。


親子にやさしく声をかける男の顔を見て、鎧は驚きました。

彼は、恐竜戦隊ジュウレンジャーのマンモスレンジャー、ゴウシ(右門青寿、当時は 高安青寿)。

自然と子どもを愛する、知恵の戦士だった。

やさしい笑顔が、今もそこにありました。



一方、ルカとアイムも、ガレオンに急ぐ。

その前に、こちらも親子が。

赤ちゃんを連れた母親に、女の子。

ふたりは、彼女らに見覚えがありました。

まだ赤ちゃんが生まれる前、ルカとアイムはゴーピンク・巽マツリ(柴田かよこ)と共に、その少女ミク(小西風優)と母親(山口あゆみ)を助けたことがあったのです。(第23話「人の命は地球の未来」参照)


地下に避難(ひなん)しようとしたふたりの前に、ゴーミンが。

母親はミクと赤ん坊を守ろうとしますが、逆にミクが前に出て、手を大きく広げた。

自分が盾となって、守ろうというのです。


が、容赦(ようしゃ)のないゴーミンは、銃をかまえる。


!!


駆けつけたルカとアイムが、ゴーミンを倒しました。

ミクは、再会を喜びます。

ルカも、「えらいぞ~、よくママや妹を守ろうとしたね」と、頭をなでました。


怖くはなかったの?

そう聞くアイムに、ミクは言いました。

「怖かったけど、ゴーピンクのお姉ちゃんも、怖かったって言ってたから」
「スーパー戦隊の人にも怖い時があって、でも、守りたいものがあるから、勇気を出して戦ったんだって」



ミクの話を聞き、ルカもアイムも思うことがあったようでした。



ジョーとハカセも、ガレオンへと急ぐ。

街では、ケガをしてない人が、ケガをした人を励まし(はげまし)、誘導していた。


「だいじょうぶですよ! あきらめない気持ちがあれば、必ず何とかなります!」

そう励ましていたのは、ゴセイジャーと共に暮らしていた天知秀一郎(山田ルイ53世)博士。

「弱気は、NGですよ!」
「スーパー戦隊もそうやって、ピンチを乗り越えてきたんです!」


最後のひとりを助けると、天知博士はへたりこんでしまった。

そうとう、がんばったようです。


そのそばでは、女性が少女たちに声をかけていました。

「大人になっても覚えてて。みんな、勇気という名の魔法が使えるの。それがきっと、未来を照らしてくれる」
「わたしも、スーパー戦隊にそう教えてもらったの」


そう話す女性の手には、マジレッドのマスコット人形が。

彼女の名前は、山崎由佳(平田薫)。

マジレッド小津魁が所属するサッカー部のマネージャーで、魁は由佳が好きで、由佳は赤の魔法使い(マジレッド)が好きでという、奇妙な関係でした。


ジョーとハカセも、ふたりから何か教わったようだった。



ガレオンに戻ろうとするマーベラスの前に、少年が。

木刀を手に、ゴーミンに立ち向かってゆきます。

敵う(かなう)はずがないのですが、懸命(けんめい)に戦おうとする。


その顔に、マーベラスは見覚えがありました。

あれは地球に来て間もない頃、この少年(泉大智)は、マーベラスからシンケンレッドのレンジャーキーを盗んだのです。

で、何をするのかと思ったら、ザンギャックと戦おうとしました。

シンケンレッドとなって、あの日も今日のように、立ち向かっていった。

(第2話「この星の価値」参照)


何と、少年は木刀で、ゴーミン1人を倒しました。

けれどその背後を、別のゴーミンが襲います。


!!


ゴーカイガンで、マーベラスがゴーミンを撃った。

そして、「強くなったな、おまえ!」と、少年に話しかけます。


「ぜんぜんだよ」と、少年は返しました。

「でも、気がついたんだ。スーパー戦隊になれなくても、戦えるって」

「これがオレなりの守り方だって」



「なるほど」と、マーベラス。


少年は言いました。

「おまえこそ、見つけたのか?」
「この星の価値」



マーベラスは答える。

「ああ、でかいもん見つけた」

「おまえの言うとおり、どこにでもあった」
「ここにもな」


そう言って、少年の胸に拳を置きます。


なんだよそれ? そう言う少年にマーベラスは、「さあな」と。

少年の頭に手を置くと、「無茶して死ぬんじゃねえぞ」、そう言って、どこかに行ってしまいました。


懐かしい人たち


地球人を見て、マーベラスたちは何を思ったのだろう…





圧倒的な物量差を前に、ゴーカイジャーは敗れ去りました。

これからどうすればいいのかも、分からない。

絶望が覆ってゆきます。


それは世界も、地球人も、同じはずでした。

けれど、地球人は絶望するだけではなかった。

幼い女の子は家族を守ろうとし、動ける者は救助活動し、少年は木刀を手にザンギャックに向かっていった。

スーパー戦隊や海賊の勇気に触れた人々が、懸命に生きようとしていました。


それを見た海賊たちの表情が変わります。

顔を上げ、笑い、走る。

彼らの出した結論とは?





