ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
大河ドラマ「龍馬伝」、第1話「上士と下士」より――



NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1



明治15年、土佐の地下浪人(じげろうにん)の家に生まれた岩崎弥太郎(香川照之)は、今や郵便汽船三菱の社長となっていました。

昔は貧しいボロ屋で地べたを這いずり回るような暮らしだったという彼も、今や巨万の富を手にし、政財界の方々を招待できるまでになった。

その岩崎弥太郎に、土陽新聞の記者・坂崎紫瀾(さかざきしらん:浜田学)が取材を申し込みました。

坂崎は、明治13年、高知で創刊されたばかりの新聞の主筆となり、9月からは明治維新期の志士たちが活躍する歴史小説「南の海血汐の曙」の連載を始めていました。

取材を渋る岩崎に、坂崎は「坂本龍馬という名前を御存知ですか?」と、水を向けてみます。

途端に、岩崎の顔が変わりました。

坂崎は続けます。「15年前、徳川幕府を倒したのは、実は、坂本龍馬という一介の浪士やった。それだけじゃありません。明治政府の枠組みを作ったのも、実は坂本龍馬。ほんで、坂本龍馬がおらんかったら、岩崎弥太郎は三菱を作っちょらんかったと…」

歴史に埋もれている大人物。ジャーナリスト・坂崎紫瀾は彼を発掘しようとしていたのです。

坂本龍馬について教えてほしいと乞う坂崎に、岩崎は言います。

「龍馬はのう、わしがこの世で、一番嫌いな男やった」、空を睨みつけるようにして、岩崎は言い放ちました。「あんな能天気で、自分勝手で、人たらしで、女子に好かれて、あればぁ腹の立つ男は、どこにもおらんじゃき!」

岩崎は最初、怒っているようでもあり、そのうち、泣いているようでもあり、最後には、笑っているようでもありました。



天保14年。当時、土佐藩では侍の間でも、上士と下士(郷士)という身分の区別が存在しました。土佐藩のそれは特に厳しく、差別が徹底されていたといいます。着る物や履く物まで決められており、例えば、下士は足袋や下駄を履くことも許されなかった。徹底的に、区別化、差別化がされていたのです。

