ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
人のことを理解するのは難しいです。

同じような意見を持つ人や、同じ目的に向かって頑張っている人、そんな人は理解しやすいのかもしれませんが、これは「意識の共有」や「協力」の意味の方が強いのかもしれません。

ちょっと、理解とは違うのかもしれませんね。



「相手を理解する」という場合、「相手の立場や気持ちを汲み取る(察する)」ということになるでしょうか。(あるいは、「その意味することが分かる」「納得できる」ということですかね)

当たり前ですが、自分と相手は同じではありません。立場も、気持ちも、違います。もちろん同じようなものになることもあるけれど、基本的には違う。

そんな、立場も気持ちも違う相手を理解するということは、本当に難しいことだと思います。

(時折、人間皆同じ、皆兄弟、分かり合える――なんていう人がいますが、私はそういうのにちょっと懐疑的です。そりゃ、人間という括り(くくり)では同じですが、置かれた環境も、歩んできた人生も、互いの人格も違います。価値観や文化的な背景だって違う。そういうことを無視するかのように、安易に同じだというのは、その人の人生や人格を軽んじることではないか、そう思ったりするのです)

(だいたい、みんな分かり合えると唱える人が、特定の人物をターゲットにして、軽んじたり、嘲笑したり、攻撃していたりするじゃないですか。時には、人格否定みたいなことまでしたりする。そんなのを見せられると、どこが分かり合えるのですか? と訊きたくもなります)

(おっと、脱線しましたね)



「相手を理解する」には、「自分と相手は違うのだ」という認識が必要なのでしょう。
(この仕事は「自我」がします)

生まれ育った環境も、今置かれている状況も、立場も、考え方も、それが同じではないという認識の下、それをある程度尊重し、歩み寄ろうとする ―― それが理解なんでしょう。

ゆえに、理解には、自分というものを持つことも、それを主張することも、時にはそれらを犠牲にすることも、必要なんでしょうね。

自分と相手、それを押したり引いたり、主張したり譲ったり、そうしながらバランスをとり、理解していくのだと思います。

「わたしはこう思う」、でも、「あの人はそう思うのか」。そこから理解が始まるのかもしれません。

だから、「わたしの思うこと」と「誰かが思うこと」を一緒だと喜ぶことが、理解だというのではないんでしょうね。


同じ考えであることを喜んだり、同じ目的に向かって歩んでいることを喜んだり、そういうのは理解とは少し離れたものではないでしょうか。

「理解」とは、「立場も気持ちも違う相手の、立場や気持ちを汲み取ること」です。

(その中で、比較的、立場や気持ちが近しいから理解しやすい、ということはあるでしょう)



時に、相手と自分を混同してしまう場合があります。時には、同一視してしまう場合もあります。


自分と相手を分けて考えることができず、

・どうして、そんなことを考えるの?
・どうして、そんなことを言うの?
・どうして、分からないの?

――と思ってしまいます。

まあ、こういうことは誰しも思うことではありますが、同一視した人は、自分と相手を分けて考えられませんから、その根底に、「私とあなたは同じであるはずなのに」というものが付いて回ってしまいます。


ゆえに、

・(私とあなたは同じであるはずなのに)どうして、そんなことを考えるの?
・(私とあなたは同じであるはずなのに)どうして、そんなことを言うの?
・(私とあなたは同じであるはずなのに)どうして、分からないの?

――となってしまう。


これは残念ながら、「理解」とは離れたものなんでしょうね。

誰しもそう思ってしまうのですけれど…



人間である以上、それが親兄弟であっても、仲間であっても、夫婦であっても、同じ人格であるということはないようです。生まれ育った環境も、立場も、考え方も、まったく同じということはありえません。どこかが違ってくる。(似ていることはあるでしょう)

それを理解したうえで、歩み寄り、相手の気持ちを汲み取ろうとするのが、「理解」であるのだと思います。

だから、「理解」するのは本当に難しいんでしょうね。簡単にはできない。時には、苦しい。


でも、理解することが難しいことを承知した上で、歩み寄ろうとするのが人間の良いところなのかもしれません。思い悩みながら、やがて違う人間を理解しようとする、そこが人間の良いところなのかもしれません。

(本当に難しいのですが…)





この気もち伝えたい
この気もち伝えたい





【注意】

といっても、「無理やり」理解することもないでしょう。自分を殺してまで、する必要もありません。

相手のいうことを全面的に呑むというのも、理解とは別のことです。

また、相手と同じになるということでもありません。

違う人間が、「ああ、ああ」と、分かり、納得し、のみ込めるのが、理解なんでしょう。

道は違う、でも、分かるよ。ボクとは考え方が違う、でも、そういうことなんだね。わたしはこう思う、でも、そういう見方もあるんだね。

そういうところに、理解があったりするんでしょうね。



【追記】

「理解する」=「考えを同じにする」というのではありません。

私は最近、「それに賛成はしかねるが、言いたいことはよく分かる」とか、「賛成反対はともかく、言っていることに合点がいく」ということが、よくあります。

これが理解の、ひとつのカタチなんでしょうね。


しかし、同時に、「言ってることの筋道がメチャクチャで、よう分からん」ということも、多々あります。

これは「不理解」というよりは、「理解不能」なのかな…


そうそう、理解しようとする時、「自分の言葉に置き換える」と、理解しやすいことがありますよね。

それと、それ以前に、耳を傾けることか。

何にせよ、全部聴かなきゃ、分かりません…





【関連記事】
「己の欲せざるところ、人に施す勿れ/孔子」




[サイト内タグ]:  理解



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私というものには、いろいろな「カタチ」があります。

・家庭の中での「私」
・職場(学校)での「私」
・人との関係の中での「私」
・特定の相手に対する「私」

若い頃は特に、上記のような関係や役割の中での「私」を育てることになるでしょうか。また、それも大事です。

ただ、アイデンティティーというものを考えた場合、それだけではなく、
上記のような関係を切り離してでも感じられる、「私というもの」を確立することも大切なようです。

・他人とは違う「私」
・他人(との関係や役割)から切り離された「私」
・他人とは区別された「私」
・独立した主体としての「私」
…そんな「私」も大事なようです。

(とはいっても、他人と違ったり、切り離されているから、孤独なのかというとそうではなくて、他人と違う、切り離されている、区別される、そんな確立された「私というもの」が、他者や周囲と関わりを持ち、その中で役割を果たすということです)

そして、私というものを確立した人ほど、(他者と自分を同化することなく)他者を尊重できるのかもしれません。
(自分とは異なった、他者を尊重できるのかもしれません…意見や価値観は別して)




[サイト内タグ]:  アイデンティティー



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生息地:関西
分類:昭和人間
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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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