ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
アーシュラ・K・ル=グウィンの小説「ゲド戦記Ⅰ 影との戦い」の感想

(前編1~5)


1.霧の中の戦士 より
「①-1/ただ必要だからというだけでは、力は発揮されない」
「①-2/そこには知恵がなくてはならない」
「①-3/必要が知恵を引っぱり出した」

2. より
「②-1/期待と現実」
「②-2/退屈という罠」
「②-3/選択は結果を生む」
「②-4/痛感と学び」

3.学院 より
「③-1/ふたつの出会い①」
「③-2/ふたつの出会い②」
「③-3/影のような存在」
「③-4/自分を映す存在」
「③-5/カタチを持たない可能性」
「③-6/持ちすぎる力と増長」
「③-7/「それになる」という意味」
「③-8/変るということ」

4.影を放つ より
「④-1/影の誕生」
「④-2/影の性質」
「④-3/消えない傷と支え」
「④-4/長の言葉」

5.ペンダーの竜 より
「⑤-1/ふくらむ不安」
「⑤-2/この世の外の怖ろしい力」
「⑤-3/いつまで…という迷い」
「⑤-4/名をあかす意味」



(後編6~10)に続く…





影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)
影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)





第2巻の感想はこちら → 「ゲド戦記 こわれた腕環」の目次




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アーシュラ・K・ル=グウィンの小説「ゲド戦記Ⅰ 影との戦い」の感想

(後編6~10)


6. 囚われる より
「ゲド戦記⑥-1/形を持たない恐怖」
「ゲド戦記⑥-2/夢と暗闇でしか見えない生きもの」
「ゲド戦記⑥-3/逃げたい一心」
「ゲド戦記⑥-4/逃げ出すというモチーフ」

7. ハヤブサは飛ぶ より
「ゲド戦記⑦-1/偶然の持つ意味」
「ゲド戦記⑦-2/甘い誘い、ゆだねるということ」
「ゲド戦記⑦-3/変化(へんげ)の代償」
「ゲド戦記⑦-4/師の言葉」
「ゲド戦記⑦-5/向きなおる」

8. 狩り より
「ゲド戦記⑧-1/来た道を戻る」
「ゲド戦記⑧-2/影を追う」
「ゲド戦記⑧-3/運ばれる命」
「ゲド戦記⑧-4/背を向けない限り」
「ゲド戦記⑧-5/切っても切れないきずな」

9. イフィッシュ島 より
「ゲド戦記⑨-1/運命の上の人」
「ゲド戦記⑨-2/最初を見たからには」
「ゲド戦記⑨-3/本性をあかす」
「ゲド戦記⑨-4/影とのつながり」
「ゲド戦記⑨-5/飾り立てない言葉のやり取り」

10. 世界のはてへ より
「ゲド戦記⑩-1/しなければならないこと」
「ゲド戦記⑩-2/海の持つ意味」
「ゲド戦記⑩-3/日常では見えないもの」
「ゲド戦記⑩-4/向き合ったものの正体」
「ゲド戦記⑩-5/己を全うする者」 (終)



(前編1~5)はこちら





影との戦い―ゲド戦記 1
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彼は知っているまじないの中に、自分と味方の者たちに役立ちそうなものはないか、せめてきっかけだけでも与えてくれるものはないかとあれこれ考えてみた。だが、ただ必要だからというだけでは、力は発揮されない。そこには知恵がなくてはならない。




『ゲド戦記』の主人公ゲドは、アースシーという世界の、多島海諸地域(アーキペラゴ)にある、ゴントという島に生まれました。

ゴント島は数多くの魔法使いを生んだ地として名高いのですが、
同時に、“人々が名を馳せてきたのは戦士としてではなく、山羊泥棒か海賊、それでなければ魔法使いとしてだったのである”とあるくらいですから、あまりパッとしない島です。

そのゴント島の山の中腹にある“十本ハンノキ”という寂しい村に、ゲドは生まれました。

もっとも、ゲドというのは、後になってから知る“真(まこと)の名”であって、生まれた時は<ダニー>と名付けられました。

この、ダニーなんですが、家庭の事情もあって、親身になって幼い彼を世話するものは誰もなく、
そのせいか、声高で傲慢、気短な少年に育ちます。

しかし、ある事件で、彼の亡くなった母の姉にあたる、村のまじない師に、その才能を見出されるんですね。
そして、彼女に師事して、あれこれ、まじないを学ぶことになります。



そんなある日、
“血を見ること、市(まち)の燃えさかるにおいをかぐことが何よりも好き”と言われる、
獰猛で好戦的な、ガルガド人がゴント島に攻め入ります。

三十隻からなるという強大な軍勢に、港の町は焼かれ、人や家畜も殺されてゆきます。
そして、その魔の手は十本ハンノキにも迫るのですが、
そんな圧倒的な敵――そして自らの死――を目の前にして、出て来たのが上記の言葉です。





まあ、自分を殺しに軍勢が迫る、なんてことは現実(現代日本)にはないかもしれませんが、
――象徴的にそうである、あるいは――
何らかの危機が迫る、というのは、我々にもありそうです。

そしてそんな時、ゲドと同じく、


知っているものの中に、自分と仲間たちに役立ちそうなものはないか、
せめてきっかけだけでも与えてくれるものはないかとあれこれ考えてみた。


みたいに思うことは、よくあるのではないでしょうか。
(仕事、勉強、スポーツ、いろんな場面で、ですね…)

しかし、これまた同じく、


だが、ただ必要だからというだけでは、力は発揮されない。


ということになりがちです。

やはり、この本にあるように、


そこには知恵がなくてはならない。


のかもしれません。



「ゲド戦記①-2」に続く…)




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「ゲド戦記①-1」からの続き…)


彼は知っているまじないの中に、自分と味方の者たちに役立ちそうなものはないか、せめてきっかけだけでも与えてくれるものはないかとあれこれ考えてみた。だが、ただ必要だからというだけでは、力は発揮されない。そこには知恵がなくてはならない。




では、『知恵』とは何でしょうか?



