ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
このブログやメインのHPでは、「気分は反応である」と書いてきました。

例えば、嫌なものを見ると、気分が悪くなったり、不快な思いをします。

逆に、楽しいものに触れれば、気分はよくなる。


時に我々は気分を変えようとしますが、でも、ちょっと待ってください。

嫌なものを見ているのに気分をよくしようとしても、そんなことは可能なんでしょうか?

実は、こういうことをやろうとして苦労することが、多々あるようです。

嫌なものをじっと見ながら、あるいは、嫌なものに触れながら、何とか気分を清々しいものにしようとする。

あるいは、なぜ気分が悪いのだろうと、悩んだりする。


でも、これは不思議なことではなくて、人間にはそういう性質がある、ともいえるようです。

人間には、「嫌なものを嫌だと認識しない」ような、そんなメカニズムもあるんです。

ただ、ここではそれには触れず、気分のことを考えてみましょう。


嫌なものを見ているので、気分が悪くなる。

こういう時は、どうしたらいいでしょうか?

そう、嫌なものから離れるのがいいですね。

それはいわば、態度や行動を変えるということです。

この「態度や行動を変える」ということが、大事になる。

我々は気分を直接何とかしようとしますが、気分は反応なので、態度や行動を変えた方が、はやいんです。





いつも、嫌な気分になるとしましょう。

それは例えば、叱られるとか、叱られないまでも、相手が不機嫌になるとか。

状況を限定して、これが会社での出来事だとします。

怒られるというのは、失敗や間違い、不手際などがあった時が、多いでしょうか。

しかも、一度では、そんなに怒られません。

多くは、度々不手際や失敗をし、しかも、直そうという気配が見られないから怒られる。

すみませんとは言っても、次にまた同じことをしてしまう。

これはされる側の気持ちになると、やはり怒りたくもなるし、ウンザリするかもしれない。

そして、する側の気持ちになると、怒ったりウンザリしたりしている相手を見て、こちらも落ち込みます。


で、こんな時、気分を晴らそうとしますよね。

趣味に興じたり、寝たり、お酒を飲んだり、何とかして、落ち込みを回避しようとする。

でも、同じことが繰り返されるので、なかなかうまくいきません。

そして、何か気分がよくなるものはないだろうかと、探したりもするでしょうか。


ここで、思い出してみてください。

嫌なものに触れれば、当たり前に気分は悪くなる。

怒られれば、だいたい落ち込む。

それは、自然な心の反応ですよね。

これは、問題ありません。


でも、ずっと落ち込むのはイヤなので、気分を何とかしたい。

そこで、いろいろ探すわけですが、一番上で書いたことを考えれば、どうしたらいいでしょう?

そう、態度や行動を変えるのが、一番早いようです。


今の問題は、「気分の落ち込み」。

これは反応で、何に反応するのかといえば、「相手」です。

相手が怒ったり、ウンザリしている反応として、こちらが落ち込む。


だからどうしたらいいのかといえば、相手をこの世から――って、それはダメです。

捕まってしまいます。

そうではなくて、相手が怒ったり、ウンザリする原因を、取り除いてやればいい。


逆に言えば、ずっと落ち込むというのは、頑なに態度や行動を変えないから、という側面があるのです。



じゃあ、どうすればいいのかといえば、メモを使います。

何が相手を怒らせているのか、明確にする。


例えば、

・同じ間違いを繰り返す
・いつも確認しない

こういうことが、あったとします。

それを具体的に、書き出してみます。

イメージではなくて、実際を書く。


で、今度はその横に、どうすればいいのか、書いてみればいい。

・いつも○○について間違う → 作った後、必ず確認する
・いつも確認し忘れる → チェック項目を確認するまで提出しない

いろいろやり方はあると思うのですが、自分の置かれた状況に合わせて、考えてみます。

後は、実践するだけ。

忘れないように、テプラを貼っておくとか、相手に提出する前に気づくようにしておきます。

それを習慣づける。


そうすると、相手が怒る理由がなくなってきます。

相手が怒らなければ、こちらが落ち込むこともありません。

むしろ、今までになく、関係は良好になるかもしれない。

良好にならないまでも、問題はなくなるでしょう。

(ただしこれは、単純な例なのですが)






我々は時々、気分自体をどうこうしようとします。

でも、何度も書いたように、気分は反応。

だから、態度や行動を変えた方が、はやいことがあるんですね。



今のつらさは、方向転換の合図かもしれません。

そう考えると、未来は決して、暗いだけとはいえない。

要は、やり方や生き方を、変えればいいんだから。





はじめての認知療法 (講談社現代新書)






気分といえば、相手が怒っているのも、気分ですね。

怒りは反応で、それは「いつも同じミスをするから」です。

この時がまた、難しい。


いつもミスするのをAさん、怒るのをBさんとしましょう。

Bさんが怒るのは、Aさんのすることなので、Aさんが変わらない限り、Bさんの気分は変わりません。


Aさん側から見れば、Aさんの落ち込みは、Aさん自身が態度や行動を変えることで、改善される。

しかし、Bさん側からすると、Bさんの感情は、Aさんの態度によっている。

だから、Bさんは、自分ではどうしようもないところがあるんです。

自分のことなら態度や行動を変えればすむことですが、相手の態度や行動は、なかなかどうにかできません。


人間関係って、こういう難しさがあるんですね。


シンデレラの気分は、シンデレラの態度や行動では、なかなかどうしようもない。

彼女の気持ちは反応で、その起因となっているのは、彼女自身の態度や行動ではないようです。

(ま、現実問題は、みんなが変わるということなんでしょうけども)



さて、今回は、会社を例に挙げましたが、同じようなことが、学校や家庭でもいえるようです。

形は違えど、同じ根を持っていたりする。


感情は、反応。

反応を変えるのは、態度や行動。





〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法






ただし、認知の歪みによって、感情が生み出されている場合もあります。

いわば勘違いによって、怒らなくていいのに怒ったり、そんなに落ち込まなくていいのに、すごく落ち込んだりしてしまう。

それについては、下の記事で。


 → 「認知の歪みについての目次」 





追記:

態度や行動の改変を邪魔するのに、下のような気持ちがあることも。

「なんで、わたしが…」
「わたしは、悪くない…」

まるで態度を変えることが負けであったり、損だと思ったりしてしまう。


でも、反応としての気分をなおしたいなら、上のような気持ちはこの際置いといて、態度や行動をなおした方がいいことも、あるようです。

そして、ある程度は、続けないと効果が出ません。

忘れて繰り返すから相手は怒るわけで、相手の怒りが流れ去るまでは、続けるしかありませんね。

また、そうすれば身に付くし、身に付けば、繰り返さない。




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生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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