ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
ユングは無意識と向き合うこと、無意識と関わることを重要視しました。

またそれは、彼の生き方そのものでもあったといいます。

アンソニー・スティーヴンズはそれを、「魂のなかにいること(エッセ・イン・アニマ)」と呼んでいます。

そして、「事物は、想像力の影響を受けたとき、活き活きとし、魂に触れる」とも言っている。



我々は個人にしろ、集団にしろ、閉塞状態に陥ることがあります。

進むとは、ある面では、それ一方になることですから、どこかで壁にぶつかります。どうしても、行き詰まる。

自我は邁進することを選択しており、それに疑いを抱かない。(あるいは、○○しないということを選択し、それを続ける)

また、自身の背後に関しては、無意識・無関心です。

なので、閉塞感を感じながらも、どうしてよいか分からなくなる。

問題があることはうすうす感じながらも、どうしてよいか分かりません。

第三者的な視点からすれば、「方向を変えたらいいじゃないか」ということになりますが、本人には、その選択肢がなかったりする。

また、遠くからの指摘は、むしろ相手を頑なにさせます。


そんな時、身近にありながら危機を教えてくれるのが、ある言い方では「魂」であり、また別の言い方では「無意識」ということになる。

これらは常に我々に連れ添っていますが、我々はそれを、たいてい無視しています。

また、彼らは言葉を持たないので、どうしても伝わりにくい。


これらは夢に現れるとともに、能動的想像法を実践することでも、触れることができるといいます。

それについて、アンソニー・スティーヴンズは、以下のように書いている。


能動的想像法は、心に、自我に干渉されることなく、自発的に自分を表現する自由と時間をあたえるための技法である。それは「出来事が起きるままにさせておく技術」でもある。





能動的想像法とは、いわば、睡眠と覚醒の中間の状態で、一種の夢想状態に近い。

眠りと覚醒の中間、眠りに落ちるすんでで留まり、意識を持ちながら夢の中を観察するような、そういった状態です。

ただし、そこでは、あくまで観察するだけで、干渉はしない。

願望を叶えるために夢を操作するような、そんなことはしません。

魂ともいえるものが自由にしている状態を、ただ眺め、観察するのです。


この時重要になるのが、記録だといいます。

この記録は、単に書き留めるだけに留まりません。

それは一種の表現になる。

書き留めたり、絵に描いたり、粘土で作ったり、あるいは、踊ったり、歌ったり、演じたり、また信頼できる人に話したり、そうすることで、無意識の閾にあったものが命を持ったまま、現世に顕現するのです。

そうすることで、こちら側に生きる我々が、こちら側に生きながらあちら側に参加する、そんな感じになってきます。

魂の体現の、一部となる。



こういったことが、上に書いた閉塞状態を破ることにも、関係してくるんですね。

また、足りないものを足すといった、補償作用にもなる。

人間を豊かにし、特に、現実問題と十分に向き合ってきた中年期・老年期の人たちに対しては、今までになかったものを与えてくれたり、今まで見逃していたものに、気づかせてくれたりします。



あまりに無意識だと、流されるばかりで、何も変わらない。

また、あまりに自我が強いと、それはそれで変わらない。

一番の問題は、肝心な部分には無意識で、自我がそれに向き合うことを頑なに拒否しているような状態。

あるいはこれが、現代の病理なのかもしれません。


そして、ユングが主張しているのは、むしろその逆の状態。

保護された空間で、無意識を活性化させ、自由を与える。

意識はそれに干渉せず、ただ観測する。

そして、そこから重要なものを読み取り、現世に活かす。

あちらとこちらをつなぎ、今までになかった第三のものを生み出したり、葛藤の先にある第三の生き方を体現する。

そんなことなのでしょう…





能動的想像法―内なる魂との対話
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自己実現の心理学―元型論入門
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次回に続く…





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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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