ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
このブログでも何度か紹介した、「恒常性」(ホメオスタシス)。

これは、人間の体を安定に保とうとする、生まれながらに備わっているメカニズムです。

環境が変化しても、血液の状態や体温などを、一定に保とうとする働き。


例えば、気温が上昇したからといって体温まで一緒に上昇すると、体が壊れてしまいます。

同じように、周囲が寒くなったからといって体温まで同じように下がったら、人は生きてられません。

なので、周囲の環境が変化しても、内部の状態を一定に保とうとします。



[ダイエット]

痩せすぎであったり、太りすぎであったり、これはどうしてそうなるのかといえば、一部の例外を除いては、バランスの崩れがそうさせているのでしょう。

すなわち、

・何かが著しく欠けている。
・何かが著しく多すぎる。(何かを摂取しすぎている)

・それが、慢性的に続いた状態。


いろいろとダイエット方法が紹介されたりしますが、一番いい方法は、バランスの回復だと思います。

では、そのためにどうすればいいのかといえば、まず、どのバランスが悪いのか、知ることからはじまる。

上の例で言えば、どんな栄養素が慢性的に不足しているのだろう? どんな栄養素を慢性的に摂取しすぎているのだろう? と確かめるのですね。

性別や年齢、運動強度、それらによって、目安になる総カロリーや栄養素は、示されています。それを基準としながら、自分が普段摂取している項目を、チェックしていく。

すると、脂質が多すぎるとか、炭水化物が多すぎるとか、ビタミンのどれかが少ないとか、食物繊維が足りてないとか、そういうのが見えてきます。

これも、短期的なら問題ないのですが、慢性的になっているのが、問題なんですね。

慢性的な食生活の乱れで何が起こるのかというと、臓器や血管にダメージが蓄積します。

ありすぎるものを処理しようとフル回転したり、あるいは、必要な栄養素が足りないために疲弊したり、そういったことが体の内部で生じてしまう。

しかも、慢性的にそうなのですから、ダメージは蓄積するばかりです。


体には、内部の状態を一定に保とうとする働きがあります。だから、多少のことなら、何とかするのでしょう。

しかし、多少を超えることは処理できないわけで、たいへんなことになるんですね。



[生き方]

これと同じようなことが、態度や行動、いわば、生き方にも現れてきます。

すなわち、

・何かにつけ、○○しすぎる。
・何かにつけ、○○しなさすぎる。

こういうのも多少はいいし、それが性格だともいえるのですが、慢性的にずっとそうだったり、あまりにも偏ったままだと、問題となってきます。

何かはずっと足りないし、何かはずっとありすぎる(やりすぎる)。そんな状態が続くことで、個人が、集団が、社会が、どうにかなって来るんですね。


こうなると、何らかの問題が生じるのも、当たり前ですね。

そして逆に、問題はこういったバランスの悪さを教えてくれるサインであるともいえます。

なので、問題自体に対処するのも大切なのですが、どういったものがその奥にあるのか、見ていくこともまた大事。

・著しく欠けているものは、何か?
・一面的になりすぎている傾向は、何か?

それを考える。


ただ、こういったものは、意識しにくいといった性質も持つようです。

というか、意識できないから著しく欠けていくわけだし、意識しにくいからやがて一面的になってしまう。

というわけで、ユング心理学でいうところの「影」がヒントになるわけですが、それはまた別の機会に。



[意識する方法]

このように、問題というのは、その奥にバランスの悪さが隠されていたりする。

そのバランスの悪さ、何が欠けているのか? 何をやりすぎているのか? そういったことを意識していくことが、大切になってきます。

前述のダイエットに関することでは、食べた物を書き出し、その栄養素を調べました。

では、態度や生き方については、どうでしょう?


その方法の一つとしては、心理テストがあるのかもしれません。

心理テストにより、ある種の傾向が見えてくる。


例えば、代表的なものに、エゴグラムがあります。

それにより5つの自我状態が把握できる。


・CP(厳格な心)

 正義やルールを守る。
 約束や時間を守る

 でも、それも過ぎると、赦せなくなる。
 融通が利かない。
 息が抜けない。


・NP(保護しようとする心)

 他者に対する思いやり。
 保護しようとする気持ち。
 人の話に耳を傾ける。

 ただ、やりすぎると、過保護に。
 また、情に流されやすくなる。
 自主性の問題も。


・A(合理的な心)

 冷静に分析できる。
 事実に基づいて考える。

 ただ、そればかりだと、冷たい感じに。
 気持ちより合理性が優先する。


・FC(自由な心)

 自然なままに振る舞える。
 明るく、ほがらか。

 その反面、気まぐれ。
 思ったことを口にしすぎる。
 軽いと言われる。


・AC(従順な心)

 いわゆる、いい子。
 相手の顔色をうかがう。
 我慢強い。

 人の気持ちが分かると同時に、
 人の気持ちを読み過ぎる。

 協調性はあるが、遠慮がち。
 自主性の問題。


エゴグラムを試すと、こういった項目について、見えてきます。

それぞれについて、数値化、視覚化されるんです。

どういった傾向が強いのか? 逆に、弱いのか?

すなわち、何をしすぎているのか? 何が不足しているのか?

それが、見えてくる。



ただ、これも、何を基準とするかによって、答えは変わるかもしれません。

・人の中にいる時
・ひとりでいる時

厳しさなんかは、みんなに対しても言うのか? 自分に課すだけなのか? こういった違いも、ありそう。

そう思うということと、実際にそうしているということと、そういった差も。

前はこうだったけど今はこう、といった場合も、あるかもしれません。

潜在的に持っている傾向というのも、あるかもしれない。

本来そういう傾向があるけど、うまく発揮できていないとか。



[生きるということ]

恒常性は、生存を維持しようという働きです。

態度や行動、生き方の場合、そこに意識的な関与が加わってくる。

ここが、体の恒常性との差です。


無意識の方から、何らかのサインは出る。

あるいは、実際の問題が生じてくる。

人(意識や自我)はその時、ハッとしたり、困ったりする。

でも、その先は、なかなか見ません。

問題は見るけど、その奥には気づかない。


でも、恒常性やバランスの回復を考えた時、意識的な関与はどうしても必要なんですね。

足りないものを補い、ありすぎるものは削らないといけない。

それを、自分で(意識して)やらねばなりません。

でないと、本質的な破滅に至る可能性があるから。


我々の中には、子どもがいるのかもしれません。

それは、「可能性」という名の、子ども。

いつか生まれ、飛び立つのを待っています。



エゴグラムの各要素は、そればかりだと困るし、同時に、無いと困るもの。

そして、欠けているものについては、育てたい要素でもあります…




入門TA~あなたの人間関係をcool-up!するはじめの1冊~



ギスギスした人間関係をまーるくする心理学―エリック・バーンのTA





理屈や善悪を超越して、「そうせな、しゃあない」みたいなもの。





 → 「エニアグラムの目次」
 → 「タイプ論の目次」




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Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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