『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』公式ガイドブック




「HERO VISION Vol.42」 (TOKYO NEWS MOOK 261号)




『海賊戦隊ゴーカイジャー』フォトアルバム: 豪快航海日誌 (学研ムック)



 


傾いた赤い海賊船。

船首は曲がり、マストも、うなだれたようになっています。

激しい砲撃を受けた結果、地面はところどころ、まだ燃えていました。

ポールが途中で折れたのか、海賊旗(かいぞくき)が地面に刺さっている。

旗の部分が無事なのが、唯一(ゆいつ)の救いです。


自分の名を呼ぶ声に、ナビィは目を覚ました。

目の前には、仲間たちの顔が。


「ありがとね。お宝を、命懸け(いのちがけ)で守ってくれて」

ハカセの言葉に、ナビィは照れました。

てれますねえ、てれますねえ


「おいら、絶対みんなが戻って来るって、信じてたもんね~!」

そう言って胸を張る、ナビィ。

鳩胸です、クルッポ~


みんなが無事なのはうれしいのですが、ゴーカイガレオンがこれでは、ザンギャックの大艦隊に立ち向かうには圧倒的に不利(ふり)です。

そんな中、マーベラスは宇宙最大のお宝を手に取ると、言いました。

「おまえら、このお宝のことなんだが…」


心なしか、みんなの顔がこわばります。


「使いましょう」、そう言ったのは、鎧だった。

誰よりもスーパー戦隊を愛し、それだけに悩んでいたであろう鎧が、そう言う。

「それが、スーパー戦隊の方々の想いでもあるんです」と。


想い?


