ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
「キャシャーン Sins」 最終回、第24話「巡り咲く花へ」より

(まだ観ていない人は、ネタバレに注意してくださいね)


「ボクはもう、誰の命も奪いたくない」

そう言って、キャシャーンはルナのもとを去った。

ルナの癒しを拒否し、ただただ飲み込むだけの生を拒み、生きることを選んだ。

生を燃やし、生き抜くことを。

たとえ、燃え尽きることが、死だとしても。



あの日、キャシャーンがルナを殺した。

そして、ルナの中にあった死が、すべて世界に流れ出た。

これが滅びの始まり。

死を与えねばならなかったルナは死から解放され、その代わりに、世界に死が浸透していった。解放された死が、世界を覆った。



キャシャーンが去った後、ルナのもとに辿り着いた、ブライキング・ボス。彼は彼なりのけじめをつけようとしていた。それは、ルナの癒しにより、滅びを止めること。

自身の命令によって、死が世界にぶちまけられた。滅びが広がった。だから、今度は、ルナの血で、滅びようとしているロボットたちを救う。

しかし、それが達成されてゆく中で、ブライキング・ボスにも疑念が…

「世界は本当に救われたのか…」



キャシャーンたちは、静かな山間に、暮らしていた。

花を育てる、リンゴとリューズ。リンゴのために、新種の肥料を研究する、オージ。ここ一面花畑にしよう、と夢みる。

静かで穏やかな時間が流れた。

今までにない、幸せな時間。

得られなかったもの。



しかし、それでも滅びは進行してゆく。

彼らはそれを選択した。

命を燃やして、生きることを。



崖の向こうに海を見つけ、はしゃぐ、リンゴ。

リンゴのために生きることに幸せを感じる、オージ。

毎日何かひとつは嬉しいって思うようになったという、リューズ。

彼らを見守る、キャシャーン。


しかし、ついにその日が来ようとしていた。

生き抜くことを選べば、必ず来るであろう、その日が。



癒しを施す中で、死を極端に避ける、ルナ。

ルナの癒しが及ばないほど滅びが進んだロボットは、その場で破壊される。

ルナは、死の欠片さえ、忌み嫌う。

「いや、滅びを近づけないで」
「死を抱えたものは、すべて消しなさい、すべて」


まるで、怯えるように永遠の命を求める、ルナ。死を打ち消そうとする。



それを「やりすぎだ」と言う、ブライキング・ボス。「お前は、滅びを止めるんじゃなかったのか?」と。


キャシャーンに殺されるまで、ルナは死を与えなければならなかった。

来る日も来る日も、殺し続けて、毎晩、ルナの耳には呻き声が…


ルナは言う――
「生きている者が死ぬのは不自然だわ」
「死は汚れた悪よ」
「滅ぼさなければ」


しかし、ブライキング・ボスによれば、「死を滅ぼすのも、死だ」と。今行なっているルナによる癒しも、ある意味、死だと。死をばら撒いていると。

それも今だけだと、ルナは言うが…



リンゴを喜ばせることに自身の喜びを感じ、それをしっかりと噛みしめながら、オージは逝った。

今日も、ひとつ嬉しいことを感じ、リューズがキャシャーンの腕の中で逝った。


そして、キャシャーンは…



キャシャーンがやって来るのを感じ取り、恐怖する、ルナ。

ロボット軍団が、キャシャーンを待ち構える。



「ボクはもう、誰の命も奪いたくない」と言ったキャシャーンだが、ロボットたちを蹴散らし、進んでゆく。

そこに満を持して現れた、ブライキング・ボス。


ふたりの対決の行方は如何に。

そして、キャシャーンはルナを殺すのか? それとも…





キャシャーンは言った、

「死を忘れると、どうして、命まで忘れてしまうんだろう」


死を忘れた、生とは?

貧しさを忘れた、豊かさは?

寂しさを忘れた、賑やかさは?

飢えを忘れた、充足は?


増長? 傲慢? 無限?


欲しかったものは、そこにあるのだろうか?

欠けたものは、埋まるのだろうか?

欲しかったものを、忘れはしないだろうか?


無限は、虚無か…





ルナは言った、

「生きてるものは死のニオイがする」
「生きているから、愚かで醜い、死が訪れる」



人がいるから罪もある。

生きているから、罪も犯す。

人の存在と、罪の存在。


では、人は生きてはならぬのだろうか?

人には、罪しか無いのだろうか?



生まれれば死ぬ。

生きることは、死に近づくこと。


では、人は死ぬために生きるのか?

死ぬために、生まれたのか?

人には、死しか無いのだろうか?





物語の中では、多くのロボットが、人が、生きた。

生き抜いた。

そこには死しかなかったのだろうか?

何も残らなかっただろうか?


目を閉じれば浮かぶ、彼らの生き様は、何だろう?

そこには死しか無いのだろうか?





そこに何を見出すか、

それ即ち、

生きるということ…





キャシャーンSins DVD 特別装丁BOX3巻
キャシャーンSins DVD 特別装丁BOX3巻





たくさんの命が滅んでいった。

その中に、カッと輝く、命たちがあった。

命を燃やし、カッと燃えて、生を全うした。


そして、

そして、

新たなものが、確かに、生まれていた…





「キャシャーン Sins」第24話「巡り咲く花へ」
生を謳歌する、リンゴ

「キャシャーン Sins」第24話「巡り咲く花へ」
「わたしは、ここで生きたんだと思う」
「素敵、だった」

「キャシャーン Sins」第24話「巡り咲く花へ」
己のけじめをつけようとする、ブライキング・ボス

「キャシャーン Sins」第24話「巡り咲く花へ」
ルナの求める世界とは?

「キャシャーン Sins」第24話「巡り咲く花へ」
キャシャーンは何を選ぶか?

「キャシャーン Sins」第24話「巡り咲く花へ」
やがて来る世界とは?





「青い花」





「キャシャーン Sins 目次」

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Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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