ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
結論とは、考えたり推論したりして出た答えや判断。飛躍とは、論理や考えが、順序を踏まず、急に飛び越えて移ること。結論の飛躍とは、一見、順を追って導き出されたようで、実は、どこかで合理的な思考や段階を飛び越えて得られた答え。

なので、どこかで、つながらない部分が出てきます。



結論の飛躍には、「心の読み過ぎ・読唇術」と「先読みの誤り・間違った予言」があります。

それぞれについて、見ていきましょう。


「心の読み過ぎ・読唇術」

結論というのは事実の積み重ねや経験による推察で導き出されますが、必要以上に読み取ろうとすると、実際とのズレを大きくしてしまうものです。

特に、相手の気持ちなんてのは分からないものですが、それを分かるものとしてしまうと、危ない。「あの人はきっと、こう思っている」と、決めつけてしまいます。思い込みが、まるで事実であるかのように、権威を持ってしまう。

これも個人であったら影響はそんなに大きくなりませんが、伝える人が影響力のある媒体で広めてしまうと、困ったことになります。「その人がそうに違いないと深読みしたこと」が、まるで事実であるかのように、伝染してしまう。

人間には推察する機能があって、それは素晴らしいものですが、それと同時に、万全ではありません。間違いも犯すし、勘違いもする。プロである場合、それを避けるために事実確認をしたり検証したりするのですが、それをしなかったら、どうなるか?

本来分からないことを、分かっていると確信したら、どうなるでしょう?

こういう時、深読みする人は、「○○だから」と言います。でも、気をつけないといけない。その「○○だから」が本当に正しいかどうか、考えないといけません。時に、「○○だから」の前後が、つながってないことがあります。それは個人的な経験であったり、条件を無視したものであったりする。

実は、我々は単に情報を受け取るだけでなく、その情報に整合性があるか、チェックする人にならねばいけないのかもしれません。チェック機能を果たさねばならないのかもしれない。



世の中には、よく分からないけど悪者にされているものがあります。テレビの中などで、ことあるごとに、「××が悪い」と言われる。

でも、よく考えると、何がどう悪いのか、説明が抜けていることも、多い。問題や事件があったにしても、それを全体に当てはめていいのかどうか。一部に当てはまるとしても、全体はどうか?

なのに、ともかく悪いものとして扱われてしまう。その人たちのおかげで世の中が回っていることは、無視されます。これではまるで、生贄(いけにえ)の山羊ですね。



心の読み過ぎは、個人に現れる場合、「あの人は自分を嫌っている」とか「あの人はわたしを馬鹿にしている」といった、根拠のない深読みとして現れます。

その奥には複雑な気持ちがあって、これは難しい。部分的には、自分の中にある感情を、相手に投影していることもあります。相手が馬鹿にしていると言う人は、他の場面では、いちいち相手を馬鹿にする発言をしたりするでしょ?


それはともかく、相手の気持ちは確かめないと分からないし、社会的な事象でも、置かれている状況やしてきたことなどを考慮しないと、なかなか分かりません。見えるものも、見えない。

その「確認しないと分からない」というのを忘れて、「きっと○○に違いない」が力を持ってしまうと、世は乱れそうです。




「先読みの誤り・間違った予言」

同じように、未来も、基本的には分かりません。ある程度の推測はできますが、それは絶対ではない。

逆にそれを絶対だとしてしまうと、困ります。特に、否定的な予見や予言を、根拠もないままに、絶対だとしてしまうと、生きにくい。

個人に現れる場合、「もうよくならない」とか「このままだ」とか、否定的な予見を信じます。あれこれ心配した挙句、「××になるに違いない」と、否定的な未来を信じ込む。

用心は必要なのですが、過ぎた心配をしてしまう。結果、やる気をなくし、用心しなくなります。あきらめてしまう。「そうなるに違いない」が権威を持ちすぎて、実際が軽んじられます。

実際はどうなのか? 多くの場合、どうなってきたか? この条件では、どうなるか?

そういう思考にならない。

間違った予言に頭を抱えるばかりで、対処がお留守になります。

どうしたらいいか? に、なかなかならない。


社会的な例だと、根拠がなかったり、拡大解釈したりして、否定的な予言を広げてしまう。「このままでは危ない」「このままでは破綻する」と、大きな声を上げます。

この時、割合や可能性のことは無視され、「こうなるに違いない」「絶対こうなる」といった伝え方がされる。ワイドショー的であったり、昔の少年誌にあった未来予想図的なやり方が、報道でもなされてしまう。


もちろん、先を読むことは大事です。危機に備えて準備したり、このままでは危ないと修正するのは、大切。

しかし、事実確認を怠ると、危ないですよね。でないと、対応を誤ります。

そういう問題が、ここにはある。



人間は、深読みすることもあれば、間違った予言をすることもあります。それは先を読んだり推測したりする能力の一部なので、それ自体は悪くない。

ただ、検証や確認を怠る癖がついてしまうと、個人でも、社会でも、危うくなってしまうようです。

否定的な予見に支配され、選択を誤ったり、無気力になったりします。対応を間違えたり、悪者を作ってしまうこともあるでしょう。

なので、そういう時は立ち止まって、検証する必要が出てくる。

本当にそうなのか? と、確認せねばなりません。


それを何度も何度もやるうちに、現実とのギャップを知り、その隙間を埋めていくんですね。

こういうことが、今を生きる個人にも、そして社会にも、必要なんでしょう…





自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法



失敗のメカニズム―忘れ物から巨大事故まで (角川ソフィア文庫)





先を読むのが悪いわけではありません。

間違いかもしれない? ということを忘れるのが、怖い。

確認することを怠るのが、怖い。





<<「マイナス化思考/認知の歪み 社会編(4)」
   「誇大視・拡大解釈と過小評価/認知の歪み 社会編(6)」>>


 → 認知の歪み




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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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