ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
NHK「天地人」第8話「謙信の遺言」より――


七尾城を攻め落とした上杉軍。ついに柴田勝家率いる信長軍と手取川で戦うことに。

3千丁の鉄砲を持つ信長軍有利と見られる中、天と時を読んだ謙信(阿部寛)が勝利します。

1万3千の上杉軍が3万の信長軍に圧勝するという、劇的な大勝利。

しかし、謙信はそれ以上追い討ちしないのでした。



その有様を、故郷上田庄で初音(長澤まさみ)から聞かされる、兼続(妻夫木聡)。

なぜ、天下取りの好機であったにもかかわらず追撃しなかったのかと問う初音に、兼続は――


「御館様は欲で動くお方ではない」
「おそらく、成すべきことを成したと考え、追い討ちされなかったのだろう」

「世に正しき道を示すこと」
「それが上杉の義なのだ」




そう答えるのでした。



年が明け、蟄居(ちっきょ)が解けた兼続。

家臣となることを望む弟・与七(小泉孝太郎)と共に、春日山へ。

仲間たちに笑顔で迎えられる、兼続。

そして、感情を出さぬという景勝(北村一輝)まで(ちょっと)笑顔に。

兼続は景勝にとって、代わりの利かぬ唯一の者なのでした。

蟄居の苦労話は寝間で?



仙桃院(高島礼子)に挨拶に向かう、兼続。

そこで仙桃院は、兼続に語りかけます。

空に輝く北辰の星(北極星)。それが景勝。

そして、いつも離れず傍にいるのが、王を守る、北斗の七星。

これが兼続の星。


仙桃院はその星のさだめを信じ、兼続を景勝の家臣としたのでした。

また、母・お藤(田中美佐子)も、そのさだめを信じ、愛する兼続をあずけたと。


それを聞かされ、力強く誓う、兼続。

「この兼続、二度と殿のお傍を離れませぬ」
「北斗の七星の如く、お仕えいたします」






ああ、星(運命)にさだめられた主従関係。

それを受け容れた女たち。

ふたりの母。


信頼し合う、主従。

支え、支えられ、天の星のように、互いを傍に、光り輝く。


互いを傍に置いてこそ、光り輝く。



天地人 前編 (1) (NHK大河ドラマ・ストーリー)
天地人 前編 (1) (NHK大河ドラマ・ストーリー)





