ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 

人生の様々な問題に対して不適切なあるいは間違った回答を出して甘んじているとき、人は神経症になることを私はこれまでに何度となく見てきた。



我々は生きている間に、何かを信じます。しかしそれが、不適切であったり、間違ったりしている場合もある。

それは何も、はじめから不適切であったり、間違っているのではないのでしょう。むしろ、最初は、適切で、正しかった。

しかし、状況というものは、変わるものです。そして、状況が変わっているのに、前の状況におけるものを信じていると、そこにズレが生じる。

冬になったいるのに夏服のまま、夏になっているのに冬服のまま、そんな時、どうなるでしょうか?

以前豊潤だった、しかし今は枯れている、そんな井戸に対して、どうするか?

それと同じようなことが、実は、人生にはあるようです。

そして自我は、一度信じたことをとことん信じようとするところがある。

(きっと、そういうメカニズムが、人間には備わっているんでしょうね)




彼らは地位、名声、金、外面的な成功を追い求めるが、自分が求めたものを手に入れたときですら、不幸で、神経症的なままである。



我々は、求めることさえ、信じようとします。

前に欲しかったもの、みんな求めるに決まっているもの――週刊誌に載っているようなことさえ――それを追い求めるのが正しいことだと信じる。あるいは、そういうことが習慣となっている。

そして、それに疑いを持たない。

たいして楽しくないのに、楽しいと信じて求める。たいして満たされないのに、満たされると信じて求める。そういうことを繰り返してしまいます。

しかし、心は嘘をつかない。心に理屈や道理は関係ありませんから、ただストレートに、楽しいとか満たされたとか、判断する。だから、頭が楽しいに違いないと思っていても、心は楽しくなかったら楽しくないと反応する。頭が満たされると信じていても、心はストレートに、満たされていないと反応する。

こうして、頭と心にギャップが生じ、人はもやもやしたり、違和感を感じたりするようになる。



そうした人々はふつうあまりに狭い精神的な枠のなかに閉じ込められている。彼らの生活は十分な内容と意味を持っていない。もし彼らがもっと広い人格へと発達することができれば、神経症は一般に解消する。それゆえ、発達という観念は私にとっては何よりも重要だったのである。



人は信じることで、何らかの枠を作ってしまうようです。「これでいい」と決めてしまう。

でもそれは頭が決めたことであって、心や体は必ずしも従いはしない。

心や体は、考えない分、正直です。

そこにあるのは純粋な反応なので、自我が何を信じようと、関係ない。

だから、時に、心や体は、自我の作った枠組みを、飛び出そうとする。

この せめぎ合いが、結果として、症状として表に現れるようです。

だから、「もっと広い人格へと発達することができれば、神経症は一般に解消する」となる。

心や体、そして次に述べる魂に従い、自我が人格を広げる時、苦しみは自ずから解消すると。



我々はこれがよいと勝手に信じ、小さな小さな服を無理やり着ようとしているのかもしれません。

あるいは、状況は寒くなっているのに、頑なに服を着ようとはしない。

そんなようなことをしていると。

そして、知らぬ間に、そんな服では収まらないくらい、心とか人格は、成長しているのかもしれません…





大原さんちのダンナさん―このごろ少し神経症 (文春文庫)
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症状の形成は創造的行為であるというユングの見解は、患者と治療者がともに治療に希望を抱くために、このうえなく貴重な考え方である。なぜなら、ユングの視点に立てば、症状は無益な苦しみのあらわれではなく、必死に恐怖から逃れて充足を見出そうとする魂の成長にともなう痛みであり、意識をもって成長していくための貴重な機会を提供しているのだ、と考えることができるのだ。神経症とは、自らの意味を失った魂の苦悩である。



自我が見ていないものを、魂は見てくれるようです。

そして(自我は気付いていないが)その先にある決定的な危機から、逃れようと頑張ってくれる。

また時には、真の充足に、人を導いてくれる。

頭が信じるものではない、心も体も満たされるような、本当の充足を、教えてくれるのでしょう…





自己実現の心理学―元型論入門
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次回に続く…





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Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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