まず、「知恵の出方」というものを考えると、私は、
・自身の経験から絞り出すもの、
・直観(平たく言えば、ひらめき)によるもの、
このふたつがあるではないかと思います。

(前者は蓄積された財産のようなものであり、後者は可能性――あるいは、可能性を引き出す能力――のようなものです)

あるいは、このふたつにしても、片方だけでは足りず、
その、相乗効果というものも、必要になるかもしれません。

また、
・先人たちが積み重ねてきた知恵、
なんてのもありますね。

・誰それから授かる知恵。
なんてのもあるでしょう。

ただ、それを使うのは自分自身なわけですから、
その源が外であれ内であれ、
経験や直観というものが必要になってくるんでしょうね。(*1

先人の知恵があっても、使い方がマズければ、やはり危なっかしいし、
それ以前に、その知恵の知恵たる所以(ゆえん)を理解できないかもしれません。

ともかく、
知恵を絞り出すには、経験や直観、
(あるいは、思考といったもの)
が必要になってくるようです。



次に、「知恵の効果」みたいなものを考えますと、
・「それ」に「それ以上」を与えるもの、
・持っているものを、より有効に働かせるもの、
・必要なように、変容させるもの、
そういうことが挙げられるかと思います。


困った時に、それを打破しなければならない、
そういう時に必要な知恵というのは、

・「それ」を「それ以上」にしたり、
・持っているものを、より有効に働かせたり、
・その時に必要なように、変容させたり、
と、そのようなことが必要になるんでしょう。

(仕事、スポーツ、いろんな場面で、そういうことって無いですか?)



が、しかし、
知恵というのはなかなか得られないもので、

ゲド戦記に書いてあるように、

ただ必要というだけでは、なかなか出て来ないようです。





「ゲド戦記①-3」に続く…)




(*1)

あるいは、思考というのもありそうです。

思考は「組み立てる」機能であり、
その場に必要なものを、今ある材料で、必要なように組み立てたりするんですね。
(考えを組み立てる、とか)

ただ、それにしても、
知識や経験というものが要るわけだし、
今以上を求めれば、直感というものも、必要になるでしょう。



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「ゲド戦記①-2」からの続き…)


彼は知っているまじないの中に、自分と味方の者たちに役立ちそうなものはないか、せめてきっかけだけでも与えてくれるものはないかとあれこれ考えてみた。だが、ただ必要だからというだけでは、力は発揮されない。そこには知恵がなくてはならない。





さて、本の話に戻りますが、
結果はというと、ゲドは村のピンチを救います。


“ただ必要だからというだけでは、力は発揮されない。そこには知恵がなくてはならない。”


のですが、


“だが、必要が知恵を引っぱり出した。”



というわけです。



具体的にどうしたかは、ここでは書きませんけども、
ともかく、村を救うだけの知恵を、彼は絞り出したんですね。

今持っている材料で、
とてつもなく困難な状況を、
打破したのです。

それは、

“だが、必要が知恵を引っぱり出した。”

とあるように、

「切羽詰った状態」というものが、知恵を引き出したんでしょう。


まあ、もともと無いとこからは何も生まれないんでしょうけども、
ゲドは、その奥底に、大きなものを持っていたんですね。

そして、我々一般の人間にしたって、意識で把握できない領域に、
今は知らない何かを持っているもんです。
(大きい小さいは別にしても、ですね)

そして、その「何か」ってやつは、普段は眠っているし、
(また、必要ないし)
こっち(意識)にしたって、それには無頓着ですが、

切羽詰ったような、もう、どうにもならない、
そんな時にこそ、
活性化されたり、ひょいと出てくるのかもしれません。

また、逆にいえば、
そういう事態にでもならないと、そうそう顔は出さんのでしょう。

また、こっちにしたって、
それを探そうとはせんのです。

「あっち」と「こっち」というのは、そういうものかもしれません。



この後、ゲドは成長していくわけですが、
このあとも、切羽詰った状態=危機、に遭遇し、

そこで「今までには無かったもの」と出会うことになります。

それに出会い、
成長していくわけです。


まあ、我々としては、切羽詰った状態や、危機というものには、
できるだけ出くわさないように願ったりするんですが、

その危機なる状態が、ゲドを大賢人にまでしたのかと思うと、
これまた別の思いも出てこようかというものです。


(もっとも、危機は危機なのであって、その傍には、いつも死という恐怖と現実が付きまとうのだとは思いますが…)




(来週の「ゲド戦記②」に続く…)



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黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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