下士に生まれれば下士のまま、どうあがいても上士にはなれない。生まれた時に、概ねの人生は決まってしまう。そういう時代でした。

弥太郎の家は、地下浪人の家。郷士株を売って居ついた浪人の家。“地下”(じげ)には、公的な地位をもたないという意味があります。



弥太郎には立派な地位はなかったかもしれない。けれど、勉学への意欲と才がありました。

父について鳥かご売りを手伝ったりしながら、暇を見つけては漢書を読む。

暇を見つけては勉強するというのは、立派な才能です。

弥太郎は目に入る汗に顔をしかめながら、読み続けました。



ある日のこと、弥太郎は子供たちの中に、川に飛び込めずにいる気弱な少年を目にします。

それが9歳の坂本龍馬(濱田龍臣)でした。


川に落とされたと泣いて帰る、龍馬。姉の乙女(土屋太鳳)は、それぐらいで泣くなと言います。

長兄・権平(杉本哲太)にも呼び出され、それでも侍の子かと叱られる始末。父・八平(児玉清)にも、侍らしくしないといけない、とお目玉を喰らいました。

坂本家の先祖は百姓で、3代目の次男が商人として成功。6代目が郷士株を買い、長男を郷士坂本家として分家させたといいます。

坂本八平こと、直足は白札郷士の次男で、坂本家に婿養子として入りました。彼が郷士としての坂本家の3代目当主となります。


お前も坂本家の侍である、その誇りを決して失ってはいかん、龍馬は八平より、そうきつく言い聞かされました。



弱虫で頭も悪く、怒られてばっかりだと自分で言う、龍馬。

けれど母の幸(草刈民代)は、決してデキの悪い子ではないと言います。「あせらんでもええが。龍馬はきっと、立派なお侍になるき。母はそう信じちゅう」

病弱な母でしたが、龍馬にはかけがえのない存在でした。



文武共に優れたといわれる、姉の乙女。

剣術に水泳にと、龍馬を鍛えようとします。

その迫力から、お仁王様と子供たちから怖れられていました。



ある雨の日、カエルに驚いた龍馬は、上士を突き飛ばしてしまいます。

無礼討ちにされそうになる、龍馬。

それを救ったのは母・幸でした。

雨中の必死の訴えにより、龍馬の命は救われました。

けれど、それが幸の命を縮めることになります。

雨に当たったことで幸の持病は悪化。ほどなくして亡くなってしまいました。



「龍馬、おまんは決してデキの悪い子じゃないき。きっと、立派なお侍になるき。母はそう信じちゅう」

その言葉を思い出し、木刀を振るう、龍馬。

誰に言われるでもなしに、何度も振り下ろします…



時は流れて嘉永5年、龍馬(福山雅治)は17歳に。

気弱で小さかった男の子は、よく笑う大きな青年になっていました。

相変わらず身分の差別はありましたが、それに負けない大らかさを持っていた。



岩崎弥太郎の方はというと、貧しいながらも学問に励み、私塾を開いている岡本寧浦(おかもとねいほ:ベンガル)も認めるほどに。ついには、塾頭に推挙されるのでした。

このまま行けば私塾の跡取りに。弥太郎は心を躍らせます。



龍馬は、剣術の腕を磨いてました。

飄々とした性格ですが、剣の腕は目を見張るものがあり、武市半平太(大森南朋)の道場で岡田以蔵(佐藤健)らから簡単に一本取ることも。



剣術の腕は上達しましたが、龍馬の心にはもやもやしたものが。

姉・乙女(寺島しのぶ)との会話中、「わしは、こんまい道場は嫌じゃ」との言葉が出ます。

こんまい道場、こんまい世界。



ある夜、酔っ払った上士に、井上正太郎(小久保丈二)が斬られてしまいます。

あまりの理不尽さに憤る武市道場の面々。怒りに震え、涙が止まりません。

けれど、相手に報復すれば、こちらの親兄弟すべてが死罪になりかねない。

何もできないことが、かえって拳を震わせます。



龍馬は井上家を訪れて、子供たちを慰め、励ましました。

その帰り、龍馬は弥太郎と出くわします。

本当に子供たちを不憫に思うなら仇を討ってやれ、お前の腕なら誰が相手でも斬れるだろう、弥太郎はそうふっかけました。

が、そんなことはできないのは承知しています。弥太郎は、「どんだけ剣術ができたち、所詮、役には立たんのう」と笑いました。

そして真剣な顔をしたかと思うと、「龍馬、わしほど頭のええ奴はおらんきに。わしゃ誰よりも、ずっとずっと偉うなっちゃる。この世の中をうもうに渡っていけるがは、この岩崎弥太郎だけぜよ」、そう吠えました。



その弥太郎に、思いがけないことが続きます。

何と、師である岡本寧浦が倒れてしまったのです。

そして、上士がその跡を継ぐことになりました。

弥太郎の夢は儚くも消え去ったのです。



同じ頃、龍馬は武市から相談を持ちかけられていました。

井上を斬った上士はお咎めなしとなった。下士は抑え切れないほどのうっ憤を溜め込んでおり、このままでは戦が起こりかねない。

戦はいかんですろ、と言う龍馬に、武市は、おまんはただ無難に生きとりたいだけなんか? と。

坂本龍馬という人間は未だによう分からん、武市はそう漏らしました。

その向こうでは、自棄酒を飲む弥太郎の姿が。

龍馬は慰めようとしますが、唯一の頼みの綱を切られた格好になった弥太郎の耳には、誰の言葉も入りませんでした。



運の悪いことは続くもので、弥太郎は上士にぶつかった上に、暴言まで吐いてしまいます。

その男こそ、井上を斬った上士でした。

そこへ駆けつける、龍馬。

龍馬は弥太郎に代わり、懸命に謝罪します。地に頭をつけて、謝る。

そんな龍馬を、上士は蹴り飛ばし、笑いました。


「下士も、人間ですきに。上士と同じ、人間ですきに」

龍馬は手をつき頭を下げ、下駄で殴られながらも、そう言いました。

手は出そうとしませんでしたが、「同じ、人間ですきに」と、繰り返し続ける。



斬られても構わないという弥太郎、つまらんことで命を棄てるなという龍馬。

あるもんは使え、頭がええならそれを使え、それを使って世の中を渡ったらいい。

それは生きてなければできない。



龍馬は、上士に振り上げた刀を下ろさせた人を知っていると話します。

それは母・幸。

病弱な母が上士を動かした。

自分の命を救った。

これが何を意味するのか?


この土佐は、下士が上士に虐げられ、もうみんな(このありようが)変わらないと思っている。

けれど、自分はそう思わない。

母が上士を動かしたのだから、土佐もいつの日か変わるかもしれない。


それは勝ち負けの話ではない。

下士も上士もなくなるということ。

決められた硬い枠は吹き飛び、同じになる。


どうしたらそうなるのかは分からない。

毎日毎日考えているが、分からない。

分かっているのは、喧嘩では変わらないということ。

上士と争ったところで、何も変わらない。

母がやったことは、そういうことではなかった。


「母上が教えてくれたがじゃ、憎しみからは何も生まれん」


弥太郎は泣きたくなって、泣いた。

この話を聞いていた乙女も、涙を流しそうになった。

武市半平太は胸が震えるのを感じた。


龍馬は、普段から思っていることを、少し出した。



龍馬の言葉が、種になった。

種を受けた者は、おかしなことを考え、言い始めた。

種を否定したい者もいたが、無視はできなかった。

種は、

種は時間と栄養さえあれば、育つ。



海原を見つめる龍馬に、乙女は言いました。

「海は広いのう。海に比べたら、土佐はこんまい」
「お前の探しゆう答えは、ここにはないがかもしれんの」



この世界は、こんまい。

そして、海は前に広がっている。




この時、龍馬は自分が何者で、何をする男か、知りませんでした。

いや、龍馬だけでなく、誰も知らない。




その龍馬を揺さぶる男が、日本に来ようとしていました。

パイプを吹かしながら…





龍馬伝 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
龍馬伝 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)




女系が強そうな坂本家。食事シーンが 怖ろし 面白かった。

岩崎弥太郎、アクが強いですね。こういう役って、演じる方はやりがいがありそう。

坂の上の雲もそうでしたが、着るものや髪の毛まで土臭くて、相当凝ってますね。テレビはデジタルになるし、カメラはプログレッシブカメラだしで、臨場感があります。

さて、龍馬伝の中の人たちは、どんな生き方をするでしょうか?

楽しみです。





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Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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