ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)という言葉もありますが、報告っていうのは大事なものです。

原発の問題に関しては事故自体の問題もさることながら、情報伝達についても、問題視されています。

なぜ、情報を伝えなかったのか? なぜ、情報を抱え込むのか?

そういった疑問が出てきているようです。

では、知らせないことが、なぜ悪いのでしょうか?



これに対する答えは人によって様々だと思われますが、私が思うのは「選択を奪うから」です。

情報を出さないことで、選択する機会を奪う。


原発の問題であれば、放射線の測定値や予測値が公表されれば、国民各個人に、選択の機会が与えられる。

もちろん基準を超えていれば国の指導の下、避難するのですが、そうでなくても、測定値や予想値を鑑み、各人がどんなアクションをとるか、選択できます。

でも、状況が知らされないなら、選択のしようがありません。

選択するための、材料がないことになる。

これは厳しい言い方をするなら、国民から選択する機会を奪っていることになります。



社会人になると、報告や連絡を怠って、叱られることもあるでしょう。

これも、同じ理屈です。

起こってしまったことは仕方ないにしても、それを隠したり、その情報を抱え込むのは、困る。

なぜなら、報告や連絡を受けないと、対処できないから。

この場合だと、報告しないことで、対処する機会を無くしていることになります。

だから、上司なり先輩なりは、怒るのです。

ミスするのは仕方ないにしても、それに対処する機会を奪うのは困る、と。





では、視点を変えて、なぜ報告しないのでしょうか?


大きな問題であれば、「混乱を防ぐ」というのがあるかもしれません。

知らせることで大きな混乱が生じ、結果、二次被害が出るのを怖れる。

これは確かに、そうかもしれません。ただ、「知らせることで出るであろう被害」と「知らせないことで出るであろう被害」を、両方考えねばならない。

避難ということを考えれば、「ゆっくりと安全に避難したほうがいい」場合と、「ともかく早く逃げた方がいい」場合が、あります。

今までは、「安全に早く」と訓練などで言われてきましたが、今回の震災で意識を変えられた部分も。

津波の脅威は、「ともかく急ぐ」の大切さを痛切に訴えかけてきた。

(といっても、必ずしもすべてに当てはまるものではないこともまた、事実ですが)


ともかく、混乱を防ぐことには一理あるにしても、その理が妥当かどうかの検証や確認は、必要なんでしょう。

何が適切なのかは、検証しないことには分からない。



他の理由としては、「そんなに問題だとは思わなかったから」というのも、あるかもしれません。

でもそれは、ひとりで決めない方がいい。

ある人が問題だと思わなくても、他の人には問題かもしれません。問題とは思ってなかったけど実際には大問題だった、そういうこともあります。

報告・連絡・相談の一面はそれを避けるための手段なので、やはり「ほうれんそう」の習慣は必要なようです。



また、「リカバーしてから報告したかった」というのも、あるかもしれません。ミスを挽回してから、経過を報告する。

でもこれは、あまり褒められないことのようです。小さなことならまだいいですが、大きなことだと、例えリカバーしても、叱られるかもしれません。

大切なことは適切に対処することなので、それをより確実にするために、目や頭は多い方がいい。

多くの人の目で見て、多くの人の頭で考える。その方が確実です。

まず報告し、その後、誰がどのように対処するか決める。個人で対処するならそれもいいし、みんなで対処するならそれもいい。ただ、それは、報告・連絡・相談の後に決められることなので、それを飛ばすのは、問題です。



これは理由というよりは心理かもしれませんが、「悪いことは報告したくない」というのも、あるかもしれません。

そう明確に意識するわけではないにしても、意識のちょっと裏側で、そういう心理が働くかもしれない。

これは心理としてはもっともなことですが、やはり隠されると困る。選択や対処の機会を、その気がなかったにしても、奪ってしまいます。

だから、まずい。




ひとりの人間が見える範囲は、限られます。ひとりの人間が考えられることも、限られる。ということは、人間はひとりだと、見落とすこともある。

なので、多くの人で見るとか、多くの人で考えるというのは、大切なようです。

また、人それぞれには考えがあるので、同じ状況にあっても、とる態度や行動は必ずしも同じではありません。

これらの前提となるのが、状況の把握なわけですが、そのさらに前提となるのが、情報。

なので、報告って、大事だと思うのです。

選択や対処の、前提だから。



親は小さい子に心配させないように、情報を隠すことがあります。

それよりは、「大丈夫だよ」と声をかける。

でも、相手が大人なら、どうでしょう?


世の中には、よかれと思って人から奪っていることがあるので、注意。

今回の場合だと、選択や対処の機会を奪ってしまう。

結果はどうあれ、そういうのって、ねえ…





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もうひとつ報告しない理由としては、「その時は分からなかった」というのも、あるかもしれない。

状況がつかめなかった、と。誰もどういう状態か把握していなかった、できなかった、というもの。

ただ、そうなると「分かった時点で知らせる」というのが大事になるので、やはり報告は大事だということに。





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