ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
今回からは、夢についてです。

アンソニー・スティーヴンズは、ユングの夢理論について、以下の4点を挙げています。


1.夢は自然な、自然発生的な出来事であり、意識的な意志とか意図とは無関係に起きる。

2.夢は目的追求的であると同時に補償的であり、人格の均衡と個性化を促進する助けをしている。

3.夢の象徴は、記号ではなく真の象徴であり、超越機能を持っている。

4.夢の治癒力をうまく生かすには「自由連想」に基づいた解釈よりも、「拡充法」とか「能動的想像」といった技法のほうがいい。




これらの点について、順次、記事にしてゆきます。





今回は、「夢は自然な、自然発生的な出来事であり、意識的な意志とか意図とは無関係に起きる」という部分について。


要するに、夢はコントロールできないということです。また、それだから有用なのだと。それだから補償してくれる、というわけ。



夢はだまさないし、嘘をつかない。歪めないし、偽装もしない。夢はつねに自我の知らない、理解していない、事柄を表現しようとしている。




夢はコントロールできません。故に、願望充足に使われるようなことはない。

「こうあってほしい」という理由で、目の前の事実を改ざんしたり、取り違えたりすることもありません。決め付けもなければ、思い込みもない。

そこには、自然のような「ありのまま」があります。


逆に、自我は時折、嘘をつくし、目の前のものを歪めます。

心の安定のために何かを見ないようにしたり、逆に、一部だけを拡大することもある。

生きていれば、どこかで「認識の歪み」を経験するでしょう。


そんな中で、夢はありのままを見せ、欠けているものをだんだんと気づかせてくれる。

といっても、自我の関与は不可欠なのですが。


このようなことがあるから、夢に意味が出てきます。

夢が教えてくれることが、出てくる。



とはいえ、夢の意味を汲み取るのは、難しいようです。

その理由については、こう書かれています――


夢はどうして解釈する必要があるのだろうか? それは夢が仮装だからではなく、夢の意味は絵画的な「言語」で表現されているからだ。それを言葉に直さないと、自我には理解できないのである。




「nonverbal」という言葉があります。

ノンバーバル、言葉を用いない、言葉にならない、非言語の、とかいう意味です。

例えば、ノンバーバル・コミュニケーションは、非言語コミュニケーションのこと。


絵画は、色や線、形などで表現されます。

そういう意味では、言葉や文字は含まれない。

が、絵画が表現しようとするもの、となると、どうか?

絵画に、その人が見た世界が凝縮されているとすると、どうか?

そこには、言葉や文字どころか、それを越えた、多くのものが含まれていることになります。

ある種の画を見て感動するのは、そういったところもあるのでしょう。


夢にも、このような点があるようです。

夢には、たくさんのものが含まれている。

そして、それを自我で捉える道具として、言葉(言語化)があるというわけ。



自我の言語を「言葉」とすると、無意識の言語――その一部――は、夢のような「映像」となるのかもしれない。

この違う言語を持つ、違う性質の存在が、我々の意識を補ってくれるというわけです。


これは例えるなら、異国の人にも似ている。

自国で生まれ、自国で成長してきた。それはそれで立派なのだけれど、一方向的な成長は、歪みを生むものです。今、龍馬伝で幕末が描かれていますが、あれだってそうですよね。このままでは危ないと、みんな思い出す。

そこに現れた、黒船と異人。違う言語と、違う文化を持つ存在。同じでありながら、同じでないもの。

それとの接触がいろんなものを生み、やがて、日本は変わってゆきました。(そこには、いいことも悪いことも、含まれるのでしょうけども)


この関係が、自我と無意識にも、あります。

そして、無意識が使う言語が、夢であると。

だから、無意識や自己の言わんとすることを自我が理解するには、夢を自国語である言葉に、変換せねばならないのです。

それが、意識化につながる。



夢の一場面は、実に多くのものを含んでいたりします。

また、ある時には、核心となる大きなひとつを、含んでいたりする。


夢は抑圧された願望の想像上の実現であるという説は、甚だしく時代遅れである。確かに明らかに願望や恐怖をあらわしている夢もあることはあるが、他の夢はいったいどうなのだ。夢には避けることのできない真実、哲学的な見解表明、幻覚、荒唐無稽な空想、思い出、計画、期待、非合理な経験など、様々なものが含まれている。




夢を場面とするならば、その場面には、実にたくさんのものが含まれている可能性があるというのです。

そんな(向こう側の)言語で、夢は語りかけてくると…





ユング自伝―思い出・夢・思想 (1)
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自己実現の心理学―元型論入門
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次回は、夢の補償的側面について…





ユング心理学概論の目次





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「タイプ論の目次/ユング心理学」
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生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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