ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
前回、人間の性格やタイプを形づくるものとして、四つの機能と、二つの態度を紹介しました。

四つの機能とは、“感覚”“思考”“感情”“直観”。

二つの態度とは、“外向”と“内向”です。

それぞれの機能の表れ方は、外向的か内向的かで変わってくるので、ここで 4×2、八つの心理学的タイプが定義できます。


ただ、人間は、決められた一つの機能のみを使うわけではありません。なぜなら、現実に対処するには、二つの機能が必要だから。



なぜ、二つの機能が必要なのか?

一つには、現実に対処するには、物事を知覚し、受け取る必要がある。

そうしないと、何も始まりません。物事の中にあっても、知覚しないなら、無の中にあるのと同じです。外側であれ、内側であれ、何かを知覚するから、我々はこの世界に生きているのだと感じることができる。

だいたい、何も受け取らなかったら、判断するにも、材料がありません。いくら処理機能があっても、処理する対象がなければ、なにもできない。

これが一つ。


もう一つは、受け取ったものは処理せねばならない、ということ。

知覚したものを、分類したり、定義づけしたりする。あるいは、判断する。それにどう対処するか、決める。


この二つのことをするので、人は主に、二つの機能を使うことになります。



上に書いた、受け取る機能のことを、“非合理的機能”といいます。そして、“感覚”と“直観”がそれにあたる。(非合理的といっても、合理的でないという意味ではありません。受け取る機能だから論理は必要ない、という意味です)


感覚は、五感を通して受け取る機能。景色や色、肌触り、温度、音、におい、味、などを受け取る。また、イメージも受け取ります(五感を通して感じるような、イメージ)。

直観は、可能性を受け取る機能。これは何になるのか? 何に使えるか? どうなっていくのか? それを――理屈を越えて――受け取ります。いわゆる、第六感というものでしょうか。


また、判断する機能を、“合理的機能”といいます。これは、“思考”と“感情”がそれにあたります。

思考は、分類したり、照らし合わせたりします。それは何に属するのか? それはどういうものか? そういうことを考えたり、組み合わせたりする。それを判断材料にします。

感情は、言葉の通り、感情によって分類したり、判断したりする。好きか嫌いか? 心地好いのか、不快なのか? 美しいと思うのか、醜いと思うのか? そうやって、判断する。



人は、受け取る機能である“非合理的機能”を一つと、判断する機能である“合理的機能”を一つの、計二つを、主に使います。

ただ、主に使う二つの中でも、どちらかが優位に立ちます。どちらかといえば判断が優先されるのか、どちらかといえば受け取ることが優先されるのか、そういった差が出る。


この内、一番よく使われる機能を、“主要機能”(主機能)、あるいは“優越機能”と呼び、二番目に使われる機能を、“補助機能”と呼びます。

そして、残りの二つの機能はあまり使われず、無意識に存在することになる。これを、“劣等機能”と呼びます。

劣等機能は無意識に留まり、あまり使われないので、影と関係していくことになります。

今まで書いてきた、生きてない半面などが、これに関わってくる。



非合理的機能である「感覚と直観」、合理的機能である「思考と感情」は、それぞれ、対立するペアになります。

受け取り方は一つ、判断の仕方は一つ、両方は使えません。(まったく使えないわけでもありませんが)


五感を通して知覚する感覚タイプは、脳の処理をそれに使うので、可能性はあまり知覚しない。直観に対し、脳を使いません。使うにしても、ごくわずかしか使わない。

逆に、可能性を知覚する直観タイプは、脳の処理をそれに使うので、感覚に対して疎かになる。まったく使わないわけではないですが、ごく限られたものになる。

処理領域が決まっているので、主に使う機能に大部分を使えば、それ以外に使える領域は、どうしても少なくなるんですね。(パソコンと同じです)


同じ原理で、思考と感情も、対立します。

思考で判断する人は、それに脳を使うので、感情を受け取ることには、淡白です。

逆に、感情で判断する人は、それに脳を使うので、考えることはあまりしない。

脳を何かに使えば使うほど、他に処理する領域が狭くなり、反対の機能に使える分が少なくなります。




人間が物事に対処するには、受け取る機能と判断する機能がいる。

その二つのために脳の処理機能を使えば、残りの機能に対して使える領域は、わずかになる。

したがって、残りの二つの機能は、未活性なままになります。



こうして、人の性格は形づくられる。

また、パターン化されます。


ただ、それを繰り返すと、バランスが悪くなる。

一方ばかり使って、もう一方は使わないので、発達・熟練する部分と、未発達で未熟性な部分が出てくる。

一方ばかりガッチリして、もう一方はヘナヘナ。

一方ばかりしっかりして、もう一方はひょろひょろ。

なもんで、どうしても、不具合が生じます。



そういうことも考えながら、次回からは、それぞれのタイプについて…





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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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