信長軍との戦いを前に、天下取りを期待する、景虎(玉山鉄二)たち。

しかし、謙信が目指しているのは天下取りではないといいます。

信長を倒した後は、将軍・足利義昭を再び都に迎え、足利幕府を再興すると。

そして、自らの役目が終われば、越後に戻るという。



「天下を取ることが義なれば、力によって弱き者をねじ伏せ、殺戮を積み重ねていく信長の行為もまた、義ということになる」

「されど、信長の行いは、義にあらず。ただ自らの、欲を追い求めているに過ぎん」

「目先の利しか見えなくなった者はあわれじゃ。わしは信長に、いや、天下の万民に、利を得るより気高きものがあることを知らしめたいのじゃ」

「それこそが、我が義。人が人であることの、美しさよ」






その後、毘沙門堂に呼ばれる兼続。

そこで兼続は本心を打ち明けます。

蟄居しながらいろいろと考えた。主君のためなら命をかけて戦う覚悟はある。その手を、血に染めても。しかし、同時に、敵に刃を向けられるかどうか、不安でもある。

民を守るためには戦わねばならぬ。
戦えば、人を傷つけ、殺すことになる。

人を守るためには人を傷つけなければならぬという、矛盾。葛藤。


そう打ち明ける兼続に、謙信は「それでよい」と言うのでした。



「そなたを見ていると、まるで若い頃の自分を思い出すようじゃ」
「景勝、景虎にとって、わしを信じることがすべて。だから、あやつらには迷いがない」

「じゃが、兼続。そなたは迷うことだらけじゃ」

「だからこそ、見つけられるものがある。己の義じゃ」

「わしは長い戦いの中、迷いに迷った末、己の義を得た」
「そなたにも、やがてそなたの義が見えてこよう」

「真(まこと)の義を見つけ得る者があるとすれば、その者は、己との戦いの中に孤独の身を置き、瞑想を続ける者じゃ」

「兼続、わしはそなたこそが、我が意志を真に受け継ぐ者じゃと、思うておる」







迷うことなしに得られる己などあろうか。

迷うことなしに得られる、己の義などあろうか。


迷うことなしに得られるのは、与えられたもの。

与えられたものは、己(己から出たもの)ではない。

己(己から生まれたもの)は、自身の奥底から与えられねばならない。


己の中から得ようとする者は、迷う。

迷いに迷い、孤独に身を置く。

孤独に身を置かず、どうやって、己と出会おうというのか。

闇の中に身を置かず、どうやって、光を見出そうというのか。



「真の義を見つけ得る者があるとすれば、その者は、己との戦いの中に孤独の身を置き、瞑想を続ける者じゃ」





NHK大河ドラマ「天地人」オリジナル・サウンドトラック
NHK大河ドラマ「天地人」オリジナル・サウンドトラック





天下を取る男をこの目で見てみたいという、初音。「遅かったのう…」「もう少し早く…」と洩らした、お船(常盤貴子)。「樋口様もお偉くなったものでございますな」という言葉は、お船の気持ちを知っていたからこその言葉か、それとも単に天然か、あき竹城(いや、役名じゃないし)…


そして、毘沙門堂での謙信と兼続の会話。いや~、テレビがよくなってる。よく聴くと、穴倉で話しているような、エコーが…(地デジ効果か?)





<<「もみじのいのち/天地人(第7話 母の願い)」「重心/選択/天地人(第9話 謙信死す)」>>



「大河ドラマ『天地人』  ブログコミュニティ - 歴史ブログ村」






無料アクセス解析





関連記事
[サイト内タグ]:  テレビ  ドラマ  天地人  孤独



ブログランキング・にほんブログ村へ
BlogPeople「人間・哲学/人間考察」
blogram投票ボタン


ランキングに参加しています
よかったらクリックしてね


秋だから、実をためる


↑ページトップへ


■ 最近のエントリ

■ 人気ページランキング


天地人 YouTube  【2009/02/24 Tue】
大河ドラマ『天地人』で話題なった上杉家。非常に人気が高い清酒です。景虎にごり酒[1800ml/1本]商品価格:2,205円レビュー平均:0.0NHK大河ドラマ「天地人」第8回、「謙信の遺言」のあらすじと感想今回のNHK大河ドラマ「天地人」、やっと蟄居生活から開放され、上杉景勝...
[ ニュースMAX ]

↑ページトップへ




// HOME //
Powered By FC2ブログ.
copyright © 2005 枕石漱流 日記(ユング心理学の視点から) all rights reserved.
ブログパーツ アクセスランキング
■ Amazon
■ 注目記事
■ アーカイブ
■ カテゴリ

■ 月別アーカイブ

■ 検索ぷらす


【注意】 ENTERキーだとうまく表示されないようです。申し訳ございませんが、ボタンを押してください。

■ キーワードハイライト機能

検索時、検索語句がハイライトされます。

■ BlogPeople リンクリスト

リンク集と更新状況↓



☆登録する by BlogPeople☆

■ RSSリーダーに登録

 RSSリーダーで購読する

 メールで購読する


(リンク切れを修正しました)


■ 最近のトラックバック
■ スポンサードリンク

■  
■ スポンサードリンク



■ 最近の記事
■ カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

■ FC2カウンター



現在の閲覧者数:

■ プロフィール

南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


日記について


拍手する

プロフ
電脳露店マイアソシエイトストア
おバカ映画

■ リンク
■ RSSフィード
■ インフォメーション


検索サイトiscle
(検索サイトさんです)

■ QRコード

QRコード

携帯でも御覧になれます。

■ 地域情報



ジオターゲティング





■ にほんブログ村

■