鎧は、ジュウレンジャーのゴウシと会ったことを、みんなに話しました。



ゴウシは、こう話したのだという。

「かつてオレたちスーパー戦隊は、地球からザンギャックを追い払うことしかできなかった。オレたちが本当に求めていたのは…」


その後に、鎧が言葉を足します。

「すべての人々が、ザンギャックの理不尽(りふじん)な支配におびえることのない、平和な宇宙…」


深くうなづいてから、ゴウシは言った。

「ゴーカイシルバー、今こそ、オレたちの想いを引き継いでくれ」

鎧の肩をつかみ、うったえかけます。

「それができるのは、夢をつかむ力を持った君たちしかいない!」


鎧は、ゴウシの手を振りほどきました。

「でも、あなた方は、消えてしまうんですよ」
「そんなこと、できるわけないじゃないですか!」



ゴウシはもう一度鎧の両肩をつかみ、うったえかけた。

「ザンギャックを倒すためなら、オレたちはどうなってもかまわない。レジェンド大戦の時に、捨てる覚悟だった命だ…」



暗いゴーカイガレオンの中で、鎧はみんなに言った。

「だから、みなさん、これを使ってザンギャックのいない、平和な宇宙を作りましょう!」

「それが…すべてのスーパー戦隊の願いなんです」


そう言いながら、鎧の顔には苦悶(くもん)の表情がにじみでていました。


マーベラスは、フッと笑うように口の端(はし)を曲げた後、言った。

「いや、使う気はねえな」


ジョーも言葉を重ねる。

「オレの結論も、同じだ」


「あたしも」と、ルカもはっきりした口調で言う。


「ぼくも」と、ハカセは笑った。


「わたくしもです」と、アイム。


仲間の顔を、鎧は見回しました。

みんな迷いのない顔で、はっきりと言う。

しかし、他に方法は…。


あるさと、マーベラスは言いました。

「オレたちの手で、ザンギャックをぶっ潰す(つぶす)に決まってんだろ」


アイムも話します。

「わたくしたちは知りました。スーパー戦隊の方々の、熱い想いと戦いの歴史。それがこの星の人々を、強くしたんです」


ハカセも言った。

「だからこんな状況でも、みんな希望を捨てずに、力を合わせて最後まで戦おうとしてるんだ」


ルカも言う。

「あたしたちがその支えを消すなんて、できるわけないじゃない」


鎧は、泣きそうになった。

宇宙から来た海賊たちが、スーパー戦隊を、地球の人間を、理解してくれている。


ジョーも言います。

「この星には、スーパー戦隊が必要だ」


「でも、みなさんの夢は?」

鎧は、そう問いました。


ルカが、答えます。

「あの時は過去が変わればいいって思ったけど、あたしたち、その過去を受け入れて生きてきたんだよね」


先輩を失ったジョーも言う。

「どんなにつらい過去でも、それを否定してしまえば、今の自分を否定することになる」


マーベラスも言った。

「過去を変えれば、平和な未来が約束される」
「だがな、決められた未来なんか、つまらねえじゃねえか」



みんなして微笑んだ後、ジョーが言いました。

「鎧、あとはおまえが、どうするかだ」


顔をくしゃくしゃにして泣いていた、鎧。

お宝を手にし、そして、決断した。

「オレは…オレは…」

「すみません、スーパー戦隊のみなさん!」
「オレは6番目の海賊、ゴーカイシルバーです!」

「夢はこの手で、つかみとる!」



鎧は宇宙最大のお宝を投げると、ゴーカイスピア・ガンモードで撃ち抜いた。

宇宙最大のお宝は粉々に砕け(くだけ)、輝くちりになりました。


鎧の頭をつかんで、マーベラスは言った。

なにも壊さんでも

「これでおまえも、一人前の海賊だ!」


伊狩鎧、見習い卒業です。

鎧はまた、泣きました。


海賊たちの決断




ガレキと化した街に、ダイランドー率いるザンギャック軍が侵攻します。

「ホ~ウ! さ~てさ~て、地球の諸君(しょくん)」
「ザンギャックに逆らったことを後悔しながら、死にゃ~れ」



そう話すダイランドーの前には、街の人々が。

手にはバットや棒、頭にはヘルメットをかぶり、戦う意志を見せています。

「殺されてたまるか!」「そうだ!」と、声が上がる。


が、それをダイランドーは笑います。

「アラララララ!」
「まさに無駄な抵抗ちょい!」


ゴーミンたちが一列に整列し、銃をかまえる。

「撃っちゃいな!」


ドドドドド! と、銃撃音がしました。

が、撃たれたのは、ゴーミンたち。


崩れかけたビルに、海賊旗がはためいた。

そこに並び立つ、6人の海賊。

引き締まった顔で、ザンギャック軍をにらみつけます。


「あ~ららら、宇宙海賊ども」と、ダイランドー。

「まだ、くたばりぞこなっていたとは」
「とっとと消えちゃいな!」



一度うつむいて笑ってから、ルカ姉さんが言いました。

「うっっさい、バ~カ!」


ジョーも言う。

「消えるのは、おまえたちだ」


アイムも引き締まった顔で言います。

「あなたたちの言うことなど、聞く耳はありません」

今日は、耳も日曜なのです!


ハカセも、言ったぞ。

「ボクたちも、この星の人たちも、おまえらみたいなの大っ嫌いだ!」


町の人々も、そうだ~! 大嫌い~! と声を上げる。


ダイランドーは、せせら笑いました。

「ア~ハッハッハ」
「ユーたち、正気?」

「昨日の大艦隊、見たでしょ?」
「滅びるのが目に見えているこの星で、海賊ごときが何をしても、ムダだだだ!」



「ムダなものか!」と、鎧。

「それにオレたちは、ただの海賊じゃない!」


マーベラスは言う。

「この星に、守る価値を見つけたからな」


ダイランドーの声が、本気モードに変わって来ました。

「戯言(ざれごと)は、そこまでよ!」
「どうせユーたちは、死ぬだけチョイ」



「死ぬ気はねえな」と、マーベラス。

「だが、命をかけて、この星を守る!」

「それが、スーパー戦隊ってもんだろう!」



海賊たちの言葉に、街の人々がわきました。

喚声(かんせい)と声援(せいえん)が、上がります。


6人はレンジャーキーを掲げ(かかげ)、豪快チェンジ!

ゴーカイジャーに変身する。

35番目のスーパー戦隊、その名も、海賊戦隊ゴーカイジャー!


今日の海賊は、ひと味違う。

スーパー戦隊の一員として、すべてを出し切り、守りきってやる。


「派手に行くぜ!」


ゴーカイレッドのサーベルが冴える(さえる)。

ゴーミンの群れ(むれ)を、斬って斬って、斬り倒した。

斬られたいやつは、かかってこい。


イエローとピンクは、武器チェンジを。

「それじゃあ、いくよ!」

イエローは2本の剣を重ね、天秤刀(てんびんとう)や双刃剣(そうじんけん)のように使った。

敵の真ん中に立って、振り回しながら切り刻む。


ピンクは得意の、2丁拳銃を披露(ひろう)。

華麗(かれい)に敵の中に飛び込み、180度回転撃ち。

まるでバレリーナのよう。


いつもは片手で戦うことが多いブルーですが、今日は二刀を使います。

流れる風か水のように、よどみなく敵を斬ってゆく。


ユニークな戦いをするのは、ゴーカイグリーン。

高い所に上がったかと思えば、地面を転がり逃走。

「おりゃ~っ!」

階段の上からゴーミンの群れに、ダイブした。

上にいる敵は、ゴーカイガンの乱射で退治だ。


「いくぜ、いくぜ!」

今日のゴーカイスピアは、いつもより重い。

スーパー戦隊の先輩たちの想い、仲間たちの想い、地球の人々の想い、すべてをのせて、たたきつけてやる。

「ギンッギンだぜ!」

流星の軌道をえがき、ゴーミンを一蹴(いっしゅう)だ。


ゴーミンを片づけたゴーカイレッドに襲いかかるのは、スゴーミン。

しかしもはや、怖れるに足りません。

蹴りで吹っ飛ばすと、ファイナルウェーブを発動。

行け、ゴーカイブラスト&スラッシュ!


ゴールドモードにチェンジしたシルバーも、ファイナルウェーブを発動します。

ゴーカイレジェンドリーム!


ゴーミンとスゴーミンは、倒した。


スーパー戦隊ゴーカイジャー


さあ、次の相手は、親衛隊ドゴーミンだ。

2体が槍(やり)を合わせ、ザンギャックのエンブレムからビームを放射。


襲いくるエネルギーの前に、シルバーが飛び出した。

と同時に、豪快チェンジ。

ドラゴンレンジャーとなって、ビームを防ぐ。

さすが、力の戦士だ。


「マーベラスさん、これを!」

ドラゴンレンジャー(鎧)が、ドラゴンアーマーを託した(たくした)。


レッドは瞬時に、ティラノレンジャーに豪快チェンジ。

獣奏剣とドラゴンアーマーを装備して、ドゴーミンに向かう。

アームドティラノレンジャーに強化変身だ。

正義と力が合わされば、怖いものなし。

龍撃剣と獣奏剣の二刀流で、ドラゴンティラノスラッシュを放った。


フラフラになる、ドゴーミン。

そこで、残りの5人がファイナルウェーブを発動。

変形ゴーカイスクランブル!

ピンクとグリーンが二丁拳銃で、ブルーとイエローが二刀流で、そこにシルバーが加わり、銃によるエネルギー弾と斬撃(ざんげき)によるエネルギー波を放つ。

ドゴーミンは爆発と共に、消滅しました。


ジュウレンジャー


これには、ダイランドーも驚きました。

「なっ、何なの、この強さ?!」


ゴーカイレッドが言い放ちます。

「見たか! これが海賊戦隊だ!」

「一気に決めるぞ!」



ダイランドーとの決戦が、はじまります…





思えば、ザンギャックと戦う気などさらさらなかった海賊たち。

そこに縁が重なって、1回1回戦うことになった。

当初は、やる気がないこともザラでした。


それがここに来て、海賊たちは地球という星に守るだけの価値を見出し、自ら、スーパー戦隊の一員であることを名乗りました。

まさに今、海賊たちは真のスーパー戦隊になったのです。


残る敵は、親衛隊のダイランドーに、皇帝アクドス・ギル。

ゴーカイガレオンを失った状態で、どうやって立ち向かうのでしょう…





スーパーロボット超合金 ゴーカイオー




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決定版 全スーパー戦隊 パーフェクト超百科 (テレビマガジンデラックス)


 



今週のおまけ

海賊戦隊ゴーカイジャー 今週のおまけ

左上:日曜の朝に赤ん坊と言えば、パルナス
右上:ゴウシから語られた、スーパー戦隊の願い

左中:ルカ姉さん、似合いすぎ!
右中:お宝を守り抜いた、ナビィ

左下:35代目のスーパー戦隊だ!
右下:海賊の旗のもと





来週のゴーカイジャーは――


来週の海賊戦隊ゴーカイジャー

第51話 最終話「さよなら宇宙海賊」

覚悟を決めた、海賊たち。

レッドとシルバーが、皇帝に迫る。


次回、最終回。

スーパー戦隊に、伝説を残せ!




再来週からは、新番組が!

「特命戦隊ゴーバスターズ」

特命戦隊ゴーバスターズ

新西暦2012年、人々を守る特命を帯びて戦う若者たちがいた。

2月26日、朝7時30分、バスターズ、レディ・ゴー!

イッツ・タイム・フォー・バスター!



あの3人も登場する?

「海賊戦隊ゴーカイジャー vs 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」

絶賛、上映中!

ゴーカイジャー vs ギャバン


 → 海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE 





海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE コレクターズパック【DVD】






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■ プロフィール

南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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