ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
結局、目指すのは、診断を下すことではなく、生きること。ただ、現状生きにくいわけだから、生きやすい状態に変容すること。

その第一関門は、自分を引き受けることだと言います。自分に責任を持つこと。



誰もがはじめ、自分のことを引き受けません。言いやすい部分では「わたしの○○が問題だ」と言うにしても、肝心のことについては語らない。

これは、それが悪いということではなくて、誰もがそうなのです。今そうでない人も、それは卒業したからであって、過去にはそうだった。いわば、避けられない試練でもあります。

また、防衛機制などのメカニズムもあるので、自身の問題に対しては、無意識だったり、半無意識だったりする。なかなか触れられない、そして、認められない領域です。


なので人は初め、不満から語りだします。でも、それが悪いわけではありません。単に、はじまりというだけ。

誰かを非難したり、責任を社会に押し付けたり、そうはしますが、ずっとそこに留まるわけでもない。また、スタートは切っているわけで、自分のこととして考えられていないものの、ちょっとは意識できるようになってきている。

確かに幼い、でも、はじまっているわけです。



この関門を突破するまで、患者さんは受動的で、依存的。何をしてくれるんだろう? 早くよくして下さい。なぜ、○○してくれないのですか? となりがち。

しかし、これこそが、突破すべき態度や考え方なのです。



人は関係の中に生きているので、誰かの――特に身近な人間の――影響を受けます。なので、今生じている問題の一部は、人(何らかの相手)が関係している。しかし、そこには自分という存在もあるわけで、それを認識し引き受ける作業というのが、必要になってきます。

これが、非常に、ややこしい。

ならばまず全責任を自分が負うのかというと、どうも、そうではない。というのは、「引き受けねばならない」というのは、自分にも当てはまり、相手にも当てはまるから。

極端なことを言えば、いくら自分が引き受けても、相手が無意識のままで引き受けることをしなければ、その集団の変容は、不完全なのです。

なので、誰かが問題となって治療がはじまるにしても、「引き受ける」ということには、みんなが関わってきます。誰かに押し付けるということがあるとするなら、それこそが問題である、ともいえます。

それぞれが、それぞれの分を引き受ける。

これこそが、望まれた状態なのです。



引き受けることへの難しさには、罪の意識、罪悪感というものが関係するようです。

引き受けられないという心理の近くには、「わたしは悪くない」という気持ちがあったりする。なので、下手に指摘したり説得したりすると、防衛が強くなってしまいます。「わたしは悪くない」という気持ちが、余計に大きくなってしまう。


自分で引き受けるとか、責任を負うとか、それは「わたしが悪い」ということではないのですが、それが伝わるには時間がかかるようです。


アンソニー・スティーヴンズは、以下のようなことを書いています。


病気は彼の「過ち」ではないし、彼だけがその意味を解読でき、治療法を発見できるのだ。




大切なのは、わたしが悪いのですと謝罪することではなく、そこに意味を見出すこと。

そして、それを変容の手掛かりとし、生き方に還元すること。


確かに、罪悪感や後悔は、避けられないかもしれない。しかし、それに邪魔されることなく、悩みや苦しみに創造的に関わることこそ、優先されるべきことであると。

引き受けるとは、わたしが悪いのですと言うことではなく、もっと善悪を超えて、自分のすること、生きるということを、意識することなんでしょう。


こういうのは主に、影との対決で現れてきますが、この第一関門が非常に難しく、そして重要でもあるようです…





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次回に続く…





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生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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