ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
哲学者たちが関心を示してきたという、個性化原理。それは、「個体を他の個体と区別する形而上的原理」であるといいます。

「形而上」とは、カタチを持っていないもの。感覚的経験を超えた、超自然的、理念的なもの。


ユングは個性化について、こう考えました――


個性化とは すべての生物が ―― 単純な場合も複雑な場合もあるだろうが ―― そうなると最初から決められていたものになっていく、あの生物学的過程の一つのあらわれである。



イモムシはサナギを経て、蝶になる。

オタマジャクシは、カエルになる。

我々は、自分が何者であるか知りませんが、それと同じように、決められた何かになっていくのだと、ユングは考えたのです。

人類という枠の中で、他のものと区別された、何かになってゆく。

なるべき自分になる。



言葉を変えるなら、

ユングが「私たち一人ひとりのなかの、二百万年前から生きている人間と呼んだ」存在を、今この時代に生きる人間に統合していくこと。

普遍的無意識の奥にある、核となる人間(人間像)。原人間を、この世に具現化させる。

ずっとずっと奥の、オリジナルの人間とつながり、それを現代を生きる我々の人格に統合する。

それこそが、個性化なのだと。



では、どうしたら、そんなことができるのか?

ユングはそのヒントを、“夢”に見出したようです。



それは夢のなかで起きるのである。そして私たちが夢を記録し、その夢について考え、その夢に働きかけると、個性化の過程は計り知れないほど促進されるのである。




結局のところ、私たちの抱える困難な問題の大半は、本能、つまり私たちのなかに蓄積されていながら、昔から忘れたままになっている知恵との接点を失ってしまったことから生じるのだ。





ユングは、現代人の欠けた部分を、夢が補償しようとしてくれている、と考えました。

自我意識の一面性を、夢が補償してくれている。

それぞれの性質により、自我がその作用を認識することはありませんが、眠るたびに、夢が自我の限界を補償しようとしてくれる。欠けた部分を補おうとし、傷ついた部分を修復しようとする。

それは「この世」という意味では実際的ではありませんが、「ひとりの人間」という意味では、実は、実際的なのです。

夢は外的現実ではありません。しかし、内的現実ではある。

そして、夢を介して最終的に何かを具現化しようというのだから、間接的には、外的現実とも関わることになる。

個性化でいうなら、無意識の奥底にあるものを、最終的には、この世にカタチあるものとして具現化させるのだから。ある人間が、何らかのカタチで、実際に生きるのだから。



夢を見ないという人も、いるかもしれません。でも、それは、覚えていないだけで、実際に見ていないのかどうかは、実は、分からない。

だいたいが、夢を覚えている人でも、その全体像は把握できない。

覚えていないから無い、というのは、ナンセンスです。見たことがないものは無い、というのと同じこと。

我々が背を向けていても、そこでは何かが行なわれているかもしれない。遠く見えない地でも、何かが起こっているかもしれません。

だいたい、自分の体の中にしたって、見えはしないが、いろんな活動が行なわれています。

ある程度意識できる活動もあれば、ほとんど意識できない活動もありますが、そのおかげで、我々はこうして生きている。

そして、それは夢も同じことなのです。

感じないからそれは無い、なんてことは、ないわけです。



夢は我々の意識外で、我々が思う以上に、仕事をしているのかもしれません。

一歩一歩個性化を実現させようとする、たいへんな仕事を…





明恵 夢を生きる (講談社+α文庫)
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ユング自伝―思い出・夢・思想 (1)